WE LOVE HONZI ⑤

HONZIのおかげで、いろいろな人に会えたし、いろいろな体験をした。
伊藤ヨタロウさんに会えたのもうれしかった。まだ10代だった頃、メトロファルスのライブに何度か行ったことがあったから。
待ち合わせしたカフェにヨタロウさんが入って来た時、わっ!ヨタロウだ!と、心の中で叫んだ。
そのヨタロウさんとリクオさんと自分が、HONZIのイベントを立ち上げるために、顔を突き合わせて話し合うなんて…
リクオさんには、いろいろと面倒をかけたなぁ…一部の出演者の出演交渉もして頂いたし、セッション曲の譜面を書いて頂いたし、本当に有り難かった。
それから、当時、早川義夫さんのマネージャーをしていた新見さん、フィッシュマンズのマネージャーの植田さんにも、いろいろな面で細かくサポートして頂いた。

「HONZI LOVE CONNECTION」の第一回目のフライヤーは、スズキコージさんが描いた。
コージさんとHONZIが仲良しだったことは知っていたけど、連絡先がわからなかったので、コージさんの友人の南椌椌さんに電話番号を教えてもらった。
ドキドキしながら、コージさんに電話をかけて、フライヤーのことをお願いすると、「一度、アトリエに来て下さい。」と仰るので、「住所を教えて頂けますか?」と言ったら、手描きのかわいい地図をFAXで送ってくれた。
数日後、その地図を頼りに、アトリエにおじゃましたら、アタシが働いていたメキシコ民芸品店のように、カラフルで素朴なものが置いてあったり、メキシコのポスターが貼ってあった。
その上、マリアッチ(メキシコの伝統的な音楽)が流れていたので、懐かしいやら、どこにいるのかわからんやらだった。
アタシが図々しく「HONZIはガイコツが好きだったから、ガイコツがバイオリンを弾いてる絵を描いて下さい!」とお願いすると、コージさんは、「あ〜、それ、いいね〜」と言って、すぐにさらさらと描いてみせてくれたのだ。

スズキコージさんに描いて頂いたフライヤー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?