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noteから広がるリアルな関係

今回は、noteが繋げてくれた縁について書きます。

今年(2018年)4月にnoteでの投稿をはじめたところ、アート部門のオススメに取り上げていただいたらしく、嬉しいことに今でも毎日数十人単位でフォロワーが増えています。お読み頂いている皆さん、ありがとうございます。
心が折れそうになったとき、フォロワー数を見て「応援してくれている人が、こんなたくさんいるんだ」と、勇気付けられます。

自分の意見をこのように公の場に出したことのない人からすると、「noteので意見を書き連ねる人は、よっぽど自分の意見に自信があるんだろう」なんて思っているかもしれませんが、そんなことは全くありません!

もちろん、そんなに外れた意見ではないだろうくらいの、ささやかな自信はあるものの、それでも少数意見かも…いや、でも賛同してくれる人もいるはず、という葛藤の中、恐る恐る公にさらしてみます。そしてその反応を(もちろん好意的な反応を!)もらうことで、「あ、良かった。共感してくれる人がいる」と胸をなでおろし、日々の仕事へのモチベーションを保っている…という感じです(^^;;

というわけで、それぞれの記事への「スキ」もいただけると、テンション上がりますので、どうぞヨロシクお願いします…。

さて、こうしてnoteを書きはじめたところ、「アートとは何か、についてちゃんと語りあおうじゃないか!」と、場を設定するお誘いをいくつかいただきました。
今回は既に開催された2つの場について、ご報告させていただきます。

美術館と人々をリレーションするには

まずひとつめは、中村修二さんという企画屋さん(「JR博多シティ」の名付け親など、福岡の街のあちこちのプロジェクトに関わっているそうです!)が、「世の中にもっとPR(パブリック・リレーション)の視点を」という目的で時々開催している「カクシン」という場。
この場を使って、「街がキャンパス」というまちづくりNPO「福岡テンジン大学」の学長である岩永真一さんが「福岡流!博物館&美術館の愛され方って?」というテーマで呼びかけ人となり、6月15日に開催されました。私「福岡市美術館“中の人”」だけでなく「福岡市博物館“中の人”」も一緒に(^^)

そこでは、美術館と人々をつなぐ、すなわち「リレーション」するアイデアが語られました。「モノも一流,企画する人もすごい熱量,内容もおもしろい。足りないのは,それをPRする力。」「そのためには,企画段階から多くの人を参画させることなどで,ネットワークを作っておき,「つぶやきたくなる人」を増やす必要があるのではないか。」

「人は「未来」を見たがるものなので,文化財や古美術など「過去」だけを見せるのではなく,「過去」から「未来」を見せるような工夫が必要なのではないか。」

「VRの時代に,あえて美術館・博物館に行く意味は何か。」「モノを見せるだけではなく,そこにヒトを加えた「ライブ感」が欲しい。」「場所さえあれば,何かやりたい人はいくらでもいる。美術館をもっとオープンな場したほうがいい。」…というような話をいただきました。

VRがどんどん発展した時,美術館・博物館という「ハコモノは必要なのか」という問いにはドキリとしますね。そこで,どう「ヒト」を絡ませ,ライブ感,その場にいなければ感じることができない「何か」を与えるには…まだまだ深掘りしたいテーマです。

公務員に「美意識」は必要か

もうひとつは、市役所の若手職員が時間外に自主的に開催している「読書会」。
そのテーマとして「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか」を課題図書として、十数人で意見交換を行うので、参加しませんか、とお誘いを受けました。参加者の中には、年に何度もミュージアムに足を運んでいるという人もいれば、ほとんど美術館に行ったことがないという人まで、さまざまでした。

参加者の皆さんからは、「公共施設(である美術館)は市民に使われないと意味がない」「美意識に行こうと思う時は、違う評価軸を受け入れる心のゆとりがあるとき」「公務員の普段の仕事には、感覚的である「美意識」は必要ないのでは」「上司の「美意識」が部下に伝わっていないとパワハラになる」「上司の「美意識」が、一般の感覚とずれているかどうかを判断するためには、自分の「美意識」を鍛えないといけない」というような意見が出されました。

もちろん、参加したみんなが「『美意識』を鍛えるために、美術館に行こう!」という結論に至ったわけではないだろうと思うのですが、少なくとも、以前より少しは「美術館のことが気になる」という気持ちになってくれたかな?と思います。率直な意見を聞くことができ、ここでも新たなテーマをもらったような気がします。

とにもかくにも、こうして「美術館とは?」ということを、もともとアートに関心がある人も、関心がない人も、若い人もそうでない人も、いろんな人が、「立ち止まって考えてみるという場」が生まれていることは、嬉しいことです。そして、これまで出会えていなかった人たちと出会うきっかけになりました

このような場づくりや出会いのきっかけを得られただけでも、noteを始めて良かったな、と思います。

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