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NKODICEで本質を知るのは無理だった

ksymさん作でネットで話題になったチンチロゲームの「NKODICE」で軽く炎上する騒動があったようです。

NKODICEに着想を得てVtuberが制作した二次創作と配信に関して騒動があり、配信からも精神的ショックがあり、その後には作者のksymさんが誹謗中傷を受ける等被害にも遭われたようです。
記事の内容を拝見し、配信を視聴しながら思っていったこと、ショックを受けていった心情について事細かく描写されており、非常につらい思いをしたことは容易に理解できました。
しかし、外部の1ゲーマーから見て疑問に思う点もあったので書いておこうと思います

NKODICEの本質って?

「なぜ『ちんこ』は大っぴらに口に出せて、『まんこ』はダメなのか。ていうか言っていい世界のほうがよくね?」
という、長年考えてきたが文化的な素養も学もないため全く答えを出せていない(しょうもない)疑問を、『ち』と『ま』を同列に扱うことで、考えてもらったり、あわよくば詳しい人に教えてもらったりできるのでは?という意図が、ちょっとだけあった。ジェンダーなんやらが叫ばれて久しい昨今、そのあたりまったく詳しくないが、研究されている方もいるかもしれないし。
だから『ま』が無くなったことで、本質の一部が欠けてしまったように感じたのだと思う。

この疑問点についてはジェンダーの問題を大きく突いてる部分はあると思う。海外では自由にトップレスを求める#Free the nippleなど男女での基準の差自体が差別的でもっと自由を求めるような活動もあるが、日本ではあまり見られない。等あるがここで話したい内容でもないし全然詳しくもないので省略する。(間違ってたら本当にごめんなさい)


ゲーム本編において、「ま」は非常に微妙な立ち位置だ。

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http://ksym.jp/nkodice/rules.html の役一覧より

役が全7種類ある中で「ま」が含まれるのは2種類だ。得点が特別に高かったり効果があったりする訳ではないし、出目は1/6で平等なはずだ。
また、見て分かる通り一番重要な出目は役への貢献度が一番高い「ん」「こ」だというのは容易に想像できる。
その次に重要なのが「ち」
3番目の重要度が「ま」「う」
「お」については高得点への加点要素となっているが、下位の役が成立しているのが前提の付加的な部分になるので一番重要度が低いだろう。

このゲームにはNUDGEという台を揺らして出目を少し変える機能があり、役が揃うようにゲームを進めるには上記の優先度を考えた上で、瞬時に出目を判断してNUDGEするか決定していく点がゲーム性を生んでいる部分でもあり、役になるかどうかで文字を強制的に眺めさせる客観的に見たしょうもなさが本ゲームのゲーム性のコアであったと思う。
(「ま」と「お」が複数出そうだからNUDGEして役を狙おう)
(「ん」と「こ」が出目に出そうだからそのままにしよう)
といった駆け引きがこのゲームに生まれるのであった。
これにより単なる下ネタの一発ゲームではなく何時間もプレイさせてハイスコアを狙わせたくなるゲームになっていた。

このように、「ま」が非常に重要だという点についてはksymさんの中では重要なテーマであったのかもしれないが、ゲーム部分には一切反映されておらず、大多数のプレイヤーからしたら役に一番貢献できる
「ん(N)」「こ(KO)」こそが重要な目と認識するのであり、
ゲームタイトルの「NKODICE」の意味をプレイして実感できる作品だとずっと理解していた。


「ま」を使った5文字の役作ることも理論上可能であったし、それをあえてしてなかったことも含めて、このゲームの本質は「ん」と「こ」が含まれた6面ダイスで出来る謎の文字列でスコアが増えることだと思っていただけにこの点はショックだった。
「ま」がない片手落ち感は理解できるが、それこそが本質だったと理解するにはゲーム内の表現から読み取るのは相当難しい話だったと思う。
それこそ「ま」「ん」「こ」のタブー性を強く意識していない限りは…。


Steamや数々のメディアで宣伝されていた謎の文字列の建前も崩さないで欲しかった。日本語非対応はどこへ行ったんだろうか…。


おまけ

ILEでも宣伝され話題となった新作「BUDDHA GO」についてはksym氏のタブーに挑戦するという考え方を知ることができたので、きっと「Fight of Gods」で批判されたタブーなんか比べ物にならない挑戦をされるのであろう。期待しています。

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