あるはるかのさえぐさ

東京を中心に活動する3ピースバンドあるはるかのボーカルの、日記です。www.aruharuka.com

どこぞの誰の傘

息を引き取るの、「引き取る」とは、なんだろうか。引き取る、の、行為の主体は、誰だろう。神さまだろうか。

傘の花が、閉じたり開いたりする。昔の雨が線になって、こびりついている。錆びた茶色がひとつの模様になって、くるくる回っている。傘を差した人には見えていない、いつかの雨の跡だ。

じんわり真綿で首を絞められているような湿度で聞くBibioは、「ぴったり」だと思う。音と音の隙間がこころを揺らす。のら

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ニベアの季節

青缶のニベアがあれば
大抵のニキビは防ぐことができる

ニキビじゃなくて、吹き出物と呼ぶのよ、

と、出来物の呼称でわたしはわたしを誰かに規定されており
それをわりとすんなりと受け入れる

教育の賜物です

リハビリテーション#3

あたまがぐにゃぐにゃになって
意味を失う
親指が痙攣するまで
画面をスクロールしていたい

目を閉じれば
いつか行ったかもしれない場所
森の
石の
木陰のかたさ
さらさらという

弾け飛んでいまに戻る
うつらうつらして
ソファはいつも同じ形にへこんだまま
左腕がしびれた、

夜の眠りと引き換えの
昼のまっすぐな夢

リハビリテーション#2

清掃工場の煙突からまっしろな煙
曇天の夜に映える

曲がり角で信号が変わるのを待ってた
サイレンが遠のいて
春が寒気をつれてくる

明日は卒業式なんです、着付けのために、朝7時には美容院に行かなくちゃいけなくて、

カーテンのむこうで見たこともないシャンデリアが揺れる
じんわり
オレンジの

この時間から駅に向かうひとは、みんな静かにひとり
こうこうと光るバスの中で
目を閉じた

リハビリテーション#1

練習

とびらが開いたみたいな大げさなことを言って、あたまの中にあるのは呪詛だらけだ。
眠れないのは眠くないからで、眠くないなら眠らなければいい。
眠くないことに理屈をさがそうとしているのと、いつの間にか歯を食いしばっていることは、無関係じゃない。
詩の本が、絶望的におもしろくなく、おもしろいと思えない自分の心を呪った。
次に飛び込める世界はここなんじゃないかって、思っていたのに、これがおもしろく

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