カルーアが凄すぎた

普段は配信で見たものは書かないんだけど、この感動を、この昂りをなんとか残しておきたい……って事で。
※1週間毎日配信見てたのと、感想裏話配信見たことで解像度上がってキモい量の追記してます。

考えてみれば監督がくぼちゃんなんだから面白くないはずがないし刺さるに決まってる。ただその期待を大きく超えて素晴らしかった。

まずうえしさんが凄い。設定として元々のうえしさんがベースやからっていうのはもちろんあるけどそれにしても表情とか、あの言葉の間とか、こっちの感情を揺さぶるのが上手すぎる。超たくろーさん、とくのしんさんが歌ってる冒頭部分も1人だけずっとニコニコしてて、それがどこか素直に夢を語る人への眩しさも感じてるような気がしてて、うわあ……ってなる。2周目3周目と見ると、愛植男さんの「いつもの」を覚えてて、確執があっても出してから早く帰れって言うあたりに心臓ギュッてなる。未練も後悔も意志もないまぜになってるあの感じ……
メロディーで泣いてるのえぐい。こっちも泣く。サイドストーリー読むと余計に。メロディーって曲名から自分たちのギターとかベースとかを思い出して、きっと脳裏にこびりついているであろう音が再生されるような感じもする。何回も弾いたフレーズがふと脳裏によぎったり、植男さんの曲をたまたま聞いて嬉しいような悔しいような感情に駆られたことだってあるんやろうな……とか勝手に思ってる。
元々タバコ吸ってなかったのはギターボーカルしてたからなんかなと思ったり。

愛植男さん歌上手すぎるしアツい。かっけえ……ってなった。全曲似合いすぎている。夢を追った大人で、ある程度は叶って、それでもっていう貪欲な感じすごい。お前に嫌われててももう1回一緒にやりたいって言う言葉の熱量の元がサイドストーリーで明確になるのえぐい……
雨に降られて入ってくるところ若干早口で白々しさもあって、自分が迷惑だと思ってるからこそのうえしさんへの申し訳なさと、それでもやりたい、説得したい話したいっていう執着が透けて見えて良い。みんな言ってたけど深夜高速の間奏で曲書いてきたとこにちょっと投げやりな感じで100超えてからは数えてないって言うのも最高。

イオリさんちょっと良すぎませんか……元々男前やなあとは思ってたけど!こんなん好きやん惚れるって!ヘラヘラしてる癖に空気読めて一途とかもうみんな好きやん!サイドストーリー読んだらさらにもう……あのバカさというかヘラヘラしてるのに救われてる人を見るとさあ……本編でも「許してやってもいいんじゃないかな……自分のことも」とかもう漫画の人気投票で主人公抑えて1位取るやつのセリフやん……
魔法の絨毯上手すぎるしなんてったって顔がいいし強い。
ビールなら上手に注げるっていうのはいわしさんがビール好きやからっていうのがありそうやし、あの状況で板挟みになっててもなお明るく振舞おうとするの大好き。その後いわしさんのこと悪く言われて声荒らげてからとつとつとほんまの感情というか、お互いの気持ちを考えて言わんかったであろう言葉が出てきて、そこから深夜高速に入るのアツすぎる。
意図してるんかわからんけど、真剣な話してる時程タバコ吸うスピード早くなってるのがそれらしくて良い。作中では1番タバコ吸ってたかも。ヘビースモーカー?そしてこれはただのフェチなんですが、足組んでタバコ持った手を膝に添えてる姿勢があまりにも綺麗で好きで悶えてしまった。

いわしちゃんはもうなんなんですか1番好きです……染まるよ聞いてて泣いちゃった。この曲からストーリー考えたんかなってぐらいタイミングも歌詞も完璧。サイドストーリーで号泣して、また配信見て泣いた。1番泣いた。倒れて手足投げ出しての「好きじゃないもん!」からのみんなからの「好きやん」のくだり楽しいし、普段ヘラヘラしてるのに一途なイオリさんと、普段頑張り屋さんやけど素直になれないいわしちゃんの対比がもう!!頑張って自分で言い出そうとして変顔になるのも、要所要所ではやっぱりツッコミ担当なのも好。
東京行ってぺドラザさん運営になってからタバコ吸ってるのって、元々吸ってなかったけどイオリさんと同じタバコ吸い始めたんかなーとか思ったら愛しさが止まらん……
染まるよの最後の部分、忘れないでよって声震えて裏返ってるのが感情こもりすぎててすごい泣ける。これがイオリさんには伝わらない、見せない感情の重さみたいなのが見えて、邪魔になるからついて行きたいとも言えんし、かと言って忘れられへんし、待つと言っても忘れられて東京でどうなってるかなんか分からんし、みたいな。物分りのいい人としてやってきたいわしちゃんが負の感情を発露するって相当なものがある気がしてずっと泣いてる。

ぺドラザさん、あんなに見た目バーテンで似合ってるのに有り得へんぐらいポンコツで最高やった。別の人の考察でテキーラサンライズとギムレットのカクテル言葉の話出てたけどあのぺドラザさんなら確信犯でやってそうな感じもする。
あのタイミングで藤井フミヤであんなノリノリで歌うのおもろすぎる。見た目あんなに渋くてかっこいいのに圧倒的コメディ要因で笑った。
ポンコツやからこそ、その自分を受け入れてくれる場所を守りたいっていう一心で引き継ぎを申し出るのも良いし、常連に愛されてて、実は誰よりバーのみんなのことを見てる、愛すべきポンコツなの好き。

超たくろーさん一発目の歌からパワーあって良いエレカシめちゃくちゃ似合う。唯一この人だけそのままやった気がする。めっちゃ佐伯さん出てきて笑った。ずっと明るくてやいやい言ってるけど誰よりもバーのこと好きで、最後までうえしさんの東京行きで悩むのがらしすぎる。
「俺は芸人の超たくろー!よろしくな!」があまりにも好き。歌ってる間奏で何気にコーヒー一気飲みするシーンも好き。全然お酒と同じスピードでコーヒー飲み干してること思ったらめっちゃおもろい。
うえしさんが何も言わずに行くの怒るとか、「俺たちが毎日来てやんねえと!すぐボロボロになっちまうんだろうな!」とかめちゃくちゃらしくて良い。

おとぼけキャラのとくのしんさんってやっぱりずっと面白いんだよなあ……大親友ズのカルーアミルク海賊飲みかなり絵面が好き。持ち前の雰囲気というか身のこなしというか、素直で一直線な感じ好き。また逢う日までで終わるのめちゃくちゃらしいし最後がとくのしんさんなの良い。
「この店が無くなったらどこでタダで飲めるんですか……」とかタダ飲み連呼とか「僕たちも頑張って、またここで定価で飲めるよう頑張りましょう」とかちゃんとダメで好き。ダメやけど憎めない可愛いやつ。

深夜高速の歌い方の違いがドンピシャで涙腺に来る。
愛植男さんが初っ端から「青春ごっこを今も 続けながら旅の途中」って、バンドメンバーの中で1人だけ音楽続けてそれでも諦めきれんかった植男さんすぎる。「壊れたいわけじゃないし 壊したいものも無い」って歌うのえぐい。別にうえしさんの日常を壊しに来た訳じゃないんだよな……その後の「夢の中で暮らしてる 夢の中で生きていく 心の中の漂流者 明日はどこにある?」って自問自答としてもうえしさんとイオリさんへの問いかけとしてもとれるし。腹の底から叫ぶ感じかっこよすぎる。
イオリさんは最初抑え目で心の内を吐き出してる感あって、「若さはいつも素裸 見苦しいほどひとりぼっち」で一気に感情乗ってうわあってなる。板挟みになって1人でもがいてた部分が見える気がする。サビで1回植男さんの方見て、その後うえしさんの方見て「そんな夜はどこだ」でパート終わるのえぐい。
うえしさんパートの入りから声が良すぎる。でもって歌詞が全部サイドストーリーにハマる。泣くって。こころなしか最初は独白っぽくなってて「ひとつ残らず持ってけ どこまでも持ってけよ」で2人に対して覚悟決めたのが伝わるような。サビの生きててよかったが刺さりすぎる。
肩組むのも良いしイオリさんがまんなかで2人を繋いでる構図なのもいいし3人が一緒に歌ってるとこの姿勢というか立ち方とか歌い方の違いがグッとくる。やっぱり1番の見せ所として完璧すぎる。

深夜高速のところとか、序盤の方の愛植男さんの行動とか、サイドストーリーで解像度上がってから見るとさらにグッとくるし、イオリさんには惚れるし、大親友ズが愛おしくなる。えげつないもん作るよなあ……
「ビューティフル」の中の「最悪のアナ雪だよ」とか言い回しが好きすぎる。さすがくぼちゃん。展開のバカバカしさというかダメ人間感が2人にハマってるし、それでいて憎めない。好き。
「あの夜を探しに」はどうやったって泣かせに来てる。お互いが言いたいことじゃない、違うこれじゃないって分かってても止まらんくて、結局喧嘩別れしたけどお互い未練も後悔もあって。新聞記事送った人ファインプレーすぎる。ちょっとしたことがきっかけでノープランで動き出す感じとかもう。
「言ってないだけ」はただただイオリさんといわしちゃんが好きになる。これ読んで染まるよ聞いたらほんとに泣く。あまりにも心境がリアルで、いわしさんの声で再生されて、キュッてなる。自分を見失いかけてて、「頑張り屋さん」って言葉が呪いでもあり支えでもあって、そこでのイオリさんの言葉でほどけていくの、なんかもう泣いちゃう好き。

くぼちゃんもまーちゃんもどくさいさんも凄すぎる。まず「先輩芸人集めてミュージカルする」って何?どんな発想?天才?
それを詰めて詰めてひとつの作品として作り上げたのも凄いし、何気にピンマイクも用意して対応出来る加藤さんも凄い。「ある」でいけるんや。スイッチングも音響もぜーんぶ完璧やった。

これを楽屋Aでやるからこそこんなにも刺さるんやと思う。楽屋Aとか舞台袖とかが好きな人ほど刺さる。1年強しか行ってないあたしですら泣いちゃうほどだから多分そう。
ベタと言えばベタで、ありふれてる夢を追う物語かもしれんけど、ちょっとだけ夢へ向かう力をくれて、明日の1歩が軽くなるような、心の底の方であのバーがパワーを分けてくれるような、そんな作品。ほんとに見て良かった。

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