チャットボットは五七五の詩を詠むか?
お初にお目にかかります、3回生のvitroです。
DTM、ダンス、バンドを中心に広く浅く活動しています。
特にこれといった専門分野があるわけではないので、ここ数回の担当者の方が書いているようなハウトゥー記事は書けません。
仕方がないので、もう一つのトレンドであるAIを使って文字数を稼いで許してもらおうと思います。
あ、最初に謝っておきます。中身らしい中身は特にないです。
最近話題になっているChatGPT君を召喚して、
英語の教科書の最初の単元みたいな会話ができました。
調子に乗って続けていると、
AIにまで社不を咎められてしまいました。
特にインドア系陰キャの我々にとって、3や4などは生き死にに関わります。
こっちは21年!!!!21年も生きてきたんだぞ!!!!!(威圧)
駄目みたいです。埒が明かないので話題を変えましょう。
真面目な話をすると、曲がりなりにも創作活動をしている身からすれば、「AI技術の発達によって芸術はどう変化するのか?」というテーマにはやはり無関心ではいられません。
ChatGPT君は小説や脚本など芸術方面での使用にも対応しているらしいので、今度は彼に俳句を詠ませてみましょう。
「秋風に」、いいですね、俳句には季語が入ることを理解しています。
「肩寄せても」、中七なのに6文字しかなく、韻律が乱れています。減点ポイントですね。
それでも、上五とあわせて情景が浮かんできます。
さて、下五は?
「あふぐもり」…………
「あふぐもり」……!?!?
何だよそれ!!真面目にやれ!!!!遊びじゃないんだぞ!!!!!!
意味不明であるだけでなく、「あ」の後に「ふ」があるせいで、そこはかとなく間抜け感が漂っています。「アヒージョ」や「アヘン」と同じ理屈です。
しかも「あふぐもり」は季語であり、「肩寄せて歩くこと」の意味だ、などと御託を並べています。もしそうなら中七と下五が同じことを繰り返しているだけとなり、17音しかない貴重な音数を大きく無駄にしています。
これにはイマジナリー夏井先生もご立腹です。
イマジナリー夏井先生「文句なしの才能なし最下位!!」
念のために別の会話を立ち上げて「あふぐもり」の真相を尋ねたところ、
とのことでした。こっちが教えてほしいよ。
気を取り直して、とにかく五・七・五の形で書くように指示して試行錯誤すると、ようやく次のような句が出てきました。
「霜枯や ふわりと浮かぶ 雁の羽」
おお!!でかした!!やればできるじゃないか!!!!
(一句の中に季語が2つある(季重なり)し、そもそも「霜枯」は冬の季語、「雁」自体は秋の季語で季節感が合ってないけど……)うるせえこの際そんなことはどうだっていいんだよ!
やっぱり現代文明の最先端だもんな!!!!いやぁ流石流石!!!!!!
この調子で、せっかくだから季重なりは良くないことも教えてあげよう!
と思ったのも束の間……
「雪解や 箱庭の小径 ぬかるみ」
あれ……
「木枯らしや 霜降る中を渡る 猟犬哉」
あれあれあれ…………
季重なりどころか、音数の方もぐちゃぐちゃになってしまいました。
このAIの特性上、一度こうなってしまうと立て直すことはほぼ不可能です。
……もう君、自由律俳句の方を目指した方がいいと思うよ。人には向き不向きがあるしね。向いているところを伸ばせばいいよ。
……人?
という訳で、駄文でしたが最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ほら、あんたも頭下げな!
おまけ:音数を”理解らせ”たいvitroとChatGPT君の醜い攻防
「寒月や 木枯らしに鳴く 狐の声」という句を提案されて……
何とか論破しました。
書いた人:vitro
推敲:はるさめ
編集:濱口チョリソー
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