月夜の晩に(推敲前)

これは、私の記憶の物語だ
私の記憶をもとに構成される物語だ
私が通う、高校には伝説があった
「満月と三日月が赤く染まる時、魔の物が現われる」
何代も前から、伝説で月が赤く染まるときに魔の物が現れるという事が
ひっそりとささやかれていた…
その、魔の物が何なのか?全く健闘が付かなかったのだが…
それは突然起こった
満月の日の翌朝の高校の門の前にネズミの死体が置いてあった
高校の生徒達は異様さにあっけに取られていた
数日すると忘れたかのように平穏が訪れた
次に異変があったのは三日月の夜の次の日
ヘビの死骸が散乱していたのだ
流石にこの光景には学生皆が引いた、これが満月と三日月が出た夜の次の日に繰り返し続き
そして、それがまじないごとだったかのようにその事件は起こった
忽然と高校が消えたのだ…
一体何処に、消えたのだ?どこに行ってしまったのだ?生徒も先生も頭を抱えた
その高校があったであろう場所には月をかたどった魔法陣が書かれていた
その日から、学校は一時休校になったそれもそうだ学び舎が無いのだから…
私は、この事件をほっといてはいられなかったなぜなら私の家計が魔女の血筋だからだ
「満月と三日月が赤く染まる時、魔の物が現われる」
この情報を頼りに探さなきゃいけなかったのだがもう一つ奇妙な情報を人づてに聞いた
この高校の女生徒が一人あるときから行方不明に
何でも、ヘビの死骸が大量に校門に置かれていた時から行方不明だという事だ
ヘビとネズミと月の魔法陣…
私は考えた、ヘビとネズミと月に何の意味があるのか…?
町の図書館に足を運び調べてみると
ネズミは繁栄の象徴
ヘビは再生と不死身の象徴
月は女性の美しさの象徴であった
その情報をもとに家の本棚にあった祖母の伝記を読み漁る
すると、ネズミとヘビは儀式に使い
魔法陣は、魔力があり広い所
そして何よりもその儀式に使う魔法陣が高校があった土地に書かれていたことが何よりも
その儀式が行われた証拠…
後は、彼女が何処にいるのか…
伝記には「魔女になった者は人に認識されることがなくなり魔の者だけがその存在を確認できる」
「この、術は自分のために使用すると魔の物から影響を受ける」


女生徒の情報をまた手に入れた
よく、いじめられていたという…
まさか、と思い夜中に家を飛び出し高校があった土地に向かう
私の勘が当たった
魔法陣の上に静かに立っていた
しかし、様子が変だ
「あなたが、あなたがいけないのよ!!!」
そういうと彼女はこちらに向かってナイフを持ちながら走って来た
体は私を見ているのに視線が合っていない錯乱状態だった
そのナイフを交わして魔法陣の方を見ると魔物の手が!
瘴気に充てられて自分を見失ってしまったらしい
出かかる魔物を背に彼女がまた襲い掛かって来る
「殺してやる!私をいじめたやつ全員コロシテやる!!」
言葉が変になって来ている
彼女には悪いが眠ってもらおう
そうして、彼女に睡眠の術式を掛け
魔物の全体が見える直前にその術式を封じ込める術を使う
そして、それと同時にその魔法陣の魔力を再利用して学校を復元させる
こうして、この事件は幕を一旦閉じた残るは彼女がどうして魔術を使ったか?
彼女は次の日に眠りから覚めた…
私「あっ目が覚めた大丈夫?あなた、あの学校の土地で寝てたのよ?」
彼女「…」
無理もない瘴気に充てられていて錯乱状態だったのだから
彼女「…はっ!何処ここ??!」
意識が戻ってくると同時に疑問を浮かべた
私「病院よ、あなた錯乱してたのよ」
彼女「えっと、確か学校にいってそれから…」
私「ゆっくりでいいから思い出してちょうだい…なんで、魔法なんて使ったの?」
彼女ははっとした表情を浮かべると静かに話し始めた
彼女「…私をいじめてきた奴らが憎かったんです」
私「だからって他人を巻き添えにするつもり?」
静かに問いただす
彼女「…あなたにはわからないんだ!いじめられるという事がどんなにつらいか!!」
涙を流しながら言う
私「あなたの人生をどうにかこうにか言うつもりはないけれども、あなたを慕ってくれる人たちまで巻き添えにするのは違うんじゃない?」
彼女は泣き崩れながら、彼女の話を永遠とうなづきながら聞いていた

その後の彼女の事は知らないがある人の話だとあの事件があった高校から転校したという


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