どこぞの誰の傘

息を引き取るの、「引き取る」とは、なんだろうか。引き取る、の、行為の主体は、誰だろう。神さまだろうか。

傘の花が、閉じたり開いたりする。昔の雨が線になって、こびりついている。錆びた茶色がひとつの模様になって、くるくる回っている。傘を差した人には見えていない、いつかの雨の跡だ。

じんわり真綿で首を絞められているような湿度で聞くBibioは、「ぴったり」だと思う。音と音の隙間がこころを揺らす。のらり、くらり、くるり、ひらり。ちょうど良い。何もかもが。

傘を差さずに歩く親子の肩を雨が濡らしている。2人分の距離が開いて、縦一列で歩く親子の。傘は開かない。いつかの、どこかに、傘を置いてきてしまったから。

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わーーーー!なみだがばくはつする!
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