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VOL31 アーサー放談(2023年12月12収録)

今年1年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」が京都の清水寺で発表され、「税」の文字が選ばれました。「税」が選ばれたのは2014年に次いで2回目だとか。2014年は消費税率が5%から8%に引き上げられた年。
2023年に消費税増税は行われてませんが、2022年末に岸田首相が大型増税の方針を掲げ、また、10月にはインボイス制度が発足。
「税」の変化の核心は「消費税」です。その最大特徴は逆進性。所得の少ない人ほど過酷で、所得の多い人ほど負担感の少ない税です。所得の多い人は所得の一部しか使わず、所得の少ない人は所得の大部分を使のが消費税です。政治の最重要の機能は所得再分配です。経済力の大きい人に大きな負担をしてもらい、経済力の弱い人の所得環境を支えるのが筋ですが、消費税は真逆。
さらに、巧妙な手口で個人の財産だけでなく公共の財産を奪おうと企んでいるのに、無垢な市井の民は利用するだけ理想されていることに気づかないままです。今年最後のアーサー放談も、くどいほどアーサーさんが語ります。
(2時間30分)

オープニング~タンザニアのジョン・マグフリ大統領
アーサー放談では何度か取り上げたタンザニアのジョン・マグフリ大統領。
2021年3月17日に亡くなったのですが、彼はアフリカ諸国の中でも特に新型ウイルスの威力に懐疑的な首脳の1人で、祈りと薬草を蒸した蒸気でウイルスに対抗できると主張していた。そして、マスク着用をばかにし、検査に懐疑的で、周辺国の感染対策をからかう発言など、COVID-19に対して異端とされていました。彼のことをウィキペディアではなんと書かれていたのでしょうか。

John Pombe Joseph Magufuli

26'48”~日本は4年連続で受賞の「化石賞」って何?
UAEのドバイで開催したCOP28(第28回国連気候変動枠組条約締約国会議)で、日本が「化石賞」を受賞!不名誉と言われるこの化石賞とはどんな賞で、日本が受賞した理由は何だったのでしょうか。
「化石賞」とは、環境NGO「Climate Action Network(CAN)」が、気候変動対策に対して足を引っ張った国に与える賞。気候変動への取り組みが「後退している」ことを「化石」と表現して皮肉ったもので、受賞することが不名誉になるとのこと。
日本はこの化石賞を4回連続での受賞となっているのは、脱化石燃料への取り組みに消極的だから。日本政府は、火力発電所で化石燃料に水素やアンモニアを混ぜて、温室効果ガスの排出量を削減し、石炭火力の発電比率を下げていく方針を示しているが、それでは不十分なのだとか。
この環境NGOに懐疑的なアーサーさんは、超お怒りです!!

化石賞

1°10'30”~女・男らしくってきゅうくつじゃない?!
アーサーさんはとにかく物持ちがいい人です。
ここで紹介するのは、2000年発刊の「女・男らしくってきゅうくつじゃない?」という弁護士の視点から見たジェンダー・フリー教育サブテキストです。まとめたのは、「日本弁護士連合会家事法制委員会」ですが、このテキストをアーサーさんが滅多切りです。

「女・男らしく」ってきゅうくつじゃない?-弁護士の視点から見たジェンダー・フリー教育サブテキスト

1°52'30”~紙芝居「爪文字」
先月ご紹介できなかった紙芝居「爪文字」。「爪文字」は、1943年に日本教育画劇から発行された戦時国策紙芝居の代表作です。
過酷な戦況が続くニューギニア戦線で絶望的な戦いの中で戦闘を続ける日本軍を描いています。陸軍省報道部が推薦し、1年間で18万人が見た作品です。ながーいストーリーですが是非御覧ください。

爪文字

※長い動画ですが、お時間のある方はどうぞ御覧ください。内容が内容なので有料とさせていただいています。また、動作環境によってはもたつく可能性があり、3つに分けた動画も用意しました。

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