過去に犬ブログを書いていた。大病血管肉腫を物ともせず持ち前の好奇心と行動力で人生犬生を謳歌し駆け抜けていったチョコたんダックスこたらふこたろうのCOTA♂LOG。

そして好奇心・行動力・やる気・根気・元気まるっと控えめ、気も小さければ体も小さな片パンダボーダーコリーミックス凪のNAGI♂LOG。

ブログランキング等に参加していた当時は、いち犬ブロガーとしてそれなりによそさまのブログも拝見していたが、ただ愛でるだけなら自分とこだけで充分だったし、正直さほどよその（画面越しの）お犬にも興味がなかったので、本気で熱を持って日参した先は少なかったと思う。

そんな中にも大好きだったなとすぐに思い出せる犬ブログがみっつよっつある。犬そのもののかわいさというよりもブログオーナーさんの生き様自体が魅力的だったり、個性的な表現力や文章センスが抜群だったりして、読み物として引き込まれたものばかり。

そのひとつが、鉄工所の番犬に就職した雑種犬ゴン太郎さんが主役の犬ブログ。著者ねぇやんさんの犬愛と笑いの構成と加工のセンスが群を抜いていて書籍化もされた「飯の為なら なんでもするズラ!」（2009〜2015）。

自分のブログは写真メインであとはキャプション程度の文章をちょろっと添えるような手抜きブログだったけど、彼女のフィクションとノンフィクションの狭間をゆく爆笑ブログは見事にハマった。そらみんな夢中になるわ。出版社の目にも止まるわなーって。

現在は続編ブログ「ゴン太郎先生」（2015〜）やInstagramで自宅での多頭飼育や看取りボランティアの活動（←ほんと頭下がる）の様子などを発信されている。

以前から保護活動支援のためのチャリティー用にステッカーやカレンダーの販売を企画されたりして、自作の切り絵やイラストをお披露目されていたのだけど、そのどれもこれもが犬愛に満ち満ちていて素晴らしい。趣味で書かれている有名人の似顔絵なんかもそのチョイスからしてニヤニヤしてしまうものばかり。

文章力や画力はもちろんなんだけど、着眼点や構図のセンスが凡人とはひと味違ってすごく面白い。面白いは失礼かもしれないけど、それどーやってひらめいた？！って何度も驚かされるから追っかけていて楽しい。とにかく個性的で興味深いのよ。

もちろん芸術って好き嫌いあるから、この良さは完全にあたしの感性だけを頼りに発信しているんだけどね。ちなみにあたしのいう「推し猫」とか「イケメン」とかっていつも世間の可愛いや男前とだいぶズレてるらしいから「なんか信用ならないかも」は自覚してる。だけどねぇやんさんの才能に関しては間違いないと思うんだなー。

そのねぇやんさんが山下キミさんの名でイラストの注文販売をされている。モチーフのオーダーのみできて画風などはお任せのリクエストNG。しかも注文数限定で申込日程不明。インスタでゲリラ的に少数枠の募集告知投稿をされて埋まれば即削除。数を絞られているのでおそらく数分の猶予。なんて魅力的。

ひとにうちの犬を描いてもらいたいなんて思ったことなかったけど、彼女にならお願いしてみたい。いつかタイミングよくその投稿を目撃できたらいいなーなんて思っていたら、先月そのチャンスが。やった！山下さんがこちらのインスタを見て自由に凪を描いてくれる。ペン？色鉛筆？クレパス？水彩？アップ？半身？全身？コミカル？シリアス？うわー楽しみ。

数日後DMに仕上がりが届いて、凪の写真を見た瞬間にイメージがパッと湧き出ましたとのメッセージ。イメージしちゃったから「仕方なく苦手な花も描いた」とも。あはは。

わーお、これまでのイラストには感じなかった雰囲気。苦手なのにお花を描いてくださったので、こちらもちょっと苦手な金属色で華やかに飾ってみようかしらとゴールド系の額を探してみたり。

でも最終的にはやっぱり一番グッときたところに着目して、額縁のカラーを決めることにした。

白黒の凪の黒毛を「青」で表現してくださった山下さんのセンスに寄せたくて、キーカラーはブルー。できれば少しあしらいのあるものがよいなと検索のハンドルを切るも、意外と選択肢がなくてあちこちのサイトを何日も探し回ってしまった。

A4か八つ切か、窓の抜きはギリか余裕か、マットの色合いどーしよう。いよーし決定！どうか現物の青がハズレでありませんように。

本日やっとこ商品が届き、額装完了。

なんとも儚い凪さんが整いました。

お盆を前に大変よい買い物をした。グッジョブわし。山下さんの支援活動を応援したいので、来期も「ゴン太郎本舗」のチャリティーカレンダー企画に参加しようって決めてます。

その後じゃんじゃんお花描いてらっしゃるるる。