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クロスオーバー慰安旅行①

@ナゾ時空・中継局

マメ「どもーっ! 今回の仕掛け人の、双葉マメ@サバイバー!!でーすっ」
和子「同じく仕掛け人、歴史ゴーストバスターズからやって参った、天照和子だ」
マメ「和子ちゃん、今回はあたしたち二人が仕掛け人になって、『いつもおつかれさまのみんなを、楽しいところに連れてってあげよー!』っていう、慰安旅行の企画なんだよねっ」
和子「――と、鯖に言われたがしかし! あの魚類、信頼がおけるかというと全くおけんぞ。キミもさんざん大変な目にあっているのだろう」
マメ「た~し~か~にぃ~。まぁでも今回は、呼ばれたメンバーが好きに行き先を決められるみたいだし、鯖の人は出てこないって言ってたし、大丈夫かな? あっ、ほら、最初のメンバーが電車に呼ばれて来たよ!」
和子「どれどれ。何も起こらんといいがなァ」

マメと和子、テレビモニターを覗き込む。


①頭いいメンバー
(朝子@いみちぇん、英一郎@星にねがいを、礼@歴バス、七海@サバイバー)

なぜか急に、電車のボックス席に座っている四人。
きょとんとおたがいの顔を見合わせて。

礼(ハァ? どこだここ。またウバワレ攻撃じゃないでしょうね)
七海(空間をワープした!? この現象は一体……!)
英一郎(あー、これアレだ。ヒヨちゃんと真くんたちがよく巻きこまれるっていう、ナゾ時空か)
朝子(こまったわ。今テスト中なのに、ナゾ時空なんて)

席の窓に、ホワイトボードがかかっている。
🐟みんなで行き先を決めてね! ホワイトボードに書いた場所へ到着します。意見がまとまらないかぎり、どこにも着かないよ!🐟

し~~~~~~ん

英一郎「えーと……、とりあえず、はじめまして?」
礼&朝子「「……はじめまして」」
七海(超小声で)「はじめまして」
三人(((声ちっちゃいな?)))

英一郎「このまま黙ってても、時間がもったいないよね。さっさと行き先決めない? どこか行きたいところある?」
礼「今ちょうど、うちのバカさまをからかって遊んでるところだったんですよね。中途ハンパなんで、元居た場所に帰っていいですか」
朝子「わたしも部屋で勉強してたところなの」
英一郎「ぼくは図書館行こうとしてたんだよね」
七海「わたしも寮でハッキング……、いえ、なんでもありません」
三人(((ハッキングって言った?)))

朝子「この手紙的には、みんなでどこか遊びに行ってほしいみたいだけど……。『家』という方向性で賛成の人~

全員、スッと手をあげる。

七海「(マイ・メガホンを口にあて)では、みなさんの住んでいる場所の中間地点がよさそうですね。こちらのパソコンで、マップを表示します。ご住所を教えてください」

(地図をのぞき込んで、)
英一郎「あれっ? うちがない……」
礼「狐屋家もないですね……」
朝子「こんな地区分け、初めて見たわ……」

し~~~~~~ん

七海「おかしい。おかしいです。やはりこの場に集まっている四人は、空間を超越してここに存在している。いえ、住所の区分けからして、わたしのほうが?」
礼「でも、指定した場所に着くって書いてあるんで、『家』って書いてみたら、家に着くんじゃないですか?」
朝子「そうよね。理屈はさておき、実際ここに集まれているわけだし」
英一郎「それに、目的地は一カ所限定とは書いてないよね。“意見さえまとまっていれば”、そこに着くんじゃないかな」
七海「しかし、ワープしたということは光の速さを越える必要があり、わたしは秒速29万9792.458km以上のスピードで移動したはずですがそんな超光速移動をする無尽蔵のエネルギーがわたしにあるわけがなく〇△◇♨☆§×……」

七海、ぷしゅぅっとオーバーヒート。

朝子「えっ、ちょ、ちょっと、大丈夫ですか!? あ。メガホンの裏に、なにか書いてあるわ」

親切な人へ 七海がオーバーヒートしたときは、アイスなど冷たいものを口につっこんでおくと、そのうち元に戻ります。よろしくね。 お母さんより>

英一郎「って言っても、アイスなんて、ここには……」
礼「どーぞ。車内販売のワゴンがそこにありました」
朝子「あら、ありがとう。じゃあさっそく」

スプーンをつっこまれた食べた七海、ハッと目を覚まして。

七海「危ない……っ。こんな理解不能奇々怪々な現象を前に、データ収集のチャンスを失うところでした。可及的速やかに調査を開始しなくては。みなさんに感謝します」
三人(((なんかスゴいなこの人)))

メンバー、ホワイトボードを回し、それぞれの自宅の住所を書く。
順番に停車して、順番に、ドライなあいさつを交わして解散。

英一郎が降り、朝子が降り、礼が降り――。
七海だけは、ホワイトボードに住所も書かず、座ったまま。


@中継局
和子「なんと、予想外だ。1グループめから、どこにも行かずに解散とは。なにも起こらないといいがなァどころか、なにも始まらなかった
マメ「あ、あれ? 七海さーん? ホワイトボード書いてくださ~い?」


七海「(バニラアイスをもぐもぐ食べながら)窓から見える景色から電車の速度を推算すると時速110キロメートル。よくある急行列車の速度ですからワープ走行ではない。となるとブツブツブツブツ……」


@中継局
マメ「な、七海さーんっ? ホワイトボード書いて~っ。降りて~っ!」


七海「わからない! やはり、さっぱりわかりませんっ! 月城七海、S組キャンパーリーダーの名にかけて、この電車空間のナゾを解明するまで、この現場に残って研究を続けなくては……っ!


@中継局
マメ「七海さーん!!! 七海さんが降りないと次のメンバー呼べないし本編も困るしっ、降りてくださぁぁぁ~~~~い!!!」
和子「南無三」



🐟次回、「お姉さんお兄さん」メンバーの登場だよ!🐟


キャラについてはこちら(公式紹介ページ)⤵
いみちぇん!
星にねがいを!
歴史ゴーストバスターズ
サバイバー!!


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