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シロクマはペンギンを食べていた

シロクマはペンギンを食べていた

「シロクマはペンギンを食べますか」というクイズがある。「シロクマは北極、ペンギンは南極あるいは南半球に生息しているのでシロクマはペンギンを食べません」が正解です。
ところがシロクマはペンギンのコロニーを襲って食べていたのです。

「ペンギン」は一度絶滅した

最初ペンギンと呼ばれていた鳥はロシアからスペインに至る大西洋に生息していたオオウミガラスを指していました。見た目はペンギンとそっくりですが、現代のペンギンとは近縁種ではなくウミガラスの仲間でした。現代人によって19世紀に絶滅に追いやられました。

オオウミガラス いらすとや

現代のペンギンは南半球に生息したペンギンに似た鳥だった

ところが南半球にペンギンに似た鳥がいるということで、現代のペンギン類がペンギンの名前を継ぎました。北極のシロクマは、南半球にいる今のペンギンを食べませんが、北極圏にいた元祖ペンギンは食べていたのです。

最後のオオウミガラス

オオウミガラスが絶滅したのは1844年の6月3日です。アイスランド近くのエルデイ島の島民3人が一つがいのオオウミガラスを発見。二人が棒で二羽の親鳥を殴り殺し、残る一人が巣の中の卵を踏み潰しました。この瞬間オオウミガラスは地球から消えました。

絶滅動物関連資料

的場知之訳 長谷川政美監修「人類が滅ぼした動物の図鑑」(丸善出版)
川端裕人「ドードーをめぐる堂々めぐり」(岩波書店)
 1681年に絶滅したドードー鳥が日本に来ていた?ノンフィクション
川端裕人「ドードー鳥と孤独鳥」(国書刊行会)
 ドードー鳥は遺伝子工学で蘇るか?フィクション
うすくらふみ 今泉忠明監修「絶滅動物物語」(小学館)
 漫画です。


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