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『近江風土記<逸文>』伊香津臣と伊香色許男(雑)

(※投げ銭設定していますが全文読めます。雑感です)

前回のあらすじ


https://twitter.com/artartn/status/1117396923856457734

「鬱」と言うのは「鬱だ死のう」の意味ではなく、「鬱蒼」などで使われる「繁る」と言う意味。
「栄えの頂点」「これからも一族の繁栄を」みたいな意味ですかね。

元々「物部」は「警察兼雑用係」みたいな役職だったらしい。
しかし「物作りをする職人」を束ねる役所の長官でもあったので、自然と財が集まりそれに伴って社会的な実力を持ち始めた。
3世紀頃には「伊香色許謎の重婚」で無茶を通せる程の権力を持っていた。

当時は部族ごとに価値観が違うのだと思うけど。
スサノオ系列などは節操が無い程沢山娶る「血縁外交」で、多妻な傾向。
対してアメノコヤネ系列は保守的で妻の数が他の氏族より少ない気がする。

自らが辛酸を舐めた物部のやり方「外祖父権力」を、後年自分達も行っているのが興味深い。


地元長浜だと、伊香津臣・臣知人・梨津臣の三柱の内
「伊香津臣」が最も重く祀られているように感じる。

これは伊香津臣さんが中臣氏の「中興の祖」だったからではないかなーと。雑感。

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