見出し画像

ショッピングモールにて

みなさんこんばんは。

今日仕事中に思い出した事をつらつらと書いていきます。
よろしくお願い致します。

何年か前の、季節はちょうど今頃だったと思います。
ワタシは友人と2人でLOFTに買い物に行きました。
下調べはしてあったので、お目当ての物を買い、すぐに映画を観に行くつもりだったんです、、、、

その日はとても蒸し暑く、店内に入った途端
キンキンの空気に「ヒャッホウ!!」と心の中で大きく叫んだものです。
目的の品が3Fにあるのは分かっているので、迷わずエスカレーターへと向かいます。

目前にエスカレーターが迫った時、階上から小さく「キャッ!」という女子の、声にならない悲鳴が聞こえたのです。
何も知らないワタシ達は気にする素振りもみせずに
エスカレーターに身をまかせました。

上から降りてくる女子の皆がみな、口に手を当て何やらヒソヒソ話しています。上の階を見ながら。

ワタシは、きっと有名人でもいたんだろう。
と、タカをくくっていました。

エスカレーターが1Fから2Fの中間ぐらいに差し掛かったその時でした。

「ウソ、、だ、、、、ろ、、、、、。」

いやぁ、さすがに目を見張りましたよ。

後ろからエスカレーターに乗り込んだ友人も
「ミルナ、ミルナ、ミルナ、ミルナ、、、、」
と、念仏のように唱えています。

しかし、ワタシはあまりの衝撃に視線を逸らすことができませんでした。

下りのエスカレーターに乗り込んできたのは、
レモンイエローのキャミワンピでミュールサンダル(今もこう呼ぶんですかね?、、、、)
を履いた、、、、、、

画像1

こんなオジサンだったんだから、、、、、、
恐怖、ただただ恐怖、、、、
(言っておきますが、ワタシはLGBTに偏見はありません。そう思わせてしまったらごめんなさい、、)

どこかで甘く見ていたんでしょう。
彼(彼女?)はワタシの想定を遥かに上回ってきました。

すれ違った時、彼(彼女??)の右肩に引っかけてられていたものに瞳孔が開きかけました。

彼(だから、彼女???)の右肩にかかっていたのは、、

画像2

寅壱ベストだったんです、、、、
建築現場などで大人気、作業着界のトップブランド
「寅壱ベスト」です、、、、

「何故、何故、何故、何故、、、、、、、、、。」

もはや、ワタシの思考は現実から逃げ出すことで精一杯でした。

それでもなんとか危機を乗り越え、2Fにたどり着くも膝が言うことを聞きません。
さながら、山のフドウに睨まれたラオウのように。

もう、軽く貧血になりましたよね。

その後、冷静を取り戻したワタシ達は目的の物を買い、映画を観にいきました。

先程の落ち武者カットのオネエさんのことなどすっかり忘れる程映画を楽しんだ後、近くのショッピングモールで晩御飯でも食べてから帰ろうということになりました。
ショッピングモール内の携帯ショップ(ソフトバンク)
にはペッパー君がいます。いつものようにペッパー君に近づくと「アナタ、ボクノノコト、ミテマシタヨネ。」

画像3

と、話しかけてきたんです。
「え~、見てないよ~。」優しいトーンで返すワタシに「イヤ、ミテマシタ、、、、」と、話しながら、ワタシから逸れていくペッパー君の視線。

不穏な空気にワタシも振り返らずにはいられません。

その視線の先には、、、、、


先程のオネエさんがいました、、、、

フリーズしたワタシにペッパー君が優しく語りかけてくれます。

「カナシンデバカリイナイデ、マエヲムイテイキマショウヨ。」と。