遂に完結。「いのちのカタチ」絵本3作品 出版
なんで こんなに、悲しい。
なんで こんなに、さびしい。
いのちが 問いかける。
死んだら どうなるの?
ぜんぶ なくなるの?
たましは さまようの?
送り火の夜、 月は言った。
「よろこびも悲しみもみんな、生きよ」
「生きのびよ」
なんのために・・・
「それがおまえの希望になる」
(「月といのちとたまし」より)
果たしていかなる希望なのか———
「愛するたましいは、 いつかきっとまた めぐり逢える」
今年、私に舞い降りてきた、最高のメッセージ。
たくさんの絵本との出会いは、私に「信じる」ことの大切さを教えてくれました。愛するものや人との別れは辛く悲しいけれど、私はいのちと魂の不思議な「めぐり逢わせ」を信じます。絵本制作や、児童文学に従事する中で、私は強くそう確信するようになりました。
いずれの作品も京都が舞台になっています。
京都での暮らしから湧き出でてきた情感が、鴨川の流れのようにゆっくりと、時に激流となって、物語の背景に流れています。
二十四節気の移ろいの中で繰り返し積み重ねられてきた人々の平穏な暮らしや日本の文化、歴史、伝統に直に触れられたことが私の魂を大いに震わせてくれました。
コロナ禍で、やむ無く京都を離れることになりましたが、間近に迫り来る「いのちの終わり」への不安と対峙しながら、新たな「いのちのカタチ」、生き方について考えました。
小学校高学年から大人の人向けの絵本と考えていますが、ぜひ、お手に取っていただいて、小さな子どもたちにも、読み聞かせをしていただければ幸いです。
雷 無良寿 文・絵
新刊 第3作 「月と いのちと たまし」
いのちと魂について考えました。
第1作 『はっぱのマルジーいのちはどこへゆくの』
いのちの再生について考えました。
第2作『いやしまいなおしー認知症テルさんの本心』
認知症の母の姿から、老いと癒しに向き合いました。
電子本と紙本をご用意しています。
皆様に謹んでご案内申しあげます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
雷 無良寿(かんなり むらじゅ)
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