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『インパクト投資』 #おすすめ本③

こんにちは!大学でのサービス・ラーニング活動として、ARUN Seedに参加しています学部2年の平島陽子です。

夏の暑さもひと段落してきたようですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?私は、日中は蝉の鳴き声、日が暮れてからは秋の虫の音を耳にしながら、晩夏と初秋の狭間にいることを感じる日々を送っています。

さて、本日の記事は、#おすすめ本 シリーズ 第3弾です。インパクト投資はもちろんのこと、ビジネスで国際協力や社会的課題にアプローチしたいと考えているそこのあなた!ぜひご一読ください。


『社会をよくする資本主義を目指して インパクト投資』 ロナルド・コーエン著

概要
「インパクト投資のゴッドファーザー」とも呼ばれロナルド・コーエン卿によって書かれた本書。日本国内でも浸透してきているインパクト投資について、初心者の私でも分かりやすい言葉で説明されています。
インパクト投資という理念が生まれた経緯や、それがどのように次世代の起業家を生み出しているのか、コーエン卿自身の経験や世界中のインパクト投資の理念に基づいたビジネスの例がふんだんに紹介されています。さらに、インパクト投資は起業家だけではなく、大企業や政府にまで大きな変化をもたらしており、利益一辺倒である従来の「利己的資本主義」から、「インパクト資本主義」への転換の兆しを見ることができます。
しかし、まだ良い方向への改善の余地は残されています。より良いインパクト測定を用いることで、この革命を推し進める後押しとなることでしょう。

『社会をよくする資本主義を目指して インパクト投資』を読んで

ARUN Seedでのサービス活動を始めるまで、インパクト投資と縁もゆかりもなかった私でしたが、本書は比較的容易に読み進めることができました。巻末には用語集と原注もついているため、馴染みのない経済、ビジネス用語も抵抗なく読み進めることができました。そもそもインパクト投資とはなにか、それがどのようにして私たちの社会に良い変化を生み出しているのか理解を深めることができたと思います。

「儲けつつ、社会によいことをする」


これまでの利己的な資本主義の結果、様々な環境問題や人権問題が現在浮き彫りになっています。ファストファッションの繊維工場での劣悪な労働環境、商品の大量生産によって生み出された環境問題の数々、富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる構造的な格差。そして、これらの問題点を取り繕おうとする政府と、取り残されている人々がいるという紛れもない事実。本書の中での、「私たちの経済システムは、自滅状態にある」という筆者の表現も、過言とは言い難いのではないでしょうか。

私は途上国支援に関心を持っているのですが、途上国、先進国にかかわらず社会的課題を解決するためには、NGO・NPOやそれこそ国際連合のような組織からの支援しか望めないのだと考えていました。インパクト投資の理念を知る以前から、これまでの資本主義やビジネスモデルが生み出してしまった弊害を認識していたからこそ、「投資」にはなんとなくマイナスの印象を抱いていました。しかし、この本を読むことで、私たち個人にも社会を良い方向へ動かしていける可能性があることに気づくことができました。自己中心的な理念に基づき利益をあげるビジネスではなく、社会のためになることにフォーカスしたビジネスに投資・支援を行い続けることも社会的課題の解決につながることを学びました。

この記事を通して、インパクト投資、社会的投資に興味を持っていただけた方、是非この夏に読んでみるのはいかがでしょうか!
そして、NPOとして社会的投資を通して国際協力に携わるARUN Seeddは、学生インターンを募集しています。
社会的投資・国際協力等に興味のある方、インターンに挑戦してみませんか?
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