トミカを初めて買って気づいた、トミカの精巧さ。そして、親子消費の恐ろしさ!?

読書も「塊」で、ということで内田和成さんの「仮説思考」「論点思考」を「固め打ち」ならぬ、「固め読み」しました。2冊とも元々持っていたので、3回目くらいだと思います。繰り返し読むことで理解が深まっています。やはり名著です。ご興味ある方は是非。オススメです。

さて、話は変わりますが、昨日、新宿に買い物に行きました。
丸の内線の改札付近の地下道を歩いていると、トミカのポップアップストアがありました。
お店はとんでもない子供の量で盛り上がっておりました。まぎれてお父さん、お母さんもちらほら。
僕自身、幼い頃にトミカやプラレールにハマった記憶がなく、トミカにほぼ馴染みがありませんでした。
ポップアップストアに入ってみました。正確に言うと、息子が走っていったので、ついていったという形ですが…
恐るべしですね

何が恐るべしかっていうと、トミカのクオリティが尋常じゃなく高いことです。
パトカーや消防車、救急車の定番ものはあるとは思っていましたが…ポルシェ カレラやトヨタ86、あるいはランボルギーニまでありました。ビビりました、正直。120のコレクションがあって、なんと毎月新作が1台発売されているようです。
加えて、店頭のにはトミカ4Dなる、エンジン音と動かすと振動が伝わる最新作@1700円が展示されていました。異常なクオリティです。マニアはたまらないでしょう。
まあ、それはさておき、この120台のトミカシリーズ@450円です。トヨタのロゴやホンダのロゴ、車のフォルム。あるいはディズニーとコラボしたものまであるんですが、本当に精巧に作られているんですよね。リアリティしかありません。
子供起点で入っていったんですけれども、この精巧な作られたものを見ると実は大人である僕が、
「なにこれ、かっこよくない!?」みたいになってしまい、集めたくなってしまっております。見れば見るほど欲しくなる。
「危ない、危ない」と思って我に返って、ちょっと考えてみたんです。
これってマーケティングの戦略的には途轍もないもんだなと。
つまり、子供向けに作られたもんなんだけれども、お財布を握っている大人がハマっちゃうような構造になっているっていうことです。あるいは、車好きの当初ターゲットではない大人も巻き込まれているような気すらします。
だからこそ、ここまで精巧に作られているのではないか?
精巧に作られているからこそ、大人がハマるんです。
子供向けにチープに作られていたら、大人はきっとハマらない。「所詮、子供向けでしょ!?」ってなってしまうから。
かっこよく展示する展示台まで売られてたりして、大人のコレクション欲が刺激されてしまいます。
何が強いかっていうと、親と子を「共犯関係」に仕立て上げられることではないか。
つまり、お父さんが、「子供が欲しいって言うからさ」って買ってしまう。子供を理由に財布のひもを緩めることが出来るっていうイメージです。
子供だけが欲しいものだったら、誕生日やクリスマスなど、ギフト商戦で買うことがあっても、レギュラーでは買わないような気がします。さらにそれに拍車をかけるような値段設定!450円(税別)。1コイン。
牛丼1杯分で、子供も喜ぶし、良質な車をコレクションできるなんて、買っても良い理由しかない気がします。ジジババ含めて、買っちゃいますよね。
当然、この商売は、1個で終わることないんですよね、芋づる式に複数を買わざる得ない構造になっている…秀逸すぎる。そう思いました。
毎年、新生児が100万人生まれていますが、半分が男の子だとすると50万人。最低1人1個は通る道だと考えてもおそるべしビジネスです。
興味が湧いてしまったので、帰り道に「タカラトミー 売上」でググりましたが、「売上1700億。営業利益130」億の超優良企業でした。今までの人生で意識したことすらなかったです。
子供マーケットも行って、目で見て、触ってみるから初めて価値が分かりました。やっぱり行動してみなきゃわからない。
昨日も書きましたが、
ビジネスでは相手がお客様で、日常では自分がお客様
良い売り手になるためには、良い買い手はならなければならない

子供だからといって手を抜くべからず。
徹底的に細部まで作り込むからこそ、親の財布が緩んでしまって、親子消費が生まれる。マニア消費というサブ消費も生まれる。だからビジネスになる
そんな気づきを得ました。
家に帰ってから子供がめちゃくちゃ喜んでずっとてから握っています。
カタログを(僕が)持って帰ってきて、「次はどどれが欲しい?」と早速聞いたりしてしまっています、危ないっす。でも、かっこいいから集めたくなってしまっています…
一方で、「このトミカのコラボ商品担当者はめちゃ大変だろうな」なんて、大人なことも思ってしまいました。だって、こんな小さなアイテムの中にしっかりログやキャラクターを入れ、それぞれのガイドラインもきちんと守りながらいいねも作り上げていくんですから。
そんな裏側にまで思いを馳せてしまった、週末でした。
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 中田雅之


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