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地域社会を変えるのは政治じゃない。ADDressというライフスタイルがもたらすイノベーション



地域活性化とADDressについて家守が思うこと


① ADDressと言うサービス

ADDressとは月額4.4万円で全国約200箇所(2021年10月末時点)にある家に住み放題と言うサービスを展開する会社です。
(2023年から新料金体系になり初月4,800円から多拠点生活を始めることが出来ます)

 その家は空き家をリフォームした物やゲストハウスと提携したり、旅館やホテルと提携したり、シェアハウスだったり、廃校をリノベーションして宿泊施設として提供する施設だったり、寝台列車の宿泊施設だったりとバリエーションが豊かです。

 更にその場所は有名な地域に限らず、読み方も分からずADDressが無ければ行く事がなかった地域にある事も多々あります。
 その場所でその家で初めて会う人や何処かで会った人と数日共同生活をして暮らします。

 なにやら新興宗教をイメージしがちですが、自由と遊び心いっぱいの生活スタイルのことなので、教祖も経典も当然ありません(笑)。

 シェアリングエコノミーという考え方が住まいに適用されると、ADDressというライフスタイルになります。


②家守と言う存在

 ADDressには、それぞれの家ごとに『家守(やもり)』と呼ばれる家の管理人がいて、その家で同居したり、近くから通って会員のアテンドをします。

 ゲストハウスや旅館・ホテルとは違い、シーツの準備や居室の掃除や食事の支度は会員自らが行う事になるので、家守は共用部の清掃や地域情報の相談や時には一緒に食事をしたり話し相手になったりして過ごしています。

 兄弟みたいな存在かもしれないですね。
 ほら、時々実家に帰るといる様な人ですよ。


③ADDressの利用者

 会員は一箇所の利用期間が基本1週間を限度としているため、全国を転々と遊牧民の様に暮らします。

 勿論、週に数日程度過ごしたり、日本一周をしたり、地域を決めて転々と過ごしたりと、それぞれのライフスタイルに合わせた利用をしています。

 リモートワークが可能になった事から、一人家で過ごす事より、人と接する機会を求めながら生活する事に魅力を発見したようです。

 所謂ワーケーション可能な職業や会社員が主な利用者ですが、それ以外にも主婦や学生、定年退職者や無職の人等、業種職種にとらわれない人との出会いが可能な場となりました。

 一般的な旅行やワーケーションと少し違い、会話が生まれやすい点が大きく違います。

 例えば、先程まで仕事していた人が、料理作りし始めたり、釣りに行ったり、サーフィンに行ったり、お風呂に行ったり、気分転換にふらっと出かけたり・・・気になって、「何するの」とか「あそこのおでん、安くておいしかったよ」って聞いたり、話したくなるでしょ。
気になるでしょ。
コーヒーでも飲みながらお菓子いかがってお話ししたくなるでしょ。

 適度な距離感が会話のキッカケを作り、ちょっとした会話で距離を縮め、お互いの事情を知り興味が湧くと言う関係になっていきます。

 更に、少し苦手な人とは、適度な距離を保ちつつ会わずに過ごす事で穏やかに過ごす事も出来、数日でお互い移動する事で悪い印象も育ちにくいと言う環境が出来ています。


④ADDress静岡用宗邸の奇跡

さて、ADDressの中でもこれと言った特徴の無い静岡市の西のはずれにある静岡用宗邸。
用宗は(もちむね)と呼びます。

 JR東海道線の駅もあるので知られているかと思ったら、「初めて聞く場所」って言われて、地元の人は少し傷付くんです(そんなことはない)。

 ADDressの利用者はそれが心地よい様です。
 だって、読み方も知らない土地に行ったら、そこには素敵な海岸や、地元の美味しい食べ物や、地元の人も知らない魅力を発見してくるんですよ。
 誰かに話したくなりますよね。
 『用宗って知ってる?』って。

 そんな用宗邸の奇跡の様な出来事の数々。

 ・ADDressの本社が、実は私が40年前に勤めていた会社の本社だったこと。
 ・外国で出会った旅人同士が、数年後この用宗でまさかの再会。
 ・田舎はどこ?っていう話で聞いていったら、隣の小学校だったりとか。

 でも、こんな話は良くあることでしょう。

 ここからは奇跡というより、展開の面白いお話があるのでご披露します。

 用宗邸が会員さんを受け入れ始めて4カ月が経とうとしたある日。
 「専用ベットで利用したい人がいる」との連絡が入ります。

 専用ベットとは、月単位でお部屋や専用のベットを利用することで、数日から1週間単位で移動する利用方法ではなく、お部屋を専用で利用する契約形態です。

 実はその方は、7大陸最高峰を目指している登山家で、移動しながらも落ち着いて専用ベットで利用したいとのこと。
なんと昨年エベレストを目指した人との触れ込みでした。

 色々な人がいるとは思いましたが、私の周りにはそんな大胆なことを考えている人に出会ったことがなく、興味津々、二つ返事で了解しました。

 ひげもじゃの無神経な大男だろうか?等と想像しましたが、会ってみると優しい目をした小柄な、でもトレーニングで筋肉は鍛えてると言った風貌。

 でもなぜかエベレストの話があまり進まない。
 彼と初めて食事に行ったとき、偶然にも、奇跡的に市長と出会い早速紹介。
でもなぜかそれほど積極的なアピールもなく拍子抜け。

 そうです。彼には彼なりの事情があったのです。(ここではプライバシーの関係もあり割愛しますが)

 4月に用宗邸に来て20日程経過した陽気の良い晴れ渡ったある日。
 そんな彼が、何か急に目覚めたように、
 『2022年エベレスト登頂を目指す』
と宣言したのです。

 その日は何が起こったのかと、4月半ばの天気に恵まれて、陽気に浮かれて出た言葉かと思いましたが、今までとは違った目の輝きを感じました。

 そう、まるで少年の様に。

ニッコニコとした優しい眼の中には昨日までの遠くを見つめる眼から、目標が決まった決心と高揚感が感じられる瞳に変わっていた様でした。

 何が 彼の決心を 後押ししたのか。

 これこそ奇跡の出会いと、そこでの会話と、そこにいた仲間でした。

⑤夢を目指した人と応援する人

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(1)エベレストの夢

『2022年エベレスト登頂』を目指す彼は、登頂する姿が見えていると自信を持っている。

 でも、その周りにいる人にはそれがどれだけ大変で、困難で、簡単な言葉で言えることでは無いことを全く分かっていないずぶの素人の仲間。
 ノリだけは良い。軽い言葉。

 ただ なぜかその夢に自分も乗っかりたい

 ADDressには会員同士の横のつながりの為の部活動がある。
「コーヒー部」「おつまみ部」「山と〇〇部」「エクストリームワーケーション部」等々。
(エクストリームワーケーション部の活動では撮影した写真が色々なメディアで採用されています)

 ここにいたこの仲間で夢のようなことを後押しし実現しようとする部活動が始まります。

『みんなのエベレスト部』の誕生です。



(2)部は作ったけど、部活動って何やるの?

 言い出したは良いけれど、みんなで登山するわけでもないし、増してや、みんなでエベレストに行くわけでもない、飲み会をやるでもなし。

 取り敢えず、仲間を増やそう・・・

 用宗に来た人に、「エベレスト登頂を目指す人がいる」と紹介。
 「へー、すごいねー」「がんばって」
     ・・・・(´;ω;`)ウゥゥ
 反応はこんなものです。



(3)『なめてかかる』

 しばらくしたある時、長野に日本人最年少で、ヒマラヤ・アマダブラムに登頂した高校生がいるとの情報が入り、なんとADDressの白馬邸家守から連絡可能とのこと。
「面白そうだから会ってみよう」ってまたまた軽いノリ。
 旅行気分の会合と称した食事会に早変わり。

 さてさて、登山家同士初対面。
 いろいろ話していく中で、二人の会話で得られたキーワードは

  『なめてかかる』

 えっ、「登った姿しか想像できない」とか「なめてかかる」とか

 そう、彼らにはエベレストもアマダブラムも大変なことと思っていない、
   登ることは大変なことと思っていない。
   山頂からの景色しか見えていないんだ。


(4)『出来る』

 『出来ない』ということより『出来る』と答えることの方が簡単だということを聞いたことがあります。
 『できない』と言ったとたん出来ないことを証明することは多くの可能性を否定しなければいけないが、『できる』という言葉は、出来る方法を一つ考えればよい。

  なーるほど!


(5)さまよう部活動

 『みんなのエベレスト部』まだ活動方針も決まらず、さまよう部活動。

エベレストに行く日はある程度決まってはいるけど、資金目途も支えるスタッフも決まっていない中、日は過ぎていき、エベレストの姿は写真でしかない。

 用宗邸を利用した会員さんが部活動に興味を持ち、徐々に部員が増えている中、面白い現象が・・・。


(6)色紙

 エベレスト登頂の夢を語った時に書いた色紙。

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夢を思いを記したことで、用宗邸はなりたい自分を表現し、それを応援しあう、しあえる雰囲気が出来てきました。

○  あるカップルは、
 一人は「エッセイの連載を持つ」
 一人は「自然の中でサウナが出来る施設を作る」
という決意を、移動日の朝、色紙に書いて次の家に向かった様子。
 私は毎日午後に家に行くので、誰もいないダイニングテーブルに置かれた色紙をみて、
 何があったのか、
 どんな会話があったのか、
 前日の夜に交わされたであろう熱い会話と帰りの(ADDressでは次の家に行くので行きの)後姿を想像しながら、心の中で叫びます。

 『夢に向かって頑張って!』

 (これって、もしかしたら『みんなのエベレスト部』の活動かも)


それから1週間程すると

○  3年後息子さんが20才になると言う会社の役員の男性。
 他の家でも夢を語っていたようですが、居酒屋を開きたいとの夢。
 夜、食事をしながら、当日居合わせた人たちと夢を語りあっていたのでしょう。

 人の夢を応援していたら、実は自分の夢も応援されていた。

翌朝、ダイニングテーブルには

   『2024年居酒屋オープン』

と記された色紙が残されていました。

 真剣にエベレスト登頂の夢実現の為の資金相談に乗っていただいていましたが、
他人を応援することは、自分に出来ることは何かを考え、更に、
他人には無謀と思えることを目指そうとしている姿は、自分に勇気と希望を与えてくれるのだろうと思わずにいられません。

(『みんなのエベレスト部』の活動は、エベレストに向かう姿に勇気と希望と生きがいを感じる活動かも)


◯ 部員の増加は、用宗利用者に声掛けをするだけなので、まだまだ少ない。

 直接会って話せば共感が得られるものの、見ず知らずの人からは、何をする部活動かも解らず、焦りながらも、具体的な日程や、予算、その為の工程管理が暗中模索の中始まりました。


(7)一緒にエベレスト行く?

 エベレストに行けるものなら行きたい。

でもそんな話をする人は身近には殆どいません。

当然です。

人類でエベレスト登頂は9000人程度。

無理に決まってる。

普通はその様に考える人が殆ど。

でも、その夢のような話をやろうとしている人が、こんなに身近にいて、目を輝かせている。

ベースキャンプまで同行者がいたら面白いね。

予算や撮影や通信の事を考えると、少し予算を増やせば、カメラマン兼連絡係同行が可能となる。

ここでも奇跡の様な事が起きます。

 ある会員が初めて用宗邸を訪れます。
 夕方に来て翌朝次の家に向かうので、用宗は移動途中の通過地点。

 夕食でどんな会話があったのでしょう?
 おそらく夜遅くまで話が盛り上がったことでしょう。

 以前俳優をしていて、今は独立してカメラマンをしているとのこと。

 翌日の連絡は

 『カメラマン兼連絡役でベースキャンプまで同行することになりました』

オーデションをした訳でもなく、広く募集をかけた訳でもなく、異色な才能を持ち合わせた集団がADDress会員だからなのでしょうか。

奇跡でもなく、偶然でもなく、必然のような出会いの数々。

出来ない理由が次々クリアされていく。
夢に惹かれる不思議な力。

でも、まだ、エベレストははるか彼方です。


⑥地域との関わり

ADDressはまだ始まったばかりのサービス。

 ましてや、どんな人が利用するのか。
 特に地方で受け入れられるのか?

用宗邸を訪れた会員が一様に言うのは、

「こんな素晴らしいところがあったのに知らなかった」

 私もこの用宗地域に住んだことがないので、「おすすめのところを教えてください」という言葉が来たらどうしよう、という頼りない家守。

 行政との接点があるわけでもなく、地域に友人・知人がいるわけでもなく、空き家が目立つこの土地に縁があって家を購入、リフォームを楽しんでいただけ。

 心配は余計だと後になってわかります。

 ADDressの利用者は、地元の人が気づかない魅力を発見し、それをSNSで発信してくれます。

 当たり前の風景が、他から来た人には新鮮で刺激を受け新たな発見として地元に魅力を再認識させる効果があります。

オレンジ色の朝日や波の音や木陰や買物での会話や食材の新鮮さや、地元の日常が魅力だということを。

⑦用宗ならではの魅力

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◎ 用宗の最大の特徴。

駿河湾に面した静かな漁村の街、そこには『用宗を楽しくする会』という素晴らしい組織があります。

商工会でもなく、町内会でもなく、老人会でもなく、地域の有志が、住んでいる地域を楽しくしようという組織。

どうやってこの組織とつながりを持とうか?

ここでも不思議な出会いがあることになります。

リビングでいつもの様に用宗を訪れた会員と何気なく話していたら、静岡市内に住んでいるのに用宗邸を利用したという面白い人物。
(今では一番用宗邸をこうしたいああしたいと、自分の家の様に盛り上げてくれる理解者です)

 地元の漁師知ってるから、紹介するよ。

 その漁師さん、
 「用宗を楽しくする会」の会長知ってるから連絡しておくよ。

こうして、用宗を楽しくする会の一員になることに。

活動内容は、地域を楽しくしようというアイデアや地道な行事から地域振興策を立案実施する様な纏まった組織です。

「ADDress」の紹介をすると、すぐに興味を示してくれ、方向性が近いと思われる存在です。

他の商店街の活動とも少し違い、活動内容が暖かい。

 この用宗の地が本当に好きな人たち。
 活動はボランティアです。

 避難タワーを竹灯籠でデコレーションしたり、持船城に植栽をしたり、竹林の整備と合わせてメンマを作ったり、子供向けのイベントを主催したり、地域振興策を主導したりと活動内容は幅広くどれも成果を出しています。

◎ ADDressの存在価値

 ADDressがこの用宗の地にとってどんなメリットがあるの?

時はコロナの影響が色濃く、地元のゲストハウスや旅館等宿泊施設は利用を控え他県ナンバーの車は気になるところ。
地方都市は顔見知りが殆どの中、見知らぬ人が歩いていれば、観光客かどうかはすぐにわかります。

 ADDressの利用者は観光客とはやっぱり違う。

昼間は部屋でテレワーク、買物はスーパーや八百屋さんや魚屋さんで食材を購入。
空いた時間で近所を散歩。
珍しいお店を見つけては店員さんとの会話を楽しみ写真をパチリ。

「どこから来たのですか」
今日は○○からです」
今日はって?」
「ADDressって言う、多拠点生活をしてまして・・・」

まるで宇宙人との交信の様な会話が始まる。

店員さんの反応は様々です。
ADDressの会員はそれも楽しんでいる様です。

着飾らない普段着なので観光とは違う体験をして、訪れた土地土地で住むことがアドレスホッパー。
 「また来たね」「また来ちゃいました」という言葉が行き来します。
 「また来てね」じゃないんです。

住民の一人として訪れる。
住民の一人として暮らす。
住民の一人として買物をし、景色を楽しみ、地域を好きになる。

用宗の地域の魅力があってこそ、ADDressを利用して何度も訪れ、

  『用宗って知ってる?』

って話したくなるんです。


⑧地域とADDressの掛け算

安心してください。
これまでのお話しは、ADDressじゃなくっても出来ることはあります。

それじゃ何が違うのでしょう。

⑤でご紹介した『夢を目指した人と応援する人』

エベレスト登頂を決意した人がとうとう動き出します。
費用の一部をクラウドファンディングで募集することになりました。

用宗邸に「エベレストの人がいる」といううわさが近所や一部地域の人に少しづつ知られることになりました。がまだまだ少数派です。

ADDress会員の中でもまだまだ用宗邸に「エベレストの人」がいることは知れ渡っていません。

だって、ADDressにはすごい人がいっぱいいて、みんな話をすると面白くて驚かされる人ばかりです。
世界で活躍している人が、感染症の為に海外に出られず国内をウロウロ(笑)しているんですよ。

そのような人達が日本中のADDressの家を利用して、訪れた土地の魅力を発信していく。
映像のクリエイターが制作料なしに映像を作り宣伝してくれたりします。

そんな中、今回更に地域との関係を強く感じました。

『みんなのエベレスト部』と『用宗を楽しくする会』

『みんなのエベレスト部』はADDress内の部活動なので対外的にはお話ししていません。
ですが、『用宗を楽しくする会』の会員さんは、用宗邸の住人がエベレストに登ることは知られてきました。

 どうやって登るの?
 いつ頃登るの?
 大変じゃないの?
 いくらかかるの?
とか聞かれることが増えてきました。

不安と希望とノリで始めた『みんなのエベレスト部』の部活動もやっとクラウドファンディングで募集するところまでになりました。

 ADDressの会員さんへの告知は『みんなのエベレスト部』で行いますが、あくまで会員への告知です。

 それ以外の告知は登山家本人のつながりを頼る方法しかありません。


『用宗を楽しくする会』でエベレスト登頂を目指すクラウドファンディングの募集のことをfacebookで紹介してくれているではありませんか!!!

これを見た時、涙が止まりませんでした。

地域にお金を落とす。
地域に人を呼ぶ。
地域活動に参加する。
地域の発展の為に何が出来るだろう、と色々考えていたけれど、特に目立った活動もしてこなかったけれど、こうやって温かく見てくれていたんだ。

地域と共に生活するって、これだったのではないだろうか。

用宗邸にこの素敵な住人がいて、ADDressの会員が用宗邸や用宗の魅力を見出し、何度も利用し、ADDressのというライフスタイルが地域に理解されて、そこに住む会員が地域に認められ、夢や希望を持つ活動に賛同し協力もしてくれている。


エベレストというキーワードも
用宗と言うこの土地も人も環境も
ADDressと言う存在も

”足し算“ではなく“掛け算“で融合したと思った瞬間でした。

⑨地域社会のポテンシャル

地域で暮らす人がいる
地域を盛り上げる人がいる
地域で苦労する人がいる

地方で暮らしたい人がいる
移住先を求めている人がいる
今いる場所から羽ばたきたい人がいる

ついの棲家として探している人も居れば、
これから暮らす場所を探している人もいる

地域の良さは地域で暮らさないと分からない
他から来た人でないと分からない地方の魅力もある

観光客向けの土産物屋で買うものは、お土産であって地元の人はそこで買い物をしない

もちろん観光客も来てほしいし、観光で地域の良さを感じて欲しい。

ただそれだと今後地域の活性化や過疎化や少子高齢化には立ち向かえない。
この土地の良さも活気も続かない。

地域のポテンシャルは10年後も50年後も100年後も持続可能な仕組みを地域でどれだけ作って行けるかだと思います。

残念ながら、現在の政治や政策に頼っているだけでは、その土地にあった方法を地域の人が考えても、紐付きの予算では対策が不十分では無いでしょうか。

例えば、地域通貨等を利用して、地域独自で予算を確保して、地域に必要な施設なりサービスなりを創造して行く。

ADDressの様な人的情報ネットワークを通じて、その土地に必要な人材や情報やテクノロジーを地域に住む人達と創り上げていく。

地域の特色を生かした活性化がポテンシャルを引き出すものと考えます。

⑩あえてあげるマイナス点

アドレスホッパーは結婚と子供の教育についてクリアする事が課題です。

相手がいれば結婚はするし直ぐにでも出来ます。
だって、素敵な個性を持っている人ばかりだし、個性を認め合える人の集まりだから。

でも、子供の教育の点を考えた時、結婚に踏みきれない大きな要因と思われます。

ADDressの会員に教育関係者もいます。ADDress生活に適した今後のカップルや子育て・教育を考えていただけるものと思います。

門外漢の私が考える、こうなったら良いな〜があります。

リモート授業が可能な時代。
授業は生徒が先生を選び知識を得る。
学校の出席は他の生徒との交流の場として存在する。
何処の学校に出席しても、出席扱いとなる。
これは今問題の不登校の問題解決にもなるのでは無いでしょうか。

デュアルスクール実施の自治体もあります。
不登校の問題もあります。
出来ないことは無いと思います。

⑪今後の夢見る社会

ノーベル物理学賞の真鍋教授の言葉にあります。
『日本に帰りたくない理由の一つは協調性です。なぜなら、私は他の人と調和的に生活することができないからです。』

日本人の強みは協調性です。

協調性は素晴らしい事ですが、それによって個性が失われる事が軽視される事は気をつけなければいけません。

地方には地方独特の個性があり、それを伸ばしていく事が競争力となります。

今回、
 エベレストというキーワード
 用宗と言うこの土地・人・環境
 ADDressと言う存在

この融合が力となって地域活性化が進んでいく事を夢見ています。

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10月27日より12月10日迄の期間、クラウドファンディングで「夢を持った大人を増やすため」のエベレスト登頂の応援をお願いしています。
皆さんのご声援をお願いいたします。

[あとがき]
この様な長い文章を書く事などしたこともなく、何を言いたいか纏まりもなく、こんな読みにくい文章になってしまいました。
9,000字にも渡る文書にお付き合いいただき感謝いたします。
感想やご意見いただければ嬉しいですし、ご批判もいただければお聞きしたいと思います。

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