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イメージと文化 - 覚書

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イメージ・コンテンツを制作する事は、視覚を通過して、人の心に問いかけることが一番のポイントだ。 人の心に問いかける事は、感性の同一性を得るということで、国境、時間という領域を超え… もっと読む
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2019年8月の記事一覧

日本人のイメージと文化

日本人の美意識は「自然そのものを美だ」と感じる。 いまさらでもないが、「枕草子」の一節を…

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クラウドの今、映像理論はいらない

今、映像理論はいらない - Goodbye to Language映像のタイムライン(抜粋) 1)発生は19世紀…

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映画の創世記とシネマトグラフ

映画の創世記とシネマトグラフ(cinématographe)- 概略 シネマトグラフは、1895年フランスの…

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ゴダールは、当初から特異な方法論だ

そのジャン=リュック・ゴダールの前期の作品は、 ヌーベルバーグの基本3要素(即興演出、同時…

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ゴダール・ソシアリスム - レビュー

ゴダール・ソシアリスム(Film socialisme - 英 Socialism)2010年 ジャン=リュック・ゴダー…

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メタ映画と2010年以降のゴダール

ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)  メタ映画とゴダールの映像の映像の時系列に…

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映画「八月の鯨」レビュー

映画「八月の鯨」レビュー(The Whales of August) リンゼイ・アンダーソン監督 アメリカ 1987年 「人生の半分はトラブルで、あとの半分はそれを乗り越えるためにある」と言う染みるフレーズがある。 アメリカ・メイン州の小さな島で暮らす老姉妹の夏の日々をただ、淡々と描かれた作品。 それは、誰しもに来る老いというプロセスにある些細な日常かも知れない・・・ そこの島から見える入江には、毎年、8月になると鯨がやって来る。 *第40回カンヌ国際映画祭特別招待作品(19

記号論でコンテンツ分析(ポートフォリオ)

パース博士の記号論 - 概略 記号論(semiotics):「万物はサインから成り立っている」 *チャ…

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ルイス・ブニュエル監督 - アンダルシアの犬

アンダルシアの犬(Un Chien Andalou) 制作は1928.5 - ルイス・ブニュエル監督 ルイス・ブニ…

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映画「泥の河」- その私的解釈

映画「泥の河」- その私的解釈  モノトーンで表現される戦後の動乱期、そこに登場する人々は…

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「リトアニアの旅の追憶」ジョナス・メカスの映像を顧みる

個人映像(実験映画)の名作を顧みる。 「リトアニアの旅の追憶」 ジョナス・メカス監督 87m…

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エンパイアステートビルから見えるもの

*電波塔としてのエンパイアステートビル(Empire State Building)から見えるもの アール・デコ…

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アール・ヌーボー以降- 概略

アール・ヌーボー(Art Nouveau)は、英国でのアート&クラフト(ウィリアム・モリスのデザイ…

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感性に年齢はない- グランマ メアリー・ホー

感性に年齢はない。 それは、感性は教育されるものではないからだ。 それにしても、表象(表現)のプロセスの楽しさは、計り知れないし、作品(表現)から発生する感性の同一性は、時間軸、地域性を超えて、計り知れないほど大きい。 表象に対して、所謂、アマチュアと、プロとの違いとは何だろう。 それから言えることは、プロになる必要もないだろう。その区別は、表象には関係ないからだ。 そして、今、アマチュアとプロの区別も不問だろう。 それは、現状のミドルメディアを介在しての表象方法があるか