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海外デザイナーに学ぶ、ポートフォリオプレゼンテーションの作り方

本記事はMediumにて公開されている、Google本社のUXデザイナー・ティファニー氏の記事を引用したものです。

アメリカのシリコンバレーでは、デザイナーの採用選考において、自分の作品を採用担当者やデザイナーに向けてプレゼンする「ポートフォリオ・レビュー」というプロセスが必ずと言って良いほどあります。設定されている時間はおおよそ30〜45分+質疑応答と長いようで短く、4、5点の作品の説明をしようと思うと、しっかりと論理的かつ端的に語らないとあっという間に時間がなくなってしまいます。

こちらの記事にもありますが、有能なクリエイターは、自分の作品を語ることができます。

・「評価されている」クリエイターは自分の作品の評価してほしいポイントを、隅々まで自分で語ることができる。
・著名なデザイナーほど、良い意味で流暢に「よく語る」。
・他者に評価してもらうためには、万人にわかる言葉で、クリエイティブな創作物を言語化して、コミュニケーションする必要がある。

しかし、それができていない、あるいは苦手としている人が多いのも事実……。そこで本記事では、ティファニー氏が語る「王道パターン」をご紹介します。

プレゼンの構成

これが正解!というものではありませんが、全体的な構成は下記の要素を満たしていれば十分だと言えるでしょう。

1.タイトル
2.自己紹介・経歴 
3.プロジェクトの概要(各プロジェクトごと)
4.成果・結果
5.着目した問題
6.問題解決のアプローチ・方法論
7.デザインプロセス(うまくいかなかったこと、こだわったこと)
8.成果(詳細)
9.次のステップ
10.学び 
11.付録・その他の添付資料

1. タイトル
印象的なタイトルをつけよう。テーマカラーやフォントを設定し、多くの候補者の中から自分を覚えてもらえるようにしよう。

2. 自己紹介・経歴
インタビュアーはあなた自身のことも知りたがっている。過去の学歴・職歴、趣味や好きなことなど、新しい友達に話すように語ろう。自分のデザイン哲学や強みを宣言しても良い。

3. プロジェクトの概要
エレベーターピッチのように、Why(なぜこのプロジェクトが始まり)、What(何を作ったのか)を端的に語ろう。プロジェクトの中での自分の役割、誰とどうコラボレーションしたのかについても言及しよう。

4. 成果・結果
結果として何を作り、今どういう状態なのか語ろう。プロダクトをリリースし、定量的な数値が語れるのであれば伝えるのを忘れずに。誰がこのプロジェクトを評価し、どう成功を定義したのかも重要だ。

5. 着目した問題
デザインは問題解決だ。どのような問題に着目したのか語ろう。多くの場合は着目したユーザーがいるはずで、どのようにユーザーと問題を定義したのか語るのが良い。もしくは、自分がこのプロジェクトの中で与えられた課題や解くべき問題について語ろう。

6. 問題解決のアプローチ・方法論
プロジェクトでは上記の問題を自分がどのように解決したのか語ろう。直感で問題は正しく解決できない。もし直感だとしても、なぜその直感が正しいと判断できたのか、論理的に一貫したストーリーで語ろう。

7. デザインプロセス(うまくいかなかったこと、こだわったこと)
プロジェクトには困難がつきものだ。採用担当者は、困難な状況をどのように打開したのか興味がある。直面した課題や、特にこだわり抜いたことについて大いに語ろう。

8. 成果(詳細)
最終的な作成物について、印象的で高画質な写真や動画を紹介しよう。プロセスも重要だが、最後に高品質なアウトプットを納品することができるかどうかが非常に大切だ。

9. 次のステップ
プロジェクトはその単体で終わりを迎えることはまずない。次のステップとして、どんなビジョンを描いているのか、現在のプロジェクトはどの地点にいるのか、将来のビジョンを示そう。

10. 学び
最後に、自分がプロジェクトから学んだ個人的なことを語ろう。どんなスキルが向上したのか?他の役割のメンバーとコラボレーションは上手くできたのか?自分が当たり前にプロジェクトでやっていたことも、実は大きな工夫が隠れていたりするので、自分のした工夫を伝わるように言語化しよう。

11. 付録・その他の添付資料
その他、本編で紹介できなかった細かい検討資料や添付資料があれば、質疑応答の際に聞かれたら出せるようにしておこう。


ざっとまとめると、以上です。いかがでしょうか。海外デザイナーの方法論を紹介しましたが、日本においても要点は変わらないと思います。特にGoogleなどの大企業では、デザイン職でもこのポートフォリオプレゼンテーションが重要視されており、デザイナーは自分の思考プロセス・成果物作成プロセスを論理的に言語化する必要があります。

今まで「なんとなく」思っていたことにも、必ずその裏には思考の理由があるはずです。それを自分で紐解くことで、より「他者に伝わるポートフォリオ」を作れるようになります。

・作品はあるが、プロセスを突っ込まれるとうまく答えられない。
・言語化は大切だと思うが、何をポートフォリオに書いたらいいのかわからない。

こういった悩みを抱えているクリエイターの思考を整理するお手伝いをしたい。そんな思いから、Artriggerではクリエイティブ作品の言語化のためのポートフォリオサービス「FOLLY」を運営しており、クリエイティブな創作物を世の中に伝える橋渡しをすることに注力しています。

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編集:Artrigger

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