構えでやれることが決まる

ジムに入門し、パンチやキックの前に教わるのが、ファイティングポーズ(構え)だと思います。
このファイティングポーズなのですが、最初は鏡に向かって構えたつもりが、何か違うな!?
といった経験が、格闘技をやった事のある方であれば、あるのではないでしょうか?

車で例えれば、スピードが出る車は、スピードが出せる格好をしています。
凸凹道を走る車は、凸凹道を走れる格好をしています。
重いものを運ぶ車は、馬力が出せる格好をしています。
このように、見た目を目的に合わせていく必要があります。
技術的なことは割愛しますが、構えは格好よく構えることが肝になります。
例えば、スピードの出るスポーツカーで考えてみると、独特のデザイン・流線形…といった具合に、見た目が格好良いと思います。
この見た目が良いというところが大切で、見た目が良いということは、理にかなっているということが言えるんだと思います。
だから見た目にこだわって構えを作り上げることが大切なんだと選手にも伝えています。

ここで少し別の見方をしてみましょう。
マイク・タイソン
リカルド・ロペス
シュガー・レイ レナード
ボクサーの代表例になりますが、上記3選手達の構えを別の選手のものに変えた場合、果たして同じパフォーマンスができるでしょうか?
間違いなく、できないと思います。
構えによってやれることは決まってくるのです。
ですから、やりたいことから逆算して、見た目を目的に合わせて構築していくやり方もあります。
構えの基本はありますが、その後は、選手それぞれにあったものに進化させていく必要があります。
・性格(勇敢なのか臆病なのか)
・身体の特性(手が長い・スラっとした体型等)
・生かしたい技術
などを基に形を作っていくべきで、最終的には、皆が皆同じ構えをする必要はないはずです。

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