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暮らしを楽しむ7つのコツ

27歳で「離婚」を経験したとき、世界が一変しました。

久し振りの一人暮らしで自由を謳歌していたのはつかの間で、帰宅しても一人、休日に予定がないと会話をするのはコンビニの店員の「温めますか」「結構です」だけで、猛烈な孤独感に襲われました。

なんなら周りの女子のまぶしさにめまいがしました。
彼氏や旦那さんの愚痴をこぼされるたびに、アンタそんなこと言ってるといつかバチがあたるよ、、、と勝手に脳内で占い師のような邪悪な予言すらしていました。バカバカ自分!

シングルはシングルで合コンだのやれ出会いがないだの嘆いているんですが、卑屈をこじらせたわたしはそんな会話にも入らず、どうせバツイチの需要はないよねとその場をそっと立ち去るのみ。重症でした。

そんな暗黒時代に学んだ、「暮らしを楽しむ」ための知恵をまとめてみます。

①体力をつける
暇だとねたみや嫉妬に襲われてろくなことにならないので、近所の格安スポーツクラブに入会し、毎日通いました。どうせ誰にみられてもかまわないのだからとハイテンションな先生のエアロビクスレッスンをはじめあらゆるダンスをやりました。マシンもガンガン漕ぎました。へとへとになってジムのお風呂にはいってから帰宅したら、倒れこむようにベッドで朝までぐっすり快眠。もはや嫉妬を感じる暇がなくなりました。

②勉強をする
体力がつくと、外にでる元気が湧いてきました。せっかくだからやったことをないことをやってみるか!と六本木にあるフランス語会話教室に通いはじめました。普段知り合えないような、格好いいスーツをきた会社員がいっぱいいて刺激をもらいましたが、肝心の教室では「あなたは色鉛筆を持っていますか?」という、およそ自分の人生で今後使うことがないであろう会話の連続だったので、挨拶と数と簡単な基礎会話を勉強したところでやめました。

③海外にいく
フランス語をざっくり学んだところで勢いよくパリに3か月留学しちゃいました。会社もやめました。もはやここまでくるとリアル「食べて、祈って、恋をして」です。後年、映画と小説をみたときにデジャブかとおもいました。

④美味しいごはんをたべる
完全に③のくだりでネタバレですが、パリではありとあらゆる国のごはんを食べることができて、毎食ひとりカーニバル状態でした。スーパーのお惣菜すら芸術的に美味しそうで、格安スーパー「リーダープライス(って今でもあるのかな?)」に通ううちにうっかり店長と恋に落ちました。

⑤恋をする
パリで恋をしたら、もう無敵。言葉にするだけ陳腐です。

⑥しごとをみつける
夢のような3か月が過ぎ、帰国したあとにしごとをみつけ働きはじめました。経済力がつくと自由度が増すので、どんどんやれることが増えて楽しくなってきました。残念ながらパリの恋人とは破局しましたが、もはや自立したわたしの脳内にはデスティニーズ・チャイルドの 「インディペンデント・ウーマン」が鳴り響き、ビヨンセ気分で毎日元気に山手線で通勤していました。

⑦好きなことにとことん身をささげる
パリに行って自分の思い込みの枠がはずれてから、いい意味で他人の目を気にせず、自由に好きなことをやれるようになりました。大学進学とともに上京し、「これがトーキョー!」と興奮していたころの自分と同じくらい、いやむしろそれ以上に人生がおもしろくなりました。充実しているオーラには吸引力があるのか、たくさんの人に出会えたのもあの頃でした。

***


気がついたときには、新しい家族と新しい生活がはじまり、あっという間にここまできていました。

一日一日のちいさな積み重ねが、今のわたし。

さあ、今日はどんな「暮らし」をおくろうかな。
未来の自分と相談です!

トリスと金麦と一人娘(2023 春から大学生になり、巣立ちます)をこよなく愛する48歳。ぜひどこかで一緒に飲みたいですね。