学校を休んでフリースクールへ
小学1年生の9月。
週に一度学校をお休みするという許可をもらい、公立小の代わりにサドベリースクール(※サドベリーという言葉を知らない人もいるので以降フリースクールと呼びます。)に行くことにしました。
週に一度ということは、夏休みなどを除いても年間40日程欠席になる計算。
不登校の定義は、〝病気や経済的理由以外で学校を30日以上欠席すること〟なので、不登校児童の一人としてカウントされることになります。
フリースクールで出会ったお友達などは、フリースクールに登校した日も出席にカウントされているということだったので、不公平な気がしました。
何故学校によって違うのか調べたところ、各学校の校長の判断に任されているということでした。
校長一人の判断で、不登校と呼ばれるなんてなんか嫌だなぁと思ったけれど、良いように考えればちゃんとカウントしてもらいデータに残ることで、市内の教育環境を考えるキッカケになるかもしれないという期待も持てます。
〝不登校〟っていうネーミングはちょっと嫌だけど、まぁそんなことより、子どもには、
「今日一日、生きててよかった!この世界に生まれて来てよかった!」
という時間をなるべくたくさん過ごして欲しい。
そんな想いを優先させました。
フリースクールへ行く日は、子どもは朝から早起きです。自分でお弁当も作って準備万端です。
「今日は何しよう!」
そう言いながら、ハサミやガムテープそしてiPadなんかをカバンに詰めて嬉しそう。
早く家を出る為に、洗濯や朝ごはんのお手伝いもしてくれます。
小学校へ行く日は、通学班の集合場所に7時半に集合ですが、フリースクールは10時オープンなので家を出るのは9時頃。
随分のんびりした朝の時間を過ごせます。
スクールの駐車場に着くと、自分の荷物を抱えてさっさと教室に向かいます。
田舎なので周りは自然がいっぱい。
高い木に登ったり、アスレチックのような庭を駆け回ったり。
WiFiももちろんバッチリで、みんなでMinecraftのマルチや新しいゲームの情報を交換したり。
お弁当の子もいれば、お昼に買いに行く子もいて、食べる時間も自由。
本当に、何でも好きなことをやらせてもらえるスクールでした。
4時半クローズなので、その頃迎えに行くのですが、帰りたくなさすぎてみんな中々出て来ません。
そんな時も、スタッフは何も言いません。どんな時も子ども達は自分で考えて自分で行動を決める、そういうスクールなのです。
うちは通学1時間程でも遠いと思っていましたが、高速道路を使って来ている方もいました。
毎週名残惜しい中やっと車に乗り、帰り道の助手席では、今日どんな面白いことがあったのか次から次へと話してくれます。
もし子どもが、海外のサドベリースクールの映像を観ていなかったら?
もし私が、サドベリースクールの事なんか思い出させずに「子どもが学校に行くのは当たり前なんだから、がんばって行こうね。」なんていう方向に誘導していたら?
きっと(妥協でも何でも)いずれ環境にも慣れ、あのまま優等生としてすごしていたのかもしれません。
〝自由〟を見せてしまったせいで余計に公立小が色褪せて見えてしまうかもしれません。
サドベリースクールに行きたいと言ったのは子どもだけど、それを真に受けてスクールに連れてきてしまう保護者はいないんじゃないのか?
私が〝不登校〟にしたようなものじゃないのか。
そんな葛藤もありました。
フリースクールからの帰り道、子どもが言いました。
学校を休ませてくれてありがとう。
遠くのスクールまで毎週連れて来てくれてありがとう。
こんなことを許してくれるようなうちみたいな家に生まれて嬉しい。
フリースクールに行き始めてから、小さい頃のような積極性や幸せそうな笑顔がまた戻ってきました。
助手席で安心しきって眠る子どもにタオルケットをかけながら、これで良かったと心から思いました。
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※完全にホームスクールを始めたと言えるのは、4年生からです。それまでの成り行きをnoteスタートから連続して書いています。(たまに脱線アリ)
早いうちに現在に追いつきたいですが、しばらくお付き合いください。(^_−)−☆
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