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写真家ロバート・フランクが亡くなった・・・

ロバート・フランク(Robert Frank -1924.11.9 - 2019.9.9 スイス生)は、20thで最も影響を与えた写真家といわれる。
代表作となった写真集「The Americans」(アメリカ人)は、米全を横断し、アメリカ人の何気ない日常生活をスナップ撮影した物だが、そこにはロバート・フランクの視点が収まっている。
その写真集は、全世界のアメリカに対する見方を変えた。
ロバート・フランクの視点は、持ち前の感性と移民としての目を通し、刹那の1枚(スナップショット)を率直に表現している。

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アメリカでは、当時すでにスタンダードだったカラーフィルムではなく、白黒写真ではアメリカの出版業界に相手にされず、写真集「The Americans」も、フランスで1958年に"Les Americains”として出版された。(米国では、グローブ・プレスより、1959年出版された。)
ただ、モノトーンの世界にも、実は色彩は存在するのだ。それは、色彩の科学で解決ではなく、色彩は私たちの側の問題だからだ。この事も、すでに、ロバート・フランクは理解していた。
そのコンテンツとしては、アメリカン・ドリームからは縁のない人々の、決して明るくはない無表情な写真だ。それは、その後の1960年代のスナップショット・エステティック(美学)の台頭といわれた。
現在では、フォトジャーナリズムに従来型の規則性に革新をもたらした作家として、評価はゆるぎないものだ。

ここに、今後も普遍的な表象に対する、彼の言葉を記述したい。
*機材を変えることで違うものをつくることは簡単だが、それだけではだめだ。自分を変えるリスクを負わなかれば・・・(c)Robert Frank
*知性と直感、どちらも私たちを導いてくれる。だが、直感の方が好きだ。シンプルであり、イージーで、だいたいは良い結果を導く・・・・(c)Robert Frank

それは、現在のクラウド時代にも当てはまるだろう。


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