仮面ライダージオウに関する考察と時系列整理
はじめに。
令和元年8月24日【仮面ライダークウガ】から始まった【平成仮面ライダーシリーズ】が一つの区切りとなり、【仮面ライダージオウ】の最終回を迎えました。
【仮面ライダークウガ】放送開始の約2年前に生まれ、物心ついたころから仮面ライダーとスーパー戦隊シリーズの虜となっていた私は、今作の【仮面ライダージオウ】はとても感慨深いものでもありました。
さて、平成仮面ライダー最終シリーズになる【仮面ライダージオウ】ですが、最終回を迎え、様々な「考察」「感想」が皆様にはあると思います。
このノートは【完全個人の主観と感想】による本編考察になります。
そちらをご理解の上、お楽しみいただけたらと思います。
また、「これは違う」「ここの解釈はこうじゃね?」というような意見ありましたら教えていただくと嬉しいです。
※ 夏映画、シリーズ本編のネタバレを含みます。
1 物語分岐の存在と物語のおさらい
Twitterや個人ブログ等で既に皆様が考察されているように仮面ライダージオウは物語の進行状況や登場人物の行動、出現によって物語が分岐していっていると思われます。
まず物語の大まかな流れと存在する分岐点をおさらいしていきます。
〇 バス事故の発生
スウォルツによりソウゴが「王」を目指すように意識させる
【分岐】クオーツァーの関与により「王」になる未来が決まっていた →OQ
〇 ジオウ初変身 ビルド~オーズウォッチ継承
オーズ編、黎斗への裏切り(作戦)でソウゴとゲイツが喧嘩
〇 鎧武ウォッチ継承 神による過去改変
アナザー鎧武によってゲイツ、ヘルヘイムの森へ
3日後のソウゴが来てゲイツを助けた上でアナザー鎧武を倒し、ウォッチを継承する。
【分岐】3日後のソウゴが来ない、ゲイツ、そのままヘルヘイムの森に →①
〇 黒ウォズの「逢魔降臨暦」にゲイツの名前が出てくる 門屋士の登場
ゲイツがオーマジオウ存在まで生き残ることが確定(?)
黒ウォズが歴史を軌道修正する為に門矢士を呼び、歴史を動かそうとした。
【分岐】門矢士が来ない、「逢魔降臨暦」の通りの未来へ →②
〇 ゴースト・ディケイドウォッチ継承
〇 オーマジオウに敗北 ゲイツとの友情
ドライバーを捨てたことにより一度はオーマジオウ未来の消滅
ソウゴ、最高最善の魔王になることをゲイツと共に誓う
ゲイツ、仲間意識の芽生え(?)
(この辺でダブル・クウガウォッチ継承)
〇 白ウォズの登場 未来ライダーの登場
白ウォズがゲイツを「救世主」とし、ジオウを倒すように説得。
「シノビ」「クイズ」の力を白ウォズ、継承していく
〇 オーマジオウへと近づくジオウⅡへの変身
ジオウ、ミラーワールドジオウに出会い、ジオウⅡへの変身を覚悟。
最高最善だけではない、最低最悪の部分も持ち合わせていることを自覚する
【分岐】自分自身の暗黒面を認めず、ジオウⅡへの変身をしない →③
〇 「キカイ」の力の継承、ゲイツリバイブへの変身。
〇 トリニティフォーム 白ウォズ退場 ブレイドウォッチ継承
ゲイツが「ソウゴはオーマジオウにならないと確信」
黒ウォズ、白ウォズからドライバーを奪う。
ジオウ、ゲイツ、ウォズの3人が揃い、トリニティフォームへと変身
〇 アギト~キバ ギンガウォッチ継承
(ギンガに関してはよくわからないのでB社の玩具都合ということに…)
〇 カブト~電王ウォッチ継承 グランドジオウ誕生
電王継承で全ウォッチの継承完了。グランドジオウへ変身する
〇 アナザージオウⅡ スウォルツ、アナザーディケイドへ
グランドジオウが完全体でないことを知る。
世界が加古川によりリセットされるも、門矢士含む4人で倒す。
スウォルツが門矢士の力を奪い、アナザーディケイドへ。
〇 ツクヨミの正体と最終決戦
未来からアクアが来て、ツクヨミの正体を明かす。
(この辺でゲイツ、何らかの理由で詩島剛と出会っている)
トリニティフォームを見た未来のオーマジオウがソウゴを認め、
「仮面ライダーツクヨミ」の誕生。
最終決戦でゲイツ、ツクヨミが死亡するもオーマジオウへと変身。
アナザーディケイドであるスウォルツを倒す。 →TV版EDへ
ここまでが大まかな仮面ライダージオウの本編です。
冬映画や夏映画によって補完されている部分やディケイド関連、レジェンド出演に関しての矛盾は突っ込みだすとキリが無いので省いています。ご了承ください。
2 物語に存在する複数の終わり方
大まかな流れを見ていくと、この物語には大きな分岐点がいくつかあります。劇中では描かれてはいませんが、可能性として自分の妄想と考察でまとめてみました。上でまとめた大まかな流れと一緒にご覧ください。
◎ TV版ED
オーマジオウの力を使い世界をリセットする。
ウール、オーラ、スウォルツ含め全員がソウゴの周りに生きる世界へ。
→テレビ放送完結(ゲイツVシネに続く?)
◎ Over Quartzer
(妄想と考察)
このルートではスウォルツ含めタイムジャッカーはクオーツァーの協力者。
スウォルツは自分のためにソウゴにウォッチを集めさせていた訳ではなく
「常盤ソウゴ」を替え玉として完成させるために集めさせていた。
時系列的には電王ウォッチ継承直後。
オーマフォームになり、常盤ソウゴが最高最善の王になる。
ウォズ、ゲイツ、ツクヨミも全員生存し、平成ライダーの完結。
→Over Quartzer完結(ゼロワンへと続く)
① ゲイツ不在で全ウォッチ継承
(この辺は完全妄想ですが)
ゲイツがヘルヘイムの森へ消えた事により、ジオウ1人でウォッチの継承。全ウォッチを継承するも、「逢魔降臨暦」の通りにオーマジオウへと変身。
結果として、オーズ編にゲイツと喧嘩別れし、仲間として共闘することが出来なかった孤独な「最低最悪」の魔王となり世界に君臨する。
→①ルート完結(黒ウォズの本来思い描いていた未来へ)
② 白ウォズが来ないで全ウォッチ継承
(妄想)
白ウォズが来ないことにより黒ウォズが「仮面ライダーウォズ」にならない
全ウォッチを継承するも、「トリニティフォーム」が存在しない。
①ルートと同じく、スウォルツを止めるためにオーマジオウへと変身するも【門矢士の作戦】が存在しないため、ツクヨミが変身しない。
世界のリセットを決断する。
→②ルート完結(最初に戻る)
③ 救世主ゲイツリバイブによりジオウ敗北
ジオウⅡにならないことにより、ゲイツリバイブに敗北。
王となる者が存在しない。ゲイツが救世主となる未来へと進む。
→③ルート完結(白ウォズの元居た未来へ)
上記のパターンが考えられる分岐による終わり方です。
いわゆる「ループ説」に当てはめるなら
①→②→TV版ED→OQED
といった流れになるでしょうか。
3 仮面ライダージオウの感想
今作はとても賛否両論わかれる作品であると思います。
物語の考察はしましたが、それぞれレジェンドキャストなど制作陣のやりたいことを楽しませていただきました。
辻褄の合わないストーリー、それもまた今作の魅力の一つであるのかもしれません。
「 私たちの平成は素晴らしかった 」
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