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「風景写真家が教える、夜景をキレイに撮る撮影会(講師:別所隆弘さん)」イベントレポート

六本木ヒルズ森タワーのグーグル合同会社で開催された「風景写真家が教える、夜景をキレイに撮る撮影会(講師:別所隆弘さん)」のイベントに参加してきました。

エントランスで受付、ゲストパスをもらって会場フロアへ移動。

日本の絶景が描かれた壁面とイベント参加者のための軽食と飲み物。さりげなく原材料表示があるのが、多様なバックグラウンドの社員が働くグローバル企業ならではだなと感じました。

高層階から窓の外の風景を自前の携帯で撮影。

(撮影時刻は19:00を少しまわったところでまだ空は明るい)

講師の別所隆弘さんご登場に一同大きな拍手。

朗らかながらキレのあるトークでイベント開始です。

「風景写真と都市夜景の違い」

風景写真は自然がメインで空(ブルーバック)の割合が多い、対して都市夜景は空(モノトーン)と人工的な直線と円で構成されている。直線の集中がいわゆる”都市らしさ”をつくっている。

「視線の導線をつくる、基本は”直線”」

幾何学、数学、物理学のロジックをいかし”秩序をいれる”ことで観る人に快楽を与える。水平をとることで直線の美学がうまれ、傾けることで動きがでて同じ写真でも印象が変わる。

水平をとらず”ななめ”にしたことで疾走感がうまれる高速道路。

タテ、ヨコ、ナナメの配列が美しく奥行きを感じるこちらの写真も。

傾けるだけであたかも井戸に落ちるような不安さがうまれ動きがでる。写真は角度によってここまで雰囲気が変わってしまう。

信号線を水平に、車の流れ、ビルの直線が”都市らしい”一枚。

「円をいかす、円があると直線が引き立つ」

円はそこにあるだけで視線が”もっていかれる”存在。

あべのハルカスからの一枚。都市の絶景スポットのひとつだそう。確かに美しい。撮影者の見上げた視線の先をついついなぞってしまう。

ヘリを飛ばして空撮したジャンクション。光と曲線が”都市感”をつくっている。ずっとみていたい。

観覧車に全員が注目。

画質が少々荒いですが(わたしの撮影技術の至らなさのせいです...)、直線と円の組み合わせ。構図づくりの参考になりました。

同じく直線と円の組み合わせ。京都に行きたくなる1枚。

魚眼レンズでの一枚。歪みがあることでおもしろさや迫力が増します。

「事前質問に答えますコーナー(※一部)」

いやあ、ほんとうは全部読みたい。時間の都合でできないけれど僕にとって今回いただいた質問のおかげで新しい気づきがありました、と別所さん。

(別所さんのご回答)

1. noteには自分の心のたけを”ぶちまけ”たらいいよ!

4. ひとと違うことを意識する。ここで大事なのはひとと比べたり「ひとより良い」を考えない。順位や競争は”闇落ち”してしまうからね。

5. 便利であること。逆にそれが限界なんだとおもう。デジタルカメラが登場したときにフィルムの写真がいったん需要がおちたけれどまた盛り返しているように、不便さのなかに深みや意味が生まれる。同じような現象がGoogle Pixelでも起きるんじゃないかな。携帯でいいじゃんという機能性の高さが、逆に一眼でレンズ交換の不便さの価値を高めてくれる。

(別所さんのご回答)

2. 感動を共有できること!

5. 夜景はGoogle Pixelがあったら三脚がいらないから確かに便利だね(笑)

「あああ、答えたいけど時間がない(焦)。ごめんね!」(別所さん)

「幾何学的図形は世界にあふれている」

構図づくりのコツを伝授いただきました。三角を中心に置くと安定する。

台形。さらに増す安定感。

円と直線(集中線)の組み合わせ。矢印の先がいわゆる”消失点”、これをうまくいれることで奥行きが生まれます。

新しい視点を教えてもらうとみている世界がどんどん変わっていく。

「困ったら”世界の秩序”を利用しましょう」

なかなかいい構図が・・・という場合は、もう天から愛された自然界、世界の秩序を撮りましょう。

「天の川は鉄板です!」

ざっとおさらいを。

Google Pixelと一緒にフォトウォーク

Google社員のかたから説明をうけ、2~3名ごとのグループで端末を受け取り夜の六本木へ出発!

Google Pixelのおかげで世界の解像度があがり、今までみていた夜景とは違う景色がそこにはありました。

あっという間に集合時間。開場に戻り、アンケートを記入しながら撮影した写真をそれぞれの端末からGoogle フォトに共有。操作が簡単で、機械オンチなわたしでもすぐにできた。便利。

「イベントに参加して」

帰路、興奮さめやらぬなか感想を共有しあう参加者のわたしたち。

心をぐっと掴まれるような写真が続々とSNSでアップされていた。

世界は美しい。わたしがまだ気づけていない光や色、幾何学的図形がくっきりと浮かびあがってみえた夜でした。

Make every day more extraordinary. (Google Pixel)

別所隆弘さん、Googleの皆さん、note(ピースオブケイク)の運営の皆さん、素晴らしい企画を本当にありがとうございました。


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トリスと金麦と一人娘(2023 春から大学生になり、巣立ちます)をこよなく愛する48歳。ぜひどこかで一緒に飲みたいですね。