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サンフランシスコ路上観察

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現在エッセイを執筆中でBCCKSで編集していますが、noteでも読んでもらえたらと思います。出版も計画しています。
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記事一覧

レジデンスホテルの住人

 アパートに住むまでの何ヶ月かレジデンスホテルに住んでいた。留学生や短期旅行者以外には、他州から移り住んで、結果的にアパートに引っ越さないで、ホテルにずっと住んでいるアメリカ人達もいた。困ったのは、廊下のトイレを他人とシェアーした時のこと。夜なんか特に、用を足そうとしたら、便器の中にタバコが捨ててあって、詰まりそうになったり、個室の中にドラッグの匂いを残して行く人がいたことだ。経験のあるメキシコ人

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2008年以降の住宅事情 (San Francisco)

 サンフランシスコ市内でも、ダウンタウンはすごく家賃が高いため、ほとんどがシェアハウス、シェアルームをしている。シェアハウスをしているローカルの住人や短期滞在の学生は、市内で比較的家賃が安いゴールデンゲートパーク付近や、州立大の付近に多く住んでいる。魅力的な街なので、世界中から人が集まって来るため、年々家賃が高騰している。最近は治安が悪くて家賃が安いと思われていたミッション地区が、ネットビジネスの

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アパートを探すまで

アパートを探すまで

(サンフランシスコエッセイ続き...)

 住居の話。大学の寮や語学学校提携のホームステイなら学校付属なので住むところはすぐ見つかるが、実際にサンフランシスコでアパートを探すのは至難の業だ。学内やスーパーなどに貼られた広告を探して連絡したり、Craigslist(クレイグズ リスト)というサイトのhousing(ハウジング)の広告を片端から見まくって、自分にあう広告を探してきて、相手にメールや電話

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コインランドリー

コインランドリー

日本の住まいでは洗濯機があるので、コインランドリーを使うことがない。日本のコインランドリーの状況自体よくわからないのだが、大きな違いは、アメリカは一般的に日本のように服を干すことがないので、サンフランシスコのアパート住まいの人はコインランドリーで洗濯機も乾燥機も使う。コンドミニアムや一軒家の場合は家の中にランドリールームがあって、それを使う場合もある。アメリカでも田舎では家の外に洗濯物を干したりす

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サンフランシスコのアパート

サンフランシスコのアパート

 まず、アメリカでは普通の「アパート」はapartmentという。日本でいう「マンション」のことは、「大邸宅」、いわゆる「豪邸」という意味になる。「コンドミニアム」は部屋がいくつもある日本でいう「高級マンション」にあたる。ワンルームのアパートのことは、studio(ストゥーディオ)、部屋数が増えると、ベッドルームの数で2 bed roomとか3 bed roomという。日本と違い、ストゥーディオで

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4. バス停

4. バス停

 サンフランシスコのバス停は大抵がプラスティックのガラスで覆われている。お尻がちょこんとのせれる長方形の折りたたみ椅子が3つ、ガラスの内側に止めてある。バス停の外側の上部に路線のバスの番号と、バスルートマップがついていて、行き先がわかるようになっている。サンフランシスコ郊外の住宅街では、バス停の建物がなく、電柱やポールに白いペンキで番号だけ書いているところもある。広告が建物の両側にあって、夜になっ

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3 バスの乗客

 最近の日本の公共交通機関は、スマホや本で時間を潰して、なるべく静かに他人に迷惑をかけないようにして過ごしている雰囲気だ。

 車社会のアメリカだが、サンフランシスコのような都市部では、結構普段から公共の乗り物を使っている人が多い。エコロジーを意識している人もいるし、市内の高い駐車料金を避けている人もいる。バスや電車の中で話す声のボリュームは普段と同じように高く、あまり他人に気を使っている、という

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2 バスドライバーの流儀

 バスドライバーさんの接客について、アメリカのでも基本的なバスの運転手の規則や乗客の対応の仕方など決まっていると思うが、ドライバーによって乗客への対応がかなり個性が違うと思う。例えば、降りる時にお礼を言っても無視する人や、一人一人にちゃんと挨拶をしてくれる人、顔見知りとだけ長々と話をしながら運転している人など。サンフランシスコのバスはバスの前から乗車して運賃を先に払うシステム。時折後ろから無賃で乗

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サンフランシスコのバス 1. 市内の路線

 Light Rail(ライトレール)と言われるミュニの路面電車は別として、サンフランシスコ市内を走るバスミュニバスのディーゼルカーと電動バスの二種類。52の路線が街の至る所に走っている。路線によって本数がまちまち。ダウンタウンや人口の多い地域は本数が多く、5分10分おきに来るが、住宅地や工業地帯などは本数が少なく、20-30分来ない事がある。その分を地下鉄や路面電車などが補っている。私はのんびり

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マーケットストリートの日常 3. クリティカル マス

 アメリカは車社会だが、車利用にすごく気を使っている地域もある。サンフランシスコ市内は、交通の便もいい代わりに駐車料金が高いので、車を持っている人でも、あえて公共交通機関や自転車で通学、通勤している人がいる。自転車や車を利用して、駅まで行く、パーク アンド ライドの人も多い。最近は、エコロジーで、ベイエリアで自転車利用も推奨されてきていて、市内の主要道路にはバイシクル レーン(自転車専用レーン)が

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マーケットストリートの日常 2. デモ行進

 サンフランシスコ市内には大きい通りが幾つかあるが、メインストリートのマーケットストリートの周辺には、大きいショッピングモール、観光客用のホテル、ビジネス街、長距離バスのターミナル、美術館、大学のキャンパスなどが集まっている。

 人通りがいつも多いため、マーケットストリートを通るイベントも多い。デモ行進、パレード、マラソン大会。車通りが多いのに、週末にはある一定の時間道路を封鎖してイベントをする

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マーケットストリートの日常 1.いろんな交通

マーケットストリートの日常 1.いろんな交通

 マーケットストリートはとにかく騒々しい。世界中から沢山の人が歩道を行き交う。サンフランシスコ市内外のあちらこちらから地元の人もやってくる。自家用車、自転車、バイク、スケボー、様々な会社の観光バス、いつも見回っているパトカー。ちゃんと税金を頂いている義務を果たしている、と言わんばかりに必要以上に大きなサイレンを鳴らしてくる消防車。火事の時もあるが、大抵は意識を失って道端に倒れているホームレスやアル

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