「絵」で考える人々

ビジュアル・シンカー(テキストではなく絵で考える人々)

自分がビジュアル・シンカーだということが判明しました。

テンプル・グランディン「ビジュアル・シンカーの脳」NHK出版
では、テキスト(文章、記号)で考えず、絵で考える人がいるという研究の数々を紹介しています。
 本文中にビジュアル・シンカーかどうかを調べるための「視覚空間型思考判定テスト」18問があり、試してみたところ18問中15問があてはまる自分が強くビジュアル・シンカー寄りであることを初めて知りました。

自己紹介(一部)

30年以上のプログラマーをしています。記号処理に向いた論理プログラミング用のProlog言語は雑誌連載を持ち専門書を書くレベルでした。英日・日英翻訳システムやロボットの会話プログラム開発など自然言語処理で10年ほど食べていました。もっとも興味のある分野の一つは言語学です。小学生の頃から算数・数学も得意分野で今でも大好きです。それなのにビジュアル・シンカー?

テキストで思考することはありません

プログラムを考えるときに、脳内にコードを思い浮かべることはありません。フローチャートも存在しません。絵というよりも抽象的なデータの流れや処理のパターンがモヤモヤしていて、これだというタイミングで手を動かすとコードが打ち込まれているのです。文を書くときも会話するときも脳内にはテキストは存在しません。脳内のテキストでも写実絵でもない抽象的なパターンをダイレクトに文章や言葉に変換して出力しています。

テンプル・グランディンの書籍を読むことで、自分がビジュアル・シンカーであると認識できました。

テンプル・グランディンについて

テンプル・グランディンはコロラド州立大学教授、動物学博士です。「視覚空間型思考判定テスト」は18問中16問にマッチ、私よりもビジュアル・シンカー寄りの人です。
 彼女は高機能自閉症の当事者でもあります。オリヴァー・サックスの名著「火星の人類学者」の題名の由来の人物、2010年のタイム誌の「社会に最も影響を与えた100人」の一人です。
 自分は自然言語処理プログラムを作っている関係で言語学にも興味があり、「自閉症は津軽弁を話さないリターンズ」(福村出版 角川ソフィア文庫にもあります)を読んでいました。その記述から「火星の人類学者」としてだけ知っていたテンプル・グランディンの「自閉症の脳を読み解く」(NHK出版)に進み、その次に「ビジュアル・シンカーの脳」にたどり着きました。
 自分は自閉症ではありませんが、言語的コミュニケーションは著しく苦手です。結婚式のスピーチは2回やって両方とも「放送事故」になりました。文章を書く能力は何とかなっていると良いのですが….。



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