WE LOVE HONZI ②

アタシは、1999年からカラダにペイントをして動き回るパフォーマンスや、踊りたい音楽を演奏するバンドのライブにいきなり行って、突然、ステージで踊るとか、カラダで表現することを中心にライブしていた。
それは刺激があって楽しかったけど、刹那的でもあった。もっと音楽をしたいと思ったし、声を使ってみたいとも思っていた。
そんな時期、早川義夫さんの音楽と本「ラブ・ゼネレーション」に出会った。
2005年だったと思う。
ある日、早川義夫さんのライブに行ったら、HONZIが早川さんの隣りで演奏していたのだ。
その日は話しかけられなくて(自分のことを覚えてないかもしれないという不安と、HONZIは前に会った時の雰囲気と変わっていたから)
三度目に観に行ったライブの後、楽屋に会いに行った。
楽屋に入ったら、「ハシケンの姉ちゃんや!」と言われた。
その時、初めてHONZIと向き合って話しをした。
アタシは自分のライブのことや、HONZIと一緒にライブしたいことを伝えて、HONZIは癌を患っていることも話してくれて、そして、「今度、うちに遊びに来て!」と言ってくれた。
それが、とってもうれしかったから、すぐに遊びに行った。
HONZIが住んでいた家は、急な坂を上ったところにあった。
いろんな楽器もあったけど、ガイコツの模型とか面白いものもあった。
HONZIが出かけて行った場所がマークされた世界地図と、クレヨンで書いたライブの予定表が壁に貼ってあったのが印象的だった。
こたつに入って、彼女と、パートナーのidehofが作ったインドカレーを食べながら、たわいのない話をした。
HONZIの家に何回か遊びに行ったけど、音楽の話はしなかった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?