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最後の企画展「光ー呼吸」

1979年に開館した原美術館、その最後の企画展「光ー呼吸」がとても良かった…。

タイトルにもなってる佐藤時啓さんの「光ー呼吸」と、実写とアニメーションを組み合わせた佐藤雅晴さんの「東京尾行」が特に良かったな。原美術館の閉館という事実と重ねて、ずっと見入ってしまう。

そして改めて、常設作品の豊かさよ。
企画展の展示室の窓から見える杉本博司さんの竹ぼうきの生垣や、宮島達男さんの「時の連鎖」、須田悦弘さんの「此レハ飲水ニ非ラズ」、廊下の白壁にスリットを入れた鈴木康広さんの「泉」。館内のあちこちに、現代美術の大先輩たちの作品があって、企画展の世界観との重なりがその都度面白い。
そして、時を経て中庭で芝に埋もれかけた李禹煥さんの「関係項」。大好きな作品が、ここでしか観られない経年変化している。こらがもう見れなくなるなんてとても悲しい…。

今後の活動は群馬のミュージアムアークと統合されるとのことで、そちらも楽しみなんだけど、何度も通った美術館がなくなるのはやっぱり寂しいね。今までたくさんありがとうございました。

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