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カントの批判哲学から宇宙愛まで

 哲学では「批判」とは何かを悪くいうことではなく

「なぜそうなったのか」という根本的なところまで問いかけることである。


 イマヌエル・カント(1724-1804)は

『純粋理性批判』

『実践理性批判』

『判断力批判』

という本を出している。

この三つの本を中心とした考えを

カントの「批判哲学」と呼んでいるのである。


 カントの批判哲学は真理を教えているのではなく、

「この世の中はどうなっているのかというより、それを知りたいと思っている自分とは一体何なのか。」

という問いかけから始まるのだ。

「この世界がどんなものであるのか」

というより

「人間はどうあるものなのか」

という問いなのである。

そして、

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