見出し画像

美術手帳とはなにか?

From:ART FAIR ASIA実行委員会事務局

こんにちは^^

こちらの記事では、イベントまでの期間に簡単ではありますが、『美術手帖が読み直す、福岡とアート アートフェアアジア福岡2019 プレイベント』のご紹介をさせていただればご紹介させていただくものです。

さて、もしかすると...

そもそもこの美術手帖とは一体なんぞやと思われている方もいるかもしれません。今回は美術手帖とはというところから始めたいと思います。(※既にご存知の方はお読みにならなくても大丈夫かもしれません。)

そもそも、この美術手帖とは何なのでしょうか?wikipediaによれば...

『美術手帖』(びじゅつてちょう)は、美術出版社から刊行されている隔月刊の美術誌。愛称は『BT』。A5サイズ。1948年創刊。近現代美術を中心に、内外の美術動向を紹介する雑誌である。各号ごとの特集のほか、海外ニュース、展覧会ガイドなどを掲載。

(wikipediaより)

とあります。では、本日は3つに絞って確認していきましょう。

①美術手帖とは、いわゆる”手帖”ではない


そう、美術手帳とは先ほどのwikipediaの内容を一部引用させていただきました通り、手帖ではなく”雑誌”なんですね。また、ウェブ版「美術手帖」もあります。ですので、ぜひとも誤解されませんように^^;

では、どんな内容を取り扱っているのでしょうか?

②美術手帖は国内外の現代美術の最新事情を知ることができる


日本大百科全書(ニッポニカ)の解説によれば...

「いわゆる〈美術〉、あるいは〈芸術〉のみならず、はばひろい表現活動の今日的相貌を、激動する時代の基底部に照射しつつとらえる」(『美術出版社図書目録』より)ことを編集方針に、長らく日本の美術ジャーナリズムの中心を担ってきた。

とあるように写真、映像、演劇、建築などのジャンルを問わず取り上げることも少なくありません。また、現代美術専門誌という性格上、美術といえども画壇・公募展系の話題は一切扱わないことも知られています。

また、独自の視点に沿って特集を組んでいることも長年に渡って支持されている理由の1つです。

③出版元の美術出版社とは何か?

朝日新聞出版によれば...

日本の美術・デザイン系の専門出版社。株式会社美術出版社。水彩画家の大下藤次郎が1905年に創刊した美術雑誌「みづゑ」に始まり、44年に会社設立された。定期刊行物は「美術手帖」「デザインの現場」「ワイナート」で、特に「美術手帖」は日本を代表する美術月刊誌の一つ。『ADC年鑑』『カラー版美術史』など定番の書籍も美術・デザイン界に広く知られている。

とあります。つまり、美術出版社とは、まず、日本を代表する美術、デザインの専門出版社であること。第二、110年以上の出版社である、ということが注目すべき点です。

逆に言えば、これほど歴史を持ち、美術・デザインを専門としている出版社はありません。そのうえで、美術出版社は以下の考え方に沿って出版物を刊行しています。

これまで美術は、文化芸術のひとつとして多くの人の心を潤し、求められ続けてきました。しかし様々な世界課題が提起されているいま、人間の根源的なものとして、より多くの人に届き、新たな視野を提示し、他者との融和を図る一助となってほしい。現在に生きる美術に携わる企業として、アートを社会に実装させる試みを、我々は続けています。


....さて、拙い説明ではありましたがいかがでしたか?ぼんやりながら、美術手帖がなんなのかが理解できたら幸いです。

冒頭にご紹介しましたイベントは下記にも詳細を載せていますので、ぜひご確認くださいね♪

* * *

アートフェアアジア福岡2019 プレイベント
『美術手帖が読み直す、福岡とアート』

田尾圭一郎/美術出版社「美術手帖」
ユニット ビジネスソリューション部
×
香月人美
ART FAIR ASIA Executive Director・朗読者・画廊香月CEO

現代は価値も先行きも不透明で混沌とした時代となっています。そのような時代の中で、異なる価値観や考え方などを認めて生きていくことの大切さを示し、私たちに多くの示唆を与え得る可能性を秘めている現代アートは非常に重要な存在となってきています。

美術手帖を出版している美術出版社はアートを中心とした雑誌・書籍の出版や関連事業を扱ってきた会社ですが、近年では「ARTの出版社から、ARTで動かす会社へ」をステイトメントに掲げ、多角的な展開を目指しています。
登壇いただく田尾圭一郎氏は世界を周り各国のアートについて知見を深めながら、日本でアートを用いた様々な取り組みをされています。

そのような田尾氏に、日本のアーティストやマーケットの可能性についてお話ししていただきながら、福岡がもつポテンシャルについてお話しいただくことで、よりアートや福岡について興味や魅力を感じる場になることでしょう。

多くの方がアートに触れ、感じあえる機会が増えることを期待し、アートフェアアジアフクオカのプレイベントとして企画させていただきます。

◆開催日時
8月4日(日)15:00 ~ 16:30

◆会場
福岡市美術館レクチャールーム
(福岡市中央区大濠公園1-6)

◆登壇者

田尾 圭一郎[たお けいいちろう]
美術出版社「美術手帖」ユニット ビジネスソリューション
雑誌・書籍の編集、展示企画、地域芸術祭の広報 支援、アートプロジェクトの企画などに携わる。主な取り組みに「美術手帖 ×VOLVO ART PROJECT」プロデューサー、「やんばるアートフェスティバル 2017-2018」広報統括プロデューサー、webメディア「ソトガワ美術館」連載「手繰り寄せる地域鑑賞」、「BIWAKO BIENNALE 2018」参加、アプリ版「ぴあ」にて「クリムト展」関連プロジェクト「現代クリムト講座」連載。主な共著に『スウェーデン/Sverige』(美術出版社)。「地域観光×アート」をテーマに講演やトークイベントに多数出演。

香月人美[かづきひとみ]
朗読者・ギャラリスト・アートディレクター
福岡生まれ。1991年 福岡市に《画廊香月》開設。美術、音楽、詩、舞踏、異分野の芸術家とのコラボレーションが注目浴びる。1997年 朗読と舞踏が出会う舞台芸術の制作/上演活動に入る。「ダンスのアールブリュット/生のままのからだの方へ」ワークショップ開催。 2001年 朗読アルバム『声の福音書』リリース。2003年『目覚めると雷鳴の巣のなかにいた』ニニセフィニ叢書出版。2006年 大野一雄・慶人舞踏研究所に留学。

2009年「ギャラリーは劇場、作品はもの言わぬアクター」をマニフェストに掲げ、超限定芸術サロン《月下の果実會》を原宿に起ちあげる。2011年 銀座に《画廊香月》開設。2016年アートフェアアジアのエグゼクティブディレクターに就任。東京都在住。

◆主なテーマ
世界のアートと日本のアート
アーティストの可能性
アートフェアが福岡で行われる意義

◆参加費
1000円

◆主催・お問合せ
ART FAIR ASIA実行委員会事務局

〒810-0042
福岡市中央区赤坂3-9-28 ロフティ赤坂2F
[Gallery MORYTA内]
Mail info@artfair.asia
Web http://www.artfair.asia/
Tel 092-716-103

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?