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大人になり忘れているもの

オリンピック選手になりたい。

一度だけ。
そんな夢を追いかけたことがある。

部活に入ったばかりの頃
頑張れば夢は叶うかもしれない。
努力すればどうにかなるかもしれない。

そんな思いが胸の中にありました。

【若かりし頃の儚い夢】

陸上部だった私
憧れた選手がいました。

2001年 世界陸上 エドモントン大会
日本短距離選手で初の銅メダル
400㍍H選手だった
為末 大さん
小柄な身長
私と変わらない身長170㌢
スタートから飛ばしていく勇敢な姿
私は感動しました。

この人みたいになりたい。

友達に誘われた陸上部

世界の舞台で走る

そんなスポーツの世界を知らない
小童が描いた夢

足が速いチームメイト
大会に出ればたくさん足が速い人と出会う。

どんどん打ちひしがれていく夢

才能こそがすべてなのか…

中途半端は私
速くも遅くもないタイム

足が速くなりたい。
才能がある人には絶対勝てない。
でも追いつくことは出来るかも?
そんな淡い希望をもって。

朝も走って
昼休みも友人と練習して
帰ってからも筋トレして

今考えればオーバーワーク
疲れがとれてなかったかも。
お陰様で一度、疲労骨折を経験

走ることばかりで…
勉強なんてしなかった。

休みの日は市の体育館で
筋力トレーニング
春休み、夏休み、冬休み
部活が休みの日は…
雨の日も
雪の日も
走った。

坂道を走った。

それでも追いつけなかった。

100㍍✖4のリレーのメンバーだった私
4走目のアンカー
大会の決勝に出るたびに…
抜かれていく私

悔しく
申し訳なく

アンカーを走りたくない
そう思った時も。

いつも自信がなかった。
どんなに練習しても…
自分に自信がなかった。

でも足が速くなりたかった。

35歳になろうとしている今
振り返って考えると
少々…キモイ奴だっただろうな。
昼休み練習してたんだから。
普通あそぶよね。
コミュニケーションも苦手な方だったし。
友達も少なかった。

心を突き動かす
【何か】があったのだろう。

最初は…
オリンピック選手になりたい。
足が速くなりたい。
そんなことだったと思う。

その【何か】は。

途中から…
【純粋に好き】だった。

走ってると楽しかった。
いろいろ考えて楽しんでいた。

YouTubeとかない時代
陸上マガジン読んだり
有名選手の大会を録画して何度も見たり

そんな日々を過ごした中学時代

一流選手になるには…
努力も必要だけど
才能も必要なんだ。
そんな世界の厳しさを知った。

でも陸上で後悔したくない。
走ることは好き。

そんな思いがあり
陸上に力を入れている高校を選んだ。

さらにスポーツの厳しさを知った。
高校から陸上を始めたチームメイト
初めての大会で10秒台
練習ではみんなのケツばかり追いかけていた。
中学の時ほどの熱量が…
無くなってしまった高校時代
友達と遊んだりが楽しかった。

でも心の中の…
陸上で後悔したくない
走るのは好き
その気持ちはずっとあった。

先輩も
同級生も
後輩も

足が速い人ばかり。

そんな環境に身をおいて
自分なりに頑張った?

後悔のない陸上人生
とてもいい思い出

大人になって何か忘れてないか❓

雨降る本日
ゴロゴロ親父になっている私
子供も大きくなり
自分達で遊ぶようになりました。

親の出番が少なく
自分の時間が少しずつ
出来てきた感じがします。

そんな出来た時間を溶かす

魔法の道具
アマゾンプライム
ネットフリックス
Hulu…etc…
人によって使う道具は違うでしょう。

何気なく調べていたら
【響けユーフォニアム】と言うアニメが…
暇だし見てみるかー。
そんな軽い気持ちでした。

簡単にザックリ言うと
高校生の吹奏楽をテーマにした青春アニメ

おっさんが見るアニメではないかも?
そう思いながらも何気なく見ていた。

情熱を忘れたおっさん泣く
歳をとったせいなのか。
場面…場面で泣いていた。

なんだろう。
最近、なにかを忘れていないだろうか。

昔みたいに人生を一生懸命…
生きているのだろうか。

情熱をかけてる【何か】があるだろうか❓

大人になって忘れているもの
きっと私はどこかに落としたみたい。
少し探してみます。

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