A.risa

薬剤師。美術が好きで、美術館巡りが趣味。

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最近の記事

漢方のライフスタイルブランド DAYLILY

– ヘルスケアデザインの備忘録 一年ほど前に、インスタで見つけたDAYLILY。 漢方がこんなにおしゃれで可愛いものになるなんて、純粋にすごいなぁと驚き。 気がついたら大阪にも店舗を出していて、すごいスピードで成長しているなぁとまた驚いた。 病院や薬はなんだか大袈裟だから、毎日のちょっとしたことで気分を上げながら自分を労ってあげたい。 日常に寄り添ったデザインは医療デザインには、わくわくするね。

    • 「人間は醜い、されど美しい」-トゥールーズ・ロートレック

      絵画を鑑賞するということ。 絵を眺めて、自らの心の動きに触れるのも気持ちがいい。 直感的な感性は心の広がりに余計な規制はかけないからこその面白さがある。 画家の生い立ちや描かれた時代背景を知ることもとてもいい楽しみ方だ。 1枚の絵から色々な人たちの事情を知れる。 - 彼らはなにをしているのだろう -この周りにはなにがあるのだろう -彼女はなにを見つめているのだろう -画家はどんな想いでこの絵を描きあげたのだろう トゥールズ・ロートレックはパリの歓楽街、モ

      • 《アプサントを飲む人(カフェにて)》− エドガー・ドガ

        ”アブサント”  という酒をご存知だろうか。 緑色をした薬用酒、「悪魔の酒」「緑の妖精」と呼ばれた酒である。 アブサントはニガヨモギを成分とし、もともとは健胃薬や駆虫薬として使われていた。 その後蒸留技術の向上とともに庶民に親しまれる酒となった。 アブサントは19世紀のパリで大流行。 多くの芸術家に愛され、影響を与えた。 今回はアブサントについて印象的な絵を残したエドガー・ドガについて。 エドガー・ドガ(1834-1917) はフランスの画家、彫刻家、版画家。 バレ

        • 《オフィーリア》 -ジョン・エヴァレット・ミレイ

          モルヒネ −ケシの未熟果実に傷をつけて得られる白乳色の液体を固めてたアヘンから精製するアルカロイド。オピオイド拮抗作用がありガンなどの疼痛管理に使用される。 私たち薬剤師には非常に馴染み深い薬であり、 多くの患者さんを救ってきた素晴らしい薬。 モルヒネが精製されるケシは、実はとても可憐で美しい花だ。 ケシの花が印象的な絵画に、ミレイの《オフィーリア》がある。 《オフィーリア》 ジョン・エヴァレット・ミレイ 初めてのこの絵を見たとき、 私は息ができなかった。 こんなに

        漢方のライフスタイルブランド DAYLILY

        • 「人間は醜い、されど美しい」-トゥールーズ・ロートレック

        • 《アプサントを飲む人(カフェにて)》− エドガー・ドガ

        • 《オフィーリア》 -ジョン・エヴァレット・ミレイ

          《ヒギュエイアの杯》 − グスタフ・クリムト

          医師はヒポクラテスに誓い、看護師はナイチンゲールを倫理とする。 では、薬剤師は誰に誓い何を倫理とするのだろうか? 薬剤師国家試験に向けて本腰を入れ始めようとしていた大学6年の夏に、 ふと、思い立って調べてみた。 《ヒギュエイアの杯》  グスタフ・クリムト 医術の祖アポローンの子である医神アスクレーピオスの娘である。 ヒギュエイアは杯を用いて聖蛇を飼育していた。 蛇は医学のシンボルであり、杯には薬湯が入っている。 日本ではあまり見られないが、欧米の薬局は蛇と杯がシンボ

          《ヒギュエイアの杯》 − グスタフ・クリムト