フランキンセンスの水蒸気蒸留
こんにちは!
オーナーセラピストの井上です。
アンチエイジングアロマの代表格でもあるフランキンセンス(乳香)。
肌再生力のアップやシワ・たるみに効果が期待でき、フェイストリートメントの際に重宝する精油です。
個人的にフランキンセンス(乳香)の複雑でちょっぴりミステリアスな香りが大好きで、普段はメドウズさんの精油を利用しています。
そんな、フランキンセンス(乳香)をDIYで蒸留してみました。
フランキンセンス(乳香)について
フランキンセンスは、カンラン科の樹木の樹液が硬化した樹脂を水蒸気蒸留法で抽出します。歴史の深い香りで、紀元前の時代から古代エジプトで宗教儀式に用いられていたようです。
ストーリーも秀逸で、新約聖書にその名が登場したり、キリスト誕生の際に東方の三賢人(博士)が「黄金」・「乳香(フランキンセンス)」・「没薬」を捧げたという逸話があります。
蒸留に関する事前情報がゼロ。
大概のハーブ蒸留は諸先輩方の蒸留に関するノウハウがウェブに掲載されているので、参考にさせていただいていますが、フランキンセンスの蒸留に関しては事前情報ゼロ。樹脂はどのように扱っていいか全くわかりませんが、これまでの経験を元に勢いのみでトライしてみました。
細かい調整はあるものの大まかに下記の流れで蒸留しました。
1,柑橘の果皮と同様に蒸留釜の半分を目安に加水。
2,沸いたら樹脂ををドバーっと投入。(豚骨スープの様な色になるw)
3,蒸留開始。あとは待つだけ。
収油率は約0.9%、蒸留が終わり蒸留釜の中を見ると表面にうっすら油分が確認できたため、もっと長い時間蒸留すれば収油率はもっと高くなりそうです!
精油の抽出ペースは蒸留開始1時間あたりから増えた印象です。
蒸留開始からドバドバと精油が出るラベンダーやレモングラスとは抽出ペースが違う点も興味深い。樹脂の特徴でしょうか・・・?
後処理に手こずってしまい、蒸留釜の底に樹脂が固まってしまいました。
明日、煮沸洗浄して落とそうと思います。
さっそく、精油を日々のホームケアに取り入れてテストしてみます。
香りがいいので楽しみ!!
経過を見てサロンに実装してみようと思います。
それでは、また次回!