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アートへの私的解釈(学術)

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イメージ・コンテンツを制作する事は、視覚を通過して、人の心に問いかけることが一番のポイントだ。 人の心に問いかける事は、感性の同一性を得るということで、国境、時間という領域を超え… もっと読む
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2019年9月の記事一覧

デュシャンの制服を考える

デュシャンの制服 デュシャンは、私たちが「男」または「女」として、社会から記号化された存…

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マルセル・デュシャン「大ガラス」私的解釈

マルセル・デュシャン「大ガラス」 「彼女の独身者によって裸にされた花嫁さえも」(いわゆる…

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表象の臨界 -マルセル・デュシャン

現在、表象することの臨界を考える、と・・・ *マルセル・デュシャン以降、あらゆるものが芸術…

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John Howard Lawson「映画芸術論」に観るもの

ジョン・ハワード・ローソン(または、ロースン)- (John Howard Lawson、1894-1977)作家…

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Francois Curlet の表象と解釈

フランソワ・キュルレ(Francois Curlet /1967- フランスパリ生) 美術家/インスタレーション他…

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画家- ゲルハルト・リヒターの方法

ゲルハルト・リヒター(Gerhard Richter / 1932年2月9日-)はドイツの画家。20世紀後半に登場…

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報道写真家- フェリーチェ・ベアトの記録(1832-1909)

フェリーチェ・ベアト(Felice Beato /1832-1909 イタリア生):イギリスの写真家。 イギリスの従軍写真家でもあるフェリーチェ・ベアト(Felice Beato)は、多くの旅を通して、国々・人々・事象・表象を撮影した。 日常写真、ポートレイト、またアジアや地中海の風景や建物のパノラマ写真でも著名であり、インド大反乱やアロー戦争の記録も撮影しており、最初期の報道写真家だ。ベアトは、以降の写真家に大きな影響を与えたが、特に日本においては、日本の写真家・美術家に

フェリーニの8 1/2(はっかにぶんのいち) レビュー

8 1/2(Otto e mezzo,1963)-イタリア・フランス合作映画 フェデリコ・フェリーニ(Federico F…

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草枕とオフィーリア

草枕とオフィーリア 「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流さ…

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ニューシネマ・パラダイスの残像

「風車はもうないが、風はまだある」 *ニューシネマ・パラダイス解釈 (1988年 イタリア) ニ…

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イメージは意味の極限である- ロラン・バルト

イメージは意味の極限である - 映像の修辞学 「映像の修辞学」(*ロラン・バルト)には、 映像…

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皆殺しの天使 - ブニュエル監督 レビュー

皆殺しの天使 - ブニュエルのメキシコ映画(1962) 監督-ルイス・ブニュエル(Luis Buñuel,19…

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ファッション写真家ピーター・リンドバーグ- 逝去

ピーター・リンドバーグ(Peter Lindbergh -1944.11.3-2019.9.3ドイツ)ファッション写真家。 …

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MITメディアラボのスーパーエリート思想は必要なのか?

*MITメディアラボはテクノロジー世界で長期間、その位置づけを占めてきた。 「それぞれ無関係な分野と考えられてきた研究を、非伝統的なやり方で大胆にミックスすることにより、学際的文化を積極的に追求し、さまざまな境界を超越していく」MITメディアラボ そのMITメディアラボは、今や、スーパーエリートの集まるプレステージの高い組織とみなされるようになった。 ただ、近年のメディアラボは地道な研究成果より、派手な効果を狙っているという批判は以前から出ていた。そして、ニューヨーカー誌の