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GPTsは動画(Sora)で宣伝する時代に。ストーリーで差別化をしよう

こんにちは、アルです。
GPTプラグイン機能は4月9日で利用不可となるというアナウンスがOpenAI公式から発表されました。
今後さらにGPTsは機能性、評価システムなどコミュニケーションによるユーザー相互性的にますます発展していくことが予想され、いずれ始まるとされる収益化に向けての準備ともとることができます。

また、AI生成界隈を大いににぎわせている「Sora」の話題も目が離せません。

GPTsの宣伝動画をSoraなどの動画生成AIで作ってみたら面白いのではないか、また
動画にストーリーを盛り込むことで差別化を図れるのではないか、という視点でお話をします。

この記事はこんな方に向けて書いています。
▶自作GPTsを効果的に宣伝したいと思っている方
▶Soraの活用に興味のある方


なぜ動画が良いのか

アメリカの調査会社Forrester ResearchのJames L. McQuivey博士が2014年4月に発表した研究結果によると、「1分間の動画から伝わる情報量は、文字に換算すると180万語Webページに換算すると約3,600ページ分になる」

株式会社 小西印刷所 コラムより

「こんなGPTsを作ってみました」という投稿、X(旧Twitter)を使っている方は一度は目にしたことがあるかと思います。私も投稿したことがありますし、noteでもたびたび紹介させてもらってます。

しかし文字で書いてもなかなかその機能性は伝わりづらく、もっというとその機能が持つ「魅力」を伝えるのが難しいです。
「面白そう!」、「使ってみたい!」という気分にさせるにはライティングなどを勉強する必要が出てきます。しかしこれもどこまで効果があるのか懐疑的にならざるを得ず、さらに自身のフォロワー数などにも影響されるでしょう。
文字のテロップだけが流れるCMがあると想像してみても、その商品に興味持てないですね…。

また、Soraがリリースされれば、今度は尋常ではない数の動画がSNS上にアップロードされることは想像に易く、多様な映像技術を持つ動画に押され、私のような「非映像作家」の作る動画など簡単に埋もれてしまうことでしょう

そこで私は無数に漂う動画群の中でも、視聴者が動画を見つけやすいよう、「ストーリーを盛り込むことで差別化を図る」ことにしました。
では、ここから既存のテレビCMなどから動画づくりのノウハウを一緒に学んでいき、情報を整理してみましょう。

CMの種類


①製品の機能性や魅力をストーリーで見せるタイプ


例①UNIQLO ヒートテックインナー
冬の様々な日常を描き、ヒートテックの機能性をアピールしています。
・冬のテラス篇
・冬を生きる、すべての人へ。篇
・雪の駅篇
などはドラマチックで見応えがあります。(公式の動画がなかったのでリンクは控えさせていただきます。)

例②カルピスウォーター
夏の青春時代とカルピスの「爽やかさ・甘酸っぱさ」を掛け合わせたストーリー。
特に長澤まさみさんがカルピスガールを務めていた時代のフレーズ、
「いちずって、甘ずっぱい、カルピスウォーター」や、
「ほてったキモチに。カルピスウォーター」、
「スキとキスの前に、カルピスウォーター」などは私自身とても印象に残っています。



②マスコットキャラクターで印象に残すタイプ

例①ソフトバンク「白戸家の人々」
ソフトバンクのサービスを白戸家の日常の中でアピールしていきます。
お父さん犬のとても可愛らしい見た目とシュールな喋りのギャップで強いインパクトを残しました。

例②au「三太郎」
桃太郎、浦島太郎、金太郎を中心にコミカルな日常を描きます。その中でauのサービスやキャンペーンをアピールしています。
また最近では「さぁ、何やる?」篇にて、AIアニメーションを盛り込んだcmも公開されました。こちらは公式がありましたのでリンクを載せておきます。



③感動的なストーリーの最後に会社や製品がわかるようにする

例①タイの通信会社「Truemove H」のCM。
公式の動画です。英語字幕だけついています。



例②トヨタのCM。「親子に同じ質問をしてみた」篇。
インタビューで互いをどう思っているかを話してもらい、最後に互いがどう答えたかを聞いてもらう。親の愛を感じる動画。


感動系は再現可能ではあるが、効果的な音楽やセリフ、テロップなどが必要で、視聴者がしらけてしまわないような工夫がいります。現時点の生成AI動画だけでは少々厳しいかと思われますが、表現の一つとして覚えておく価値は十分にあると思います。


④奇抜なアイデアで視聴者に訴えかける

例①ニュージーランドの交通安全CM:
このCMは、ニュージーランドの交通安全キャンペーンの一環として制作されたもので、「速度の影響」をテーマにしています。
CMのシーンでは、右折しようとする車と直進する車が衝突寸前の状況で時間が停止し、両方の運転手が車から降りて対話するという内容です。一方の運転手が「もう止まれない」と言い、もう一方がそれを理解した後、時間が再び動き出し、避けられない衝突が起こります。
このCMは、速度が事故の重大性にどのように影響するかを強調し、ドライバーに安全運転の重要性を訴えかけるものです。


例②アフリカの保険会社「Santam」のCM:
保険の細かい条項や条件を理解することの難しさを描いたCMです。
バーテンダーの服装が話の途中で何度も変わるという視覚的なトリックを使い、人々が細部に注意を払わないことがどのように重要な情報を見落とす原因になるかを示しています。このようなCMは、視聴者に保険契約を慎重に検討するよう促すと同時に、保険会社が提供する透明性やサポートの重要性を強調する目的があると考えられます。
語り手を演じるサー・ベン・キングズレーは次のように話します。
「見落とすことはよくある。すぐ目の前の物事を見落とすのは、人間のひとつの性質だ。もし仮に保険契約書に目を通すとしよう。細部にまで目を配り、非常に注意深く『どこまでが補償範囲なのか知りたい』というあなたなら、確認を怠るはずがない。大切な何かを見逃してはいないか? 見落としてはいないか? 契約内容のすべて、各項目の細部に至るまで……。その答えははい? それともいいえ? もしかしたら?」
このように話す間に語り手後方に映るバーテンダーの服装が4回も変わっています。サポートなしで人間の認識能力だけに頼る怖さを強調しています。


おまけ、将来的に実現可能かもしれないアイデア


⑤MVを参考に宣伝動画を作る。

感動的な動画、歌詞、曲を組み合わせ、最後に製品名や企業名を表示するという手法はいかがだろうか。
今でこそ広告費が膨大になってしまうため難しいかもしれないが、AIの技術が発展すれば不可能ではないかもしれません。
イメージを膨らませるため、MVを拝借してみます。

例①JUJU 『Hello, Again~昔からある場所~ (Ballad Ver.)』

これを「カメラのCM」だと考える。
最後に「笑顔はずっと、そこにある」などのテロップのあとにカメラや会社の名前を出す。


例②優里『レオ』

このMVを「ペットと会話するツールのCM」とする。
最後に「あなたのありがとうは、届いていますか?」のようなテロップを入れ、製品の名前を出す、など。

これも手法としては効果的のように思えるが、感動的な動画、曲、歌手の歌唱力などでハードルは高い。後半の3つはやがてAIの力によって実現可能になる可能性がある。準備をしておいて損はないと思われます。



終わりに

今回紹介させていただいたパターンでは、
①製品の機能性や魅力をストーリーで見せるタイプ、
②マスコットキャラクターで印象に残すタイプ
この二つは現在の技術でも再現性はあるかと思います。

また③、⑤の感動についてもロジックの一例を記事にすることが出来ると思っています。構想を練っていきます。

では今回はここで終わります。今後もストーリー×AIの記事を書いていきますので、よかったらスキやフォローお願いします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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