静止画ダウンロード違法化法案と「絵の児童ポルノ化」から見る、時計の針を逆回転したい少数の人たちを乗り越えることの重要さ。

 前回から一ヶ月経ってしまいました。申し訳ございません。
 色々と問題が噴き出して、統計偽造問題は「ウソ言って逃げたやつが一等賞」みたいな感じで、お役人はウソを国会で答弁するし、大臣たちはもっとウソを並べてるし、それで動かぬ証拠がちらほら出てきて突きつけられると言葉そらしたりとか平気でやっちゃう。
 本当に、この国の壊れてるところがどんどんと表に出てくるな。と思うんです。まぁ、このブログを読んでる方ならおわかりのとおり、この状況は今に始まったものじゃなくて最低でもこの30年間はずーっとそうだったんですけどね。

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「ダウンロード全面違法化法案」が出てきてもなお、気に入らない人々を叩いてる自称左派や自称リベラルの運動家たち。

 さて、ダウンロードを全部違法化し、重い刑事罰を課そうという法律・著作権法の改正案が無理やり国会に出されることになりました。
 反対するパブリックコメントが非常に多く、そもそもこの改正案を出す前の文化庁の委員会でも、委員の多くが反対してたのですが、どうしても出したいという人たちが裏で動いていたようで、それらの反対する委員たちや反対の世論を完全無視する形で、押し込まれてきました。

 これ、非常に拙い法案で、画像だろうが文書だろうが、今は著作権法は非親告罪なので実際に書いたり出したりした人や会社が被害届出さなくても、警察が目をつけたら逮捕できて、しかも、警察側に縛りが殆どなくて、内容から見て逮捕された人が(留置場や拘置所から弁護士に頼んで)違法なダウンロードじゃないと示したりしなきゃいけないし、パソコンやスマホも押収されて、他にご法度なものが入ってたら即罪が追加されちゃう。と言う、とんでもない物なんですよね。
 しかも、有罪になったら懲役三年とか五年とか付けられちゃう。たとえ、それが、写真一枚や、写真へのリンク一つだけであったとしてもね。

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1902/22/news085.html

 そんなムチャクチャな法律を作らせたのは、経産省や一部の財界人のように、「全てガチガチに縛って囲い込んで高い値段で売りつければ、市場が盛り返すはずだ」って、90年代末のiモードやレコチョクの、酷くダメで質の低いものをとんでもなく高い値段でお客さんたちに押し付けてボロ儲けしたという成功体験を忘れられない人たちや、誰でもいつでも、気に入らなかったら逮捕したり、目障りな人がいたら脅して飼いならす材料を増やしたい・警察の偉い人達なんでしょう。
 児童ポルノ買春禁止法や迷惑防止条例が、一時期、時の政権にとって目障りな人を牢屋に押し込み・性犯罪者や変態と決めつけて社会的に「殺す」のにバンバン使われてように、気に入らない人を脅して、脅しに屈しなかったら「こいつは違法ダウンロードを繰り返してる泥棒だ」って、マスコミや週刊誌を使ってバラマキ、社会的に「殺し」ちゃう。

 そういう、とんでもない法律が、月曜以降の国会に出されようとしています。

 その法案が無理やり押し込まれてきたことで、ネットが結構荒れていて、それは勿論反対の意見が吹き荒れてることもあるんですけど、それと一緒に、「”表現の自由戦士”はろくに何もやらず自民党にすがりついてばかりいるからこんな事になるんだ」って、リベラルとか左派の運動をやってる人たちが喧嘩売ってきたことが相当あるんですよね。

 彼らは、自分たちの思い通りにならないで自分の足で歩いて批判してくる人たちを「表現の自由戦士」とか言って攻撃してきてましたけど、それを今回も繰り返すばかりで、だったら、あなた方はなにかやったのか?と問われると、無視しちゃう。

 正直な所、私個人としては、自民党や維新を頼ろうとする流れというのは、あまりいいものではないな。よくないよね。とずっと思ってます。彼らは簡単に裏切るし、中には口巧みに騙す人だって沢山いますから。しかし、そのやり方で一定の成果を挙げられて色々足止めできてるのも事実だし、「表現の自由戦士」とか言われる人たちって、自民党や維新を頼る人が大半ってわけじゃないですから。私だけでなく、左側の政党…社民党や共産党…や中道に近い立憲民主党などを頼る人だって沢山いるし、そういういくつもの流れが合流したり喧嘩したりしながら、ちゃんと成果を挙げて色々な表現への攻撃を足止めしたり跳ね返したりすることができてるんですから。


 そういう、ある意味、なんだかんだ言って15年近く色々と成果を挙げている人たちに対して、自分たちがどれだけのことをやって、それが社会に何をもたらし、そして、どのくらい成果を挙げられたか。って事をきちんと考えない人たちがけんかを売ってスッキリしようとしたり、自分たちのいうがままにいう事聞かせようとしたりするって、どうなってるんだろうかと思います。

ネットが、世界的に「物言えば唇寒し」と塗り替えられつつある。

 もう一つ。
 この一週間で、一気に、ネットでの表現の自由や言論の自由に対する締め付けが強まってます。

 一つは、国連機関であるOHCHRの児童の権利委員会が出した「児童ポルノに関する条約運用のガイドライン案」。

 https://www.ohchr.org/EN/HRBodies/CRC/Pages/CRCIndex.aspx

 https://www.ohchr.org/EN/HRBodies/CRC/Pages/DraftGuidelinesOPs.aspx

 パブリックコメントを3/31まで募集してますが、英語スペイン語フランス語しか受け付けないと言う極悪仕様。
※日本語の解説があります。

 これが又ひどいと言うか、時代の向きを逆方向にしようというもので、「絵やゲームなどのフィクションでの未成年の性的な表現は性的搾取である」「これを法律で罰する法整備を条約批准国に求める」と言う物なんですよ。
 この事は、既に日本で20年近く「児童の救済の面で意味がない」「表現者が不当に弾圧される」として抵抗し続けていて(「表現の自由戦士」中心に)、実際に先にそういう法律を作ったカナダやオーストラリアでは、児童へのレイプとか殺害事件が減ることはなく、韓国なんかでは、「アチョン法」などを根拠に絵などを表現する人たちが沢山、逮捕され長期間牢屋に入れられたりしてる訳です。日本は幸い抵抗し続けてるのでそういう取り締まりがなく、韓国から日本に「亡命」してきてる絵師さんも少なくない。

 韓国なんかは、性的なものを締め付け続けてるし、就職でも男性が制度上の不利を押し付けられてるんで、性的ではない女性への暴力事件が絶えず起こってるんですよ。痴漢行為やレイプと、傷害事件のどちらが罪が重いって言えばレイプとか痴漢なんですから、そりゃ、ストレス発散に暴力ふるおうって人が出てくる。

 色々な国で、「児童ポルノ」の絵を締め上げても「性犯罪」が減らないからって、小児性愛の人が罪を犯したら長く刑務所に入れるだけではなく、薬を強制的に身体に入れて、子供を作れなくするようにする手術を法律に組み込んでる国や州すら出てきてるんですよね。
 これは、1980年代までの欧米などで、同性愛者・特にゲイの人たちや精神病や知的障害を抱えてる人たちに対して行われていたのと、殆ど変わりないことです。性器や子宮などをとるか、薬でやるかの違いしかない。

 そういう、深刻な人権侵害に見合うだけの「社会的利益」があるのでもないし、各国の警察はこの手の人たちや絵やAVなどの取り締まりに人とお金を浪費させられて、実際の子供が暴力やレイプを受けても助けられない。と悲鳴を挙げてるところも少なくない訳です。ICPOですら「児童ポルノとして取り締まるのは、実際の児童に対しての暴力や虐待、その他具体的犯罪行為の結果できたものだけにすべきだ」って答申を、五年近く前に出してましたし。
 「子どもを救う」と言う面でも明らかにマイナスに働いてるのに、どうやら、国連機関に取り入ってる(というより取り付いてる)ごくごく一部の人たちは、表現を潰すことが児童への性暴力をなくすために絶対必要だと凝り固まって、国連機関のこういう目立たない所で各国の法律をもっと厳しくさせようと動いてる。

 そして、ツイッターにしても、土曜日になって規約が変わって、国連機関が言い出したようなガイドラインに沿った形で「児童などの性的な絵を描く人はアカウント凍結する」と出てきて、パニックになり始めてる。兆候自体は、1月くらいにAppleやGoogleなどが方針を少し変え始めてたんで、遠くないだろうとは思ってましたが、しかし、そういう事で、絵師さんであったり小児性愛の傾向があって、でも絵や昔の写真でどうにか我慢して頑張ってる人たちに、重い罰を与えれば問題が良くなるなんて、絶対にありえないと思うんです
 今よりもっとひどいことになる未来しかないだろうと、私は思うのです。
(もう少ししたら、ツイッター宛の署名を始めようと思います。今回のnote/blogの先頭に、案内を出しますね。)

少数の人々に振り回され続ける「寡頭政治」を乗り越えて生き延び社会を立て直そう。


 12月くらいから書いてる日韓問題も含めて思うんですが、韓国なんかの場合今は「お気持ち民族主義者」「お気持ちフェミニスト」のような、比較的少数の人たちが政治力を異常なくらいに強く持ち、それで法律を作らせ・社会の空気なんかも反対意見や異論を許さないように仕向けていき(マスコミもネットも、向こうでは検閲され放題なのでなおさら異論や反論ができなくされてます)、それで被害受けたり不当な罰を受けたりする人たちを社会から排除してるわけですよ。

 そして日本でも、そういう流れができそうになったけど、多くの人がそれは拙いと思い・動き・できることをやって積み重ねた結果、一部のことではそれを防げてる。著作権法の改正案なんかの問題も、そういうのを作っていく必要があると水面下で政治家や官僚に働きかけてきた人たちや人々を締め付ける道具に著作権を仕立て上げたい人たち・とんでもなく少数の人たちが、必要ではないどころか副作用が大きすぎるからダメだ。って意見が非常に多くの人から強く出されてるのを押し切る形で法律を安倍総理お得意の「強行採決」でゴリ押ししようとしてる訳です。

 そういう少数に物事を決められ、その事で損害やいわれなき罪や子供を作れなくさせられるという「罰」を押し付けられる人たちには発言権がないようにする社会が、果たして、きちんと人が生きられお金も回る社会になるか。と言えば、そうはならないというのが、この50年弱の日本が証明したことだし、そこに対してきちんと、疑問持った人が出てきて繋がり、一人一人が目的のためにやるべきことを設定してやっていき、お互いにやり方や方向性が違っても、批判したり文句は言っても押し付けないようにする。複数の流れが一つの動きの中で交わったり反発し合ったりしながらやっていく。って事で少数の人たちが起こす土石流を食い止めたり押し返したりすることができるって証明もされてるんですよね。もっぱら「表現の自由戦士」「キモオタ」などとボロクソに言われてる無名有名の人たちの不断の努力によって。

 少しでも多くの、いろんな問題に関わってる人たちやいろんな問題を抱えてて・社会の変な道徳や偏見の為に声を上げられないで押し込まれてる人たちが、そのようになって、いろんな事をきちんと変えていくようにすることが、多分、これから更に起こる、日本に限らず世界中の崩壊のエピソードから生き残り・社会を立て直すためには大事なんじゃないかな。って、私は思うのです。


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