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60代のさとみママのこと #スナック麻子

スナック麻子へようこそ。

今日は麻子ママは 横浜の「みなとみらい」駅にいました。もはや表参道(東京)と自宅にしかいない。観光ゼロでひたすら3か所のトライアングルなゴールデン・ウイークです。

地元にもどり馴染みのお店に。

こちらは さとみママ(仮名)が一人で切り盛りし15年。もともと大手のファーストフード店で店長までつとめ、45歳を超えて自分のお店をオープン。かれこれお付き合いは7年になりますが、いつ行っても地元の誰かがいる。

 お客さん同士が自然と交流しながら、生ビールをついだり水割りやソーダ割をだしたり。最近ではポケモンつながりのゲーマーさんたちがこぞっていらっしゃるようで、なんでも近くにポケストップがあり、アイテム交換などのための待ち合わせ場所にもなっているのだそう。

カウンターにひとりでいると「これ、韓国土産!」とピリ辛なスナックをだしてくれた。酒が進む・・・

手料理がとにかくどれも美味しい。おかげで今朝も午前4時までお客さんがいたのだそう。眠いけどお客さんがいるからがんばったわよ、と笑顔のさとみママ(仮名)。60代にはきついって。40代の麻子ママだって明け方まで営業はきつい。すごいなあ。

テレビがあって、ごはんも飲み物も新聞もなにもかもそろっていて、さとみママ(仮名)がいて。ここに来ると寂しくない。だからみんな集まるんだとおもう。ひとりでふらっと来るお客さまが多い。

「近い知り合い3割、あとは地道に営業した7割。そうじゃなきゃ商売は続かないんだよね」

「店長時代にお店のスタッフにちゃんとご飯をたべてほしくてお弁当や差し入れを自分でつくっていたらみんなにとって”おかあちゃん”だったみたい。いまだに当時のみんなが店に来るんだよね」

「お客さんとの距離感は気をつかっている。話は基本的に全部、厨房からきいてる。タイミングみてるよ」

「いつも笑顔だけど”これはダメだろ”ってタイミングではびしっというようにしてる」

実家にいる感が半端なくて。そりゃ来ちゃうよね。落ち着くし。

さとみママ(仮名)に話をきいてほしいし。

AIとか生産性とかで効率があがったぶん、こうした「人間力」を求めるひとは増えていくんじゃないかな。職場もあれでしょ、つながりとかじゃなく成果を出していく場所になればなるほど「素の自分」でたゆたう時間がこれからは必要なんじゃないかな。

肩書とか役割とかじゃなくて。

ポケモン、楽しそうだったよ。

ごちそうさまでした。

また伺います。

かしこ。

トリスと金麦と一人娘(2023 春から大学生になり、巣立ちます)をこよなく愛する48歳。ぜひどこかで一緒に飲みたいですね。