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観光班ARツアーの様子!

こんにちは。観光班メディア担当として2023年を駆け抜けた文学部歴史学科日本史コース3年の森野寿です。11月11日(土)に大正大学南門広場にて開催された種子地蔵縁日ですが、今回観光班はこの行事に併せて4月よりプロジェクトを進めてきたインバウンド向けARツアーを開催しました。今回はこのツアーの様子のほか、このプロジェクトで中心になって活躍してくれたマネジメントリーダー・加藤大夢くん(地域創生学科2年)が巣鴨のおすすめスポットを教えてくれましたので、それも併せてお送りします。


1. 観光班がやってきたこと

観光班は今年度、「Locatone」というスマートフォンアプリを使って、インバウンドの若者にターゲットを絞ったAR音声ガイドツアーを作成し、今回の種子地蔵縁日にツアーを実施することを目指して活動してきました。

「Locatone」に関しましては、以下のバナーより知ることができますので、よろしかったらクリックしてご覧ください。

2. ARツアーを実行! その模様を見せます!

今回のARツアーは、10月に交流会を行った大阪府にある追手門学院大学の学生・教職員のみなさん、千葉県にある神田外国語大学の留学生・教職員のみなさんをお迎えして行いました。

今回のツアーは中池袋公園をスタート地点に設定し、そこから池袋駅に向かい山手線で巣鴨駅まで乗った後、巣鴨地蔵通り商店街を歩いて大正大学の種子地蔵・鴨台観音さざえ堂に至る経路になっています。

当日は強いビル風が吹きつける中、中池袋公園に集合しました。今回のツアーは学生をA・B・Cの3グループに分けてツアーを実施。私はC班のメンバーに同行しました。

集合場所の中池袋公園にて班分けをしている様子。

班分けの後、メンバー同士で自己紹介を行い、Locatoneを起動させていよいよスタート!
今回のツアーでは、留学生は英語版、日本人学生は日本語版を使用しています。

今回のツアーのストーリーは、池袋に遊びにきていた「くのいち戦隊」の「そら」と「ひすい」が中池袋公園の「いけふくろう」に呼び止められ、「巣鴨にある種子地蔵が悪霊に取り憑かれているので救ってほしい」と依頼を受けるところから始まります。彼女たちのエネルギー源は「甘いもの」。商店街を歩きながら甘いものを食べてエネルギーを補給し悪霊に立ち向かう、というストーリーになっています。

巣鴨地蔵通り商店街のキャラクターである「すがもん」に遭遇したチームも!

このツアーで案内した和菓子店「みずの」の塩大福は多くの留学生・追手門学院大生がこぞって購入していました。特に留学生の方に好評でした。

高岩寺付近にある「みずの」の塩大福に舌鼓を打つ神田外国語大学の留学生。

道中、私は留学生の方よりツアーの内容で触れられていない
「『巣鴨』の地名の由来ってなんですか?」
と質問を受けました。

正直に言って、答えるのに苦戦しました。今回のツアーに携わったことで私は
「ツアーの参加者側は私たちのような主催者側を『この街をよく知っている』という認識で参加している」
ということを痛感しました。
これは私にとって、とても大きな収穫にして大きな痛手でした。

そして全員大正大学に到着し、お昼ご飯にキッチンカーとして出店していたトキハソースの焼きそばをいただきました。

トキハソースの焼きそば。美味しかったです。

そして記念撮影をしてここで神田外国語大学の皆さんとはお別れです。

記念撮影の様子。

残った観光班と追手門学院大学の学生でこのあと交流会を行い、今回のツアーについてヒアリングを行いました。

ヒアリングを行っている様子。右はパソコンでメモをとっている筆者。

ここで、今回の交流会で出てきた意見をご紹介します。

Aグループ
◎Locatoneをやってみて
・企画がわかりやすい
・便利
・歩くのが楽しかった
・去年より聴きやすかった
◎作品について
・外国人向けの作品だから敵倒すストーリーは楽しんでもらえる
・キャラには日本らしさ
・巣鴨に興味を持ってもストーリーに興味を持つかは別問題なのでは 逆も然り
・この作品を使用する人は歴史や背景などバックを知りたいのでは
・現地で追体験(今回は食べ物の購入)するかは別
・ストーリー展開と場所紹介の使い分けが必要なのでは → 変にストーリーにしていかなくても
◎今後どこでLocatoneやったら盛り上がるか
・人が多くも少なくもない街 巣鴨のような
◎作品で改善点はあるか
・サムネから和菓子をアピールしたらどうか 人はサムネで先入観を持ってしまう
・際立って欲しいのはストーリーに出てくるキャラより巣鴨の資源
・スポット間の使い方をうまくした方がいい ストーリーに直結しない店舗の紹介など

Bグループ
[機能面]
・説明文読むのが少々面倒
・端末ごとによって誤差ある
[ストーリー]
・音声尺の極端さが気になる
・説明文あんま見なさそう
・キャラクターの数最小限で◎
・巣鴨を知らない人に対してだからこそ前提説明が欲しい
(スポット間BGMに入れてみては?)
・食べ物に固執せず、とげぬき地蔵とかも入れてみては?
(けむりパワー的な感じで)
・くのいちという設定が和風で面白く楽しかった
(だからこそとげぬき地蔵入れて欲しかった、との事らしいです)
・路地裏の一見何もなさそうなとこもあったらさらに良かった

Cグループ
〈よかったところ〉
・音で聴けるので口頭よりも分かりやすかった
・2人のクノイチ、紹介おもしろかった
・スポットもっと増やす
・立ち止まるところが多くて楽しく歩けた
(この前日に参加学生全員で地蔵通りへ行ったそうです)
・行動に移せていたところがすごい
〈改善点などマイナスポイント〉
・機械に弱い人にはきびしい
・盛り上がりやタイミングがバラバラ
・ロケトーンの知名度ない
・日本語いる?
(インバウンド向けなら日本語版をわざわざ作る必要はどうなのだろう、ということだそうです)
・文字の道案内がない

Bグループがかなり酷評されてしまっている感じがありますが、総評すると、やはり端末差による誤作動などの問題、スポット選定に関する意見が多く出た印象があります。また、「インバウンド向けなのだから日本語版を作る必要はなかったのでは」という意見は面白かったです。これらの課題をどう活かすのか、今後の観光班に期待してください!

3. 巣鴨のおすすめスポット 第5回

今回の「巣鴨のおすすめスポット」は特別編です。今回のARツアー企画の中心になって動いてくれた、マネジメントリーダー・加藤大夢くんに聞きました!

加藤くんのおすすめは、創業80年を越える老舗和菓子店「千成もなか 巣鴨店」です。

巣鴨駅前商店街に構えるお店で、1937(昭和12)年創業のお店です。創業以来、合成保存料を一切使わない方針を貫いており、お客様に安心して食べていただける和菓子づくりを心がけているそうです。

ここの名物は「千成5色もなか」。縁起の良い瓢箪の形をしたもなかで、小倉・ごま・梅・白・こしあんの5つの味を楽しむことができます。また店内では出来立ての「あんバターどら焼き」を食べることもでき、甘じょっぱい味が特徴で多くの方に親しまれています。

他にもおいしい和菓子がたくさんあるので、巣鴨へ訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください!

千成もなかの店頭。

加藤くんから教わった後日、私は実際にこのお店に行ってもなかを買って食べてみました。

おぐらもなか。

もなかは単品でも売られていて、どれも1個110円とお手頃価格でした。
今回食べたのが「小倉もなか」です。食べてみると、あんこがギッシリ詰まっていて、とても甘くて美味しかったです。あんこが好きな方にぜひお勧めします。

この写真からもわかる通り、小さな皮の中にあんこがギッシリ詰まっています。

むすびにかえて

いかがでしたか。今回は、種子地蔵縁日に合わせて行ったARツアーの模様を中心にお届けしました。私としては本当に濃い1日を過ごせたように思います。ここで出てきたさまざまな課題を、今後の授業や活動に活かしていこうと思います。

次回の観光班記事の執筆担当は、おすすめスポットを紹介してくれた加藤くんの予定です。
それではまた。

執筆担当
文学部歴史学科日本史コース3年 森野寿(メディア担当)

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