美しすぎて泣いてしまう

美しいものが好きだ。

まず、自然。
晴れた日の朝に咲く庭のマツバボタン。
雨上がりに花びらの上で煌めく雨粒。
太陽が沈みかけたときの、レモンティーにブルーハワイのシロップを注いだみたいな空の色。
雲かげに恥ずかしそうに隠れる満月。
自然の美しさは神様からのプレゼントだと思う。

そして、人間。
人間は美しい生き物だ。芸術表現によって心の豊かさを供給することができるのだから。
言葉や、音楽や、絵画や、人間が生み出したあらゆる美しいものに触れる度に人間に生まれて良かったと思う。

話は変わるが、私はHSP(Highly Sensitive Person)である。HSPとは、生まれつき人一倍繊細な気質を持つ人のことを指す。些細なことで傷ついたり空気を読みすぎてしまったり、生きづらさを感じることが多いのが特徴である。
一方で芸術に深く感動できるというのもHSPの特徴のひとつである。例に漏れず私もそうである。芸術はもちろんのこと、芸術に限らず何か美しいものに触れたとき心が大きく震える。美しすぎて涙がとめどなく零れてどうしようもなくなってしまうこともしばしば。
美しさに敏感に反応して泣くほど感動できるという点ではHSPでよかったと思っている。人一倍豊かな人生を送れているような気がするから…。美しいものへの愛おしさで心がいっぱいになっている時間が、日々の中で一番幸せである。

身の回りの美しさを書き留めたり、自分の中から生まれる美しい言葉を紡いだり、そんなことのためにnoteを使っていきたい。