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2022年の私に起きた、素晴らしいこと

今日は大晦日。2022年の私に起きた素晴らしい出来事を急ぎ足で振り返ってみる。

畑を耕すことに助けられた

仕事を辞めて、これまでやってきたことを全部自分がダメにしてしまった気がして、後悔と不安と焦りでいっぱいの私を助けてくれたのが畑だった。

行く場所なんてないし、この先何をしたらいいかわからない。

でも、畑に行くと、里芋の葉っぱが風に揺れていた。茄子の葉が日の光を浴びて気持ちよさそうにしていた。

「別に何もしなくてもいいし、しばらくここにいたらいいよ」

そう言ってくれた気がした。

夏のわさわさとした暑い畑も、秋の抜けるような青い空の下の畑も、いつも美しかった。風に揺れる葉をぼーっと見みつめる静かな時間は、私を満たしてくれた。

不思議な出会いもあり、無肥料無農薬の自然栽培の講座に参加して、学んだことも大きかった。物質だけじゃなく、自分の心のありようが畑とつながることも知った。日の光の下で、みんなでわいわいと農作業をするのは幸せな時間だった。


話を聞いて書くことをはじめた


これまで仕事の一部として話を聞いたり、まとめたりはしてきたが、本格的にインタビューをして記事を書くことをはじめた。

立ち止まって、ずっとやりたかったことはなんだろうと考えた時に、私ずっとインタビューがしたかったのだと思い出したのだ。仕事にできるほどやりたいかわからなかったし、自信もなかった、でも聞きたいという気持ちはあふれていたから、おそるおそる聞くことをはじめた。

春ごろから、慣れないSTUDIOを使ってサイトをつくった。夏ごろから、記事をアップし始めた。

どのインタビューも思い出にあふれた大切な記事になった。何の組織にも属していない、スキルもない、ただの無職の私のインタビューを快く引き受けてくださった人たちには本当に心から感謝している。大好きだよーと叫びたい。

インタビューして記事を書かせていただいた方瀬りっかさんには、彼女のpodcastにも呼んでもらいました。うれしかったな。

記事の写真は、大学時代からの大切な友人の小松亜希子さんがインタビューに同行して大切に撮ってくれた。ひとりで始めたことが、彼女と一緒につくっていく活動に変わっていくことも、私にとってはうれしいことだった。大事な瞬間や思い出が増えていった。

話を聞くことは本当に面白い。
聞くなかで、私自身の私との付き合い方がどんどん変わって行った。
人の言葉を真摯に聞くことは、自分自身との言葉を真摯に聞くことと鏡なんだと知った。


心の痛みを聞いた、トラウマと向き合う時間になった


私の中にはトラウマがある。虐待家庭に育ち、宗教もからんだトラウマ。
なんとか取り繕って生きてきたが、色んな場所で過去の痛みがすごく邪魔をしてくる。仕事を辞めたことをきっかけに、この1年はその痛みをずっと見つめていた。

今年の前半は、クリニックに通い「感情開放・TFT・EFT」を学んでいた。
感情や不安をツボをタッピングすることで流していく心理療法で、どうにもならない衝動や感情とうまく付き合うセルフケアの方法を得た。また、セラピストの先生との出会いが大きく、回復とは自分のこころと向き合うことで、まるで螺旋階段のように、人の心は成長していくと教わった。

感情開放・TFT・EFTがひと段落したので、4月からは、無意識に向き合う「プロセスワーク」のセッションに切り替えた。夢やイメージから無意識にアクセスしていくプロセスワークは、自分が頭の中で考えることとは、全く違う答えを取り出していくような体験だった。

畑の里芋のイメージから、宇宙につながるイメージのセッションを取り扱った時には、どこにも行かなくても、どこにでも行けるんだと思った。どこかに行かなくちゃいけないと焦っていた自分が、救われたような気がした。

11月からは、感情開放・TFT・EFTでお会いしたセラピストの先生が誘ってくださってセミナーに参加した。自分の怒りや痛みに向き合う時間だった。

表向きには、虐待両親といまでもうまくやっている。だけど、本当はすごく怒っているし、許していないし、それを誰もわかってくれないという気持ちが満ちていることを知った。

感情に気づきケアする時間の中で、怒りと悲しみと痛みの向こうに愛があるんだと知った。もっと自分を愛したいし、人を愛したいという気持ちが出てきた。


色んな人のことを好きになった


不思議と、色んな人のなかにある良いところが見えるようになった。
畑を通じて出会った人たち、子どもの園のママ友、夫の実家のご家族の人たち、兄弟、いつも自分を支えてくれる友人、大切な夫と子ども。
この人たちのことが私は好きだなあと思う瞬間がとても増えた。

新しく縁があって出会った人もたくさんいるし、なにより、もともとお付き合いのあった人たちとの関係が変わって行った。みんなのことが大好きになって行った。

ちょっと苦手だった夫の実家のご家族との付き合いも、畑に行くことを通して巻き込まれた夫実家のかたづけがきっかけで、ぐっと身近に感じるようになった。子どもの園のママ友ともお付き合いが増えて、楽しい一年だった。

もっと人のことを好きになりたい。
愛を受け取りたい。愛したい。今年の後半は、愛に満ちた学びの時間だった。愛について問い直す出来事も起きた。
先はどうなるかわからないけど、引き続き学びの時間。


少しだけ、来年の抱負


畑は、畑や自然を通した場のありかたに関心が向いているので、引き続き家庭菜園を楽しみながら、農的な場をつくる人に話を聞き書いてみようと思っている。人と自然との関りが生まれる場という意味では、パーマカルチャーに関心も向いている。

聞くことについては、「たずねる」を、私だけの場ではなく、色んな人とつくっていきたいと思っている。たずねることは、ひとつの生きる姿勢で、自分自身の人生と関係している問いを探求するラボとして、聞いたり書いたり話したり、色んなことを問う場としてひらいてみたい。聞くことをもっと学んでみるという意味で「エンカウンターグループ」にも関心がある。橋本久仁彦さんのWSにも参加したい。

自分自身と向き合うことについては、自分との対話をつづける。昨年度のセミナーの続きとして、セラピストの勉強をすることも関心がある。もっと静かに心と向き合う時間をつくる。そして、もっと愛について学んでゆく。もっと人のことを愛し、私自身も愛したい。

焦らずに、でも少しずつ、答えの無い道を歩いていく。
来年は、関心を手放さずに、社会につなげて、仕事にすることを考えてゆきたい。

今年私と関わってくださったみなさまに心から愛をこめて。
どうか良いお年をお迎えください。
来年も語りあえることを楽しみにしています。

(畑の美しい写真は、小松亜希子さん撮影。夏の暑い日に畑に遊びにきてくれました。ありがとう。また来てね。)

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