介護ロボットによる介護

ロボットと言われて連想する例のフォルム。

カクカク四角い顔と身体。丸い鼻、三角の目。

「U字磁石」みたいな手。ぎこちない関節。

いわゆるブリキのおもちゃのやつ。

もういいかげん、ロボットについてのそのイメージは古いのだろう。笑


介護業界へのIT導入はまだまだ遅れている、と現場職員として思う。

たとえば、各種記録業務や、もろもろ費用の自動算定など、システムとして導入し、うまく使いこなせることができれば大幅な時間削減が見込めると思っている。

そして、期待される対人介護ロボ。介護メカ。笑

まず対人介護ロボットを現場に導入してみることについて。

そのメリットやデメリット、注意点などが、ザッとまとめられているこちらの記事がわかりやすい。

https://www.minnanokaigo.com/news/kaigo-text/it/no5/

2018.12の記事である。

自分ごととして恥ずかしく思っているのだが、日々の業務をこなすことだけに追われ流されてきた日々があり。

ようやっと現在。

「ん。それにしてもこの業界、今後どうなっていくんだろう?」

「自分はどうやって働いていくんだろう?」と思うに至ったのだ。

介護ロボの登場は、もうそう遅くないうちに実現すると思う。

・・・するってぇと、自分がこの業界での働きを充実させていくために必要なのは。。

(というより、ロボットに食いぶちを奪われないためにできることは、、笑)

ロボットに任せたほうが良いこと、人間がするべきことを整理することだ。

いまはまだ、人間が手を付けている部分であっても、ゆくゆくはロボットに任せられる部分も増えてくるだろう。そのときに、いちはやく、人間とロボが協働するシステムを機能させられる事業所が評価されるだろう。

きっと介護業界だけじゃなくて、いろいろなところでそれは課題になってるんだと思う。課題になってないとしたら、自分が取り組むチャンスがあるのだと思う!


ならば、ロボットに任せられることはなんだろう?

たしかに、ふわっと想像してみるだけでも、

「ロボットに介護を任せるなんて!」という意見が家族や職員から飛び出してきそう。

直接的ケアと間接的ケアに分けて考えてみよう。

直接的ケアは(食事、入浴、排泄介助、レクリエーション、また電話相談、など直接、利用者(and 家族)に接するケア内容)

間接的ケアは、直接的ケアをとりまく、ありとあらゆる業務がイメージできる。

・記録入力

・シフトづくり。笑

・食事、入浴、排泄における、 場や用品のセッティング、準備。

・洗濯物たたみ

・シーツ交換

・フロアの掃除、ゴミ出し

などなど。


で、直接ケアに関わらない部分はロボットに任せてしまえばいいのでは、というのは早い段階でに受け入れられそう。

現時点でも、間接ケアに関しては、地域のボランティアやシルバー人材から協力を得ている施設も多いのではないだろうか。

たとえばこれまで「人手」を使っていたところで介護ロボを使用し、その余剰分の働きを対人ケアにあてることができれば。業務に追われることなくゆっくりお話し相手として付き合ってくださるようなことになれば、ご利用者にとって「ゆっくり話を聞いてくれる存在」が増え、暮らしの安心につながるのかもしれない。


次に、「直接的ケアにも介護ロボを導入する」ということを考えてみたい。

いまのうちに賛否を考えてしまおう。

○メリット:

・介護者の心身負担が軽減される。

・ITの進展などに目が開かれる。(職員が介護外の世界に関心を持てる?

→広い視野、柔軟な思考を形成するのに役立つ?)

・人件費削減につながる(現状は、「配置基準」としてロボットはカウントされないのでつながりづらいらしい。)

●デメリット:

・事故を引き起こす可能性はある。

・導入の為のコストはまだ高い。

・ロボによる介護が当然、という風潮ではない。風評被害はあるかも。

・故障時のフォローや日常メンテナンス(ランニングコスト)


などか。。


大小のIT機器、介護ロボットを利用していく日は近い。

つい、忙しい、忙しい、と言ってしまう。忙しさはどこからやってくるのか。

もしも現状キープがやっとだとしたら、次から次に現れる新たな課題に応えていくことはできない。

いや。

「いま」理想とされるケアの実現にも、なかなか至らないものだ。

だとしても。そのように理想とされるケア100%を満たせていないからといって、そちらばかりに注視し、迫りくる課題に目をつぶってスルーしていていいことにはならない。

現状の対応、将来への準備。どちらも重要だ。

現場であくせく働いていると、なかなか将来のことまで気が回らない。。

なんなら介護現場的には「いま」がピークの窮地ではない。

絶望的に聞こえてしまったら心苦しいが、2025年問題というのがある。

いよいよ混乱していくところ、と考えておいたほうがよさそうである。

ならば、。

余裕が無いように思われても。

「いま」考えておいたほうがよいこと、準備しておかねばならないもの、というのは色々あるのだと思う。

『介護ロボ・介護メカ・・・。ウチはどうする?問題』

気にしておきたいテーマの一つである。

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