10年以上のピル依存から抜け出すと決めた話①
こんにちは、岡本です。
2022年10月7日。
これはわたしにとってとても意味のある日。この日、わたしは10年以上やめられなかったピルをやめました。
それ以降、2024月03月19日現在までピルを飲んでいない。そしてもう、これからの人生でどんなことがあっても、ピルを飲む生活に戻ることはないことをここに宣言します。
なぜ10年もピルをやめられなかったのか、ピルを10年飲み続けて起こった身体の変化、どうしてやめる決断に至ったのか、やめたあと身体にはどんな影響があったのか、なんかについて綴りたいのですが、書いていたらとても長くなってしまいました。
今日はピル依存に至るまでの経緯について書きたい、と思います。
始まりは高一
高校一年生。
PMSが酷く、生理のたびに当時の彼氏に当たり散らかす。物に当たったり、やる気が起きず鬱っぽくなったり、生理痛も重くロキソニンが欠かせない。おまけに生理不順。ピルに手が伸びるまで、そう時間はかかりませんでした。
とはいえピルを飲むに至ったのにはもう一つ理由が。
それは、小4からでき始めたニキビ。それ以降、ニキビがつねに何十個も顔にある生活を送ってました。ピルについて調べていると「ニキビに効く」「ホルモンバランスが整う」との文言多数。
好奇心旺盛かつ、ホルモン剤への抵抗感も特になく、生理コントロールされるならラッキーやし、避妊についても深く考える必要がなくなること、そしてニキビが治るなら、月3000円程度の出費は安いものでした。
ちなみに中高時代のわたしです。↓
中学時代、わたしより肌の荒れた同級生はいなかったと自負しています。そんな自負、したくなかったけどね。
さて、そこからわたしの長いピル生活は始まります。
とはいえ、最初の数年は飲まなかったり、飲んだりの生活をしていました。 高校生ですからね、そのへんはテキトーでした。というのも、生理コントロールは確実なのですが、それ以外の効果をあまり感じられなかったからです。
飲んでいたピルは、トリキュラーだったと思います。吐き気はありませんでしたが食欲が異様に増えてしまうという副作用があったうえにニキビに対して効果が0だったので、そこまでピルに対してポジティブではありませんでした。
精神崩壊寸前大学生、ホルモン検査を受ける
さて、そんなわたしも大学生に。
大学生になってもニキビは消えません。それどころか、高校生の頃にはなかった顎にまでニキビが広がっている。アダルトニキビ、というやつですね、おそらく。
その頃にはもう、私の精神状態はおかしくなってました。
このまま一生ニキビのない肌にはなれないのか、どうして私の肌はこんなにも汚いのか、同い年の友だちみたいにメイクを楽しみたいのにどんなに頑張ってニキビを隠しても、肌のでこぼこ感、赤みは隠せない。数時間後には皮脂でベットベト。
人の目を見てまともに会話ができない。こんな肌を見られることに耐えられない。そんな状態でした。
さて、そんな精神状態ギリギリの私ですが、以前よりも自由に使えるお金が増えたことで、とある美容クリニックを受診。「ホルモンバランスをチェックしてみませんか」と言われ結果は、「男性ホルモン値が他の人よりも高いです」とのこと。
その当時の結果シートはもうないですし、どんな検査だったのかももう忘れてしまいましたが、確かに女性ホルモンよりも男性ホルモンが2倍近く多かったような記憶があります。
男性ホルモンが多いから皮脂も多いし、ニキビもできやすいし、体毛も濃い。そういうことなんだ、と納得。
そして、保険適用外のマーベロンというピルを勧められ、素直に服用開始。
服用を始めて1年ほどが経過したある日。
他のクリニックさんで大量課金したこともあり、顔面ニキビ肌は少しずつ改善していました。この時は、ピルの効果があったのか、そのクリニックさんの診察内容が自分に合っていたのか、まだわかってませんでした。
そしてその頃、私にはまた問題が生まれます。
それは、性交痛がハンパないということ。あまりに痛くてまともにエッチできないので婦人科へ。そこで子宮内膜症ですね、と言われます。
治療法としてはピルの服用があり、こちらであれば保険適用になりますよ、しかも超低容量ピルなので身体への影響も少なめです、といって勧められたのがヤーズ。そりゃ、安くて効くなら飲みますよね。
で、ここからです、私のピル依存が始まるのは。
あのとき、ピルを卒業する強さがあればよかったんでしょうか。
ある日、ピルが切れてしまって飲まない月があったんです。その頃には性交痛もすこし和らいでましたし、一ヶ月くらい飲まなくてもいいか、それであまり変化がなかったらそのままピルは卒業しよう、とまで思ってたんですよ。ほんとです。
で、3週間くらい経った頃。肌の皮脂量が多いことに気づきます。そして数日、肌の赤みが増して、そして、赤いニキビポツポツと、そのあともニキビが消えることはなく、でき続ける。そしてここまで悪化しました。
それでも、ピルをやめたすぐはホルモンバランスが整うまで時間がかかると書いてあったから数ヶ月は我慢しようと3ヶ月くらい耐えましたが、良くなるどころか悪化の一途を辿って、元通りのニキビ顔に。
ここでも踏ん張って、頑張ったらよかったのかもしれません。
でも、この頃の私には、この顔と向き合う強さがありませんでした。せっかくニキビのない肌を手に入れて、メイクもちょっと楽しめるようになって、自分の顔をすこし認めてあげられるようになったのに、またあの頃の惨めなわたしに戻ることが許せませんでした。
朝起きてニキビだらけの顔にがっかりしたり、鏡を睨みつけてる自分を見るのも、自己肯定感ゼロで誰かと会話するのも、隠すだけで精一杯のメイクも、他人と比べて劣等感しか感じないあの時間も、無理だった。耐えられなかった。そんな人生は嫌だった。
やから、またピル服用を開始しました。
ピルを服用してると、数ヶ月でニキビは落ち着きました。そうなると、やめたくても、怖くてやめられない。飲むのをやめたらまたあのニキビに苦しめられる。そんな現実は見たくない。正直一生ピル飲み続けるくらいの気持ちでいました。
命<肌
一度婦人科での定期検査の際、血栓のリスクが高い(ピルの影響で血液が固まりやすい)という結果が出て、当院ではもうピルを出せないと言われた時がありました。
普通なら血栓になるくらいならピルを辞めよう、となると思います。でもわたしは、そうはなりませんでした。
ニキビがまた私の顔にできて、ニキビに苦しめられる人生の方が嫌だ、となったんです。狂ってますよね。命よりも肌荒れを取るなんて。正気じゃないと思います。でも、他の婦人科で何食わぬ顔をしてピルを処方してもらいました。
逃げてるな〜ということはわかっていました。身体に良くないことをしていることも、知っていました。でも、辞められなかった。辞める決断をすることはできなかった。完全にピル依存。その後3年くらいピル生活したと思います。
怖かった。とにかく怖かったんです。
小4からニキビに苦しめられた私とってニキビは、恐怖と憎悪の対象でしかなく、一生ニキビ顔で生きていくなら、それはもう生きていたくないのと一緒でした。
そんなわたしが、ニキビができてもいいからピルを辞めようと決意した。今書いていても、よく決断できたな、と思います。正直、やめた後も大変でした。生理不順、ニキビ、排卵痛、情緒不安定・・・。
でも、決断したことを後悔してません。やめられてよかったと心から思っています。あの時決心したわたしに最優秀賞を贈ってます、いつも。
さて、長くなってしまいましたが、次回はピルを飲んでいて感じた身体の変化や辞めるに至るまで、を書けたらいいなと思います。
読んでいただき有難うございました。
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