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[23]雪山登山を辞めた話

関東から高知へ帰ってきて、登山という趣味は一段落でいいかという認識でいて、それは7年経過した今も変わっていない。登山は好きだが、気軽にアルプス等へいけなくなったからこそのリスクもあるし。
それは、「3000m級の山に行くときは遠征になる」ということ。それによってスケジュールに余裕がなかったり、「今年は今回だけしかチャンスがない」という状況だったり、そんなわけで悪天候でも諦めずに登ってしまうだろうから。
関東に住んでいれば「また来週でいいか」「まぁ来月でもいいな」「いやべつに来年でもいいし」となる。アウトドア趣味というものは、その土地にあわせて選べばいいのだ。つまり、四万十市に住んでいる今は川と低山、サイクリングは田舎道がメイン。マウンテンバイクはまだオマケ程度。

んで、雪山登山やめたはなし

これは関東にいる時点で辞めていた。やっていたのは残雪期の登山のみで、「もう降雪することがよほどじゃなければ無い」という季節のみ実行していた。
2015年時点でも自分がいる位置の確認はスマホが主流だったし(いやもちろん多少は地図読みできますよ)、今とそれほど状況は変わっていない。
2023年の今は、けっこうな率でYAMAPなりヤマレコなりジオグラフィカなりで位置確認しているはず。
でも、雪山(冬季の高めの山に登る)は降雪と低温のリスクが非常に高い。「登山はじめて1年です」という人の装備は、高い率でワークマンだったりの安いもの。さらに、スマホ依存度が非常に高い。コンパスと紙の地図もってない人が多い。ビバーク装備も。スマホは低温で一気にバッテリー弱くなって使えなくなったりするので、懐に入れたりとかの『冷えるところに晒さない』とかの対策は必須。いろんな経験を経て、ノウハウが身につく。けど、最初から唯一それだけが頼りという状態でやってると、一発目が致命傷になったりもする。サブの重要性は高い。
山でそういうのが全くない人に遭遇して、なんか心配になるのも面倒なんで冬季の雪山登山やめた。そーゆー人に山に誘われるのも面倒くさい。

完璧な装備など存在しないけど

そんな装備でも、ずっと晴れていれば「楽しかった~!絶景だった~!」で済むと思う。しかし、ホワイトアウトしたりトレース消えるくらいの降雪だったり、スマホがまったく動かなくなる低温だったり、を経験したことがなければ「山小屋の5メートル先でも遭難するかもしれない」ということが分からないはず。
冬季の雪山以外なら別にいいわけじゃないけど、冬は死がとにかく近いということを忘れないように。
ワークマンでもユニクロでもテムレスでもなんでも、「これで充分」という言葉にはいろんな意味があることを認識しないといけない。使う状況や使用方法、いろいろ経験がある人なら何がリスクか分かる。だから、「(自分には)これで充分」と言えたりする。
初心者が真に受けてはいけない発言、まさにそのものですよ。初心者こそ、良い装備を。んでもって、自分をエキスパートだと思ってはいけない。どんな装備も濡れたりしたら使えない。まずは予備を持とう。

どうやって冬山を辞めるか

装備を売っぱらいました笑
装備がなければ行く気にもならないというわけです。
冬は遠くまでよく見えるし、私は低山を楽しみます。慎重に。
SNS投稿してあれこれ、みたいな承認欲求も特に無いし。褒められたいみたいなのもないし。
自分で楽しめるってのは良いことだ。
もっとも、ガイド業のためにも目立つ必要があって数字を追いかける必要はあるので、それが面倒くさいんだけども。

どうやって生き延びるか、を考えるために

遭難本を読もう。これに尽きる。

愛猫と登山してきたので、高評価とチャンネル登録とシェアと暖かいコメントをお願いします笑


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