よしもとばなな『王国』

きっかけは、
高山なおみさんの『日々ごはん』。

料理研究家である高山さんの日常を日記形式で書いているシリーズ本。
もう何年も前から図書館にあるのを知っていたんだけど、シリーズ本を読む気持ちの余裕さがなかったのか、タイミングが合わなかったのか。

今になりました。

彼女の本は、語り口がゆるやかで、のらりくらりとしているようですが、メリハリがちゃんとある。
夜中に家族で御飯をたべる。なんて普通しないけど、この家ではよくある光景のようです。社会の常識を家の中まで持ち込む必要ないよなぁと読んでいてスカッとします。

な、もので「本の虫」である彼女がたびたび紹介している本は私も読みたい!となった訳です。

よしもとばなな 『王国』

ものごとは正しい時間をかけて、順当な道を辿って変えて行かなくては絶対に収まるところに落ち着くことはない。人だけがそれをはしょったり、急いだりする。欲のために。だから、どんな宗教でもまず欲から取り組んでいくのだろうとおもった

何冊にもなる『王国』のまだ始まりしか読んでいないのだけど、すでに心に沁みていく文章ばかり。久しぶりの夢中本。

植物のチカラを感じずにはいられないお仕事(アロマテラピーの講師)をしているのに、植物と自分の領域を分けていたのは、時間の流れに違いがありすぎるから。
確かに生き急いでる感がある私と悠長な植物。
アロマでリラックスするのは、時間を暫し止めてくれてるからかな。ありがたい。

『王国』①は今すぐ読みたくて電子書籍で購入しました。
でもねえ、やっぱり本は本として読みたいなぁと思います。
移動中はスマホで読むのが便利かもしれませんが、やっぱりその見た目が宜しくない。

本と車窓と横顔。

私が惹かれるのはそこ。
個人的にも、スマホで読むのは疲れるんですよね。

『王国』は、少しずつ身体に染み渡らせながら読んでいきたい。

この秋は私も『本の虫』になる予感です。

#よしもとばなな #王国 #本

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