風俗嬢が警察に連れて行かれた話

友達が警察に連れて行かれて泣きながら電話してきた、あの早朝から10年くらい経ったでしょうか。

私はビデオBOXで働いていました。

部屋の清掃などをする従業員ではなく、まだ風俗嬢でした。ビデオBOXが風俗?とお思いの方もいらっしゃるかも知れませんね。簡単に言うと、テレビ台の下に入って、AVを見ているお客様のオナニーのお手伝いをするお仕事です。

お客様は受付でAVを選んで、キャストを指名し、料金を払って個室に入ります。キャストは20分ほど経ってから、お客様がAVを見て盛り上がった頃(笑)に伺います。ハンドサービスだったり、オプションでお口を使ったりします。接客時間は15〜20分、バックは1本で2,000円くらいです。


キャストの待機室は入り口から一番遠い、奥にありました。ある日の午後、突然知らない私服の男性が待機室のドアを開けました。中を一瞬だけ見て、すぐにドアを閉め立ち去りました。あれ?お客様がお部屋を間違えたのかな?その場に居たキャストは皆そう思っていました。

「はい、動かないでー!そのままね、そのまま!」

一瞬何が起きたか理解出来ませんでしたが、それは警察のガサ入れでした。女性の警察官が待機所に入ってきて、持ち物検査をされました。違法薬物などを所持していないか、下着の中も確認されます。チェックが終わると「もうここには帰って来れないから、着替えて荷物は全部持って出てください」と言われ、車に乗せられました。

警察署で指紋採取と、写真を正面と横から撮影しました。ドラマで見たやつだぁ、と思っていました。その後あの店で何をしていたか報告しなさい、とキャスト全員が同じ部屋で書類を書かされました。

私と数人は書類を書き終わったら帰って良いと言われて1時間ほどで帰宅出来ましたが、接客中だったキャストさんが1人、夜まで拘束されたと聞きました。

ガサ入れの際、警察は店の近くで張り込んでいて、確実に証拠を掴むためお客様が店に入り接客を受けているタイミングで踏み込むのだそうです。なので、この時はお客様が確実にズボンを下ろしているであろう時間を見計らって入ってきたのです。

車に乗せられる前に、接客中だった部屋の様子を見たというキャストさんから聞いた話では、お客様が

「仕事の途中なんです、逃げませんから、後で取り調べ受けますから今は帰してください!昼休み終わるから会社に戻らないといけないんです、お願いします!」

と懇願しながら、ズボンを下ろした状態でキャストさんに陰茎を握られているところを写真に撮られていたそうです……

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りこ

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