水彩塗りメイキング


線画

ショナ線画

まず線画を用意します。
塗りで手を抜くならこの時点でかなり描き込んでいる方が良いと思います。
特に瞳を描き込んでおくと後々迷走しなくて良いです。

ショナ線画1

線画レイヤーの上に新規レイヤーを作成してクリッピング。
色を茶色に変えると柔らかい印象になります。

肌の着色

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線画レイヤーの上に新規乗算レイヤー(肌レイヤー)を作成。
水彩筆でふわっと色をのせます。
パッキリ塗ると水彩塗りっぽく見えないので、髪の毛のかかる部分もアナログで塗る感覚でふんわりざっくり塗るのが良いと思います。
この時薄いピンクで頬、唇、目や耳の周りをなぞるとなんかそれっぽく見えます。美人の顔は化粧をする感覚で描くと楽しい。

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肌レイヤーの上に新規乗算レイヤーを作成してクリッピング。
エアブラシで髪がかかる部分にオレンジをふわっとのせる。
顔に立体感が出ます。
更にその上に通常レイヤーを作成して、唇にハイライトを描き込むと艶プルの唇に仕上がります。ここは好み。

瞳の着色

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新規乗算レイヤーを作成して瞳を塗る。
この時に全部を塗ってしまわず、目の中を薄く消しゴムで消しておくと、光っている感じや立体感が出ます。瞳の中はこれで完成。
線画で陰影をつけておくと、色を薄く塗るだけでそれっぽくなるのでオススメ。

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新規乗算レイヤーを作成し、まつ毛を塗る。
瞳だけ描き込むと浮いてしまうのでまつ毛も塗ります。
髪の毛の色か、瞳の色の色をつかうことが多いです。(今回は後者)
水彩筆を使い薄いテーマ色でまつ毛全体をなぞった後、黒に近いテーマ色で細部を縁取ります。
これも一枚のレイヤーで済ませてしまいます。
というかまんまアナログの時と同じ塗り方です。

アナログ

こんな感じに薄く色を付けて濃い色で重要箇所をなぞるとまつ毛を際立たせることが出来る気がします。

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最後に乗算レイヤーで瞳に影を入れます。これで瞳は完成です。
尚ハイライトは描き込まず、残す方法をとっています。
光る部分は塗らないようにすると、個人的に水彩っぽく見える気がする(だけ)。

髪の着色

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新規乗算レイヤー(髪の毛レイヤー)を作成し、水彩ブラシで髪の毛や眉を適当に塗ります。
この時、肌色同様パッキリ隅々まで塗らず、ムラがあったり、縁を少し残したりするくらいがアナログ感あって良いです。
頭部は丸みを意識して、ハイライトを残して塗ると良い感じに見えます。
そして、図にある通り、前髪の光る部分は消しゴムで消した後、水彩の滲みブラシでちょちょいと誤魔化す感じに塗ると、アナログっぽく見えます。

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髪の毛レイヤーの上に乗算レイヤーを作成し、ペンで髪の毛の流れを意識しながらザクザクと影を描き込みます。
この時ハイライト付近の影は図にある通り消しゴムで薄く消すとパッキリ感が出なくて〇。
特に前髪などの顔にかかる部分は消しゴムで薄く消すと明るく見えます。

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更に乗算レイヤーを重ねて髪の毛を描き込みます。
今度は先程よりも濃い色で。耳や首回りを塗ります。
ペンだと固い印象になるので、水彩筆を使って立体感を意識しながら描き込むと良いと思います。

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髪の毛レイヤーの一番上に通常レイヤーを作成し、白のペンでハネ毛を数本描き込みます。これで髪の毛完成。影をもっと丁寧に塗ったらもっと綺麗なまとまった髪になると思うよ。

仕上げ

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着色してきたレイヤーの一番上に新規レイヤーを作成し、オーバーレイにする。
ピンクやオレンジなどの明るい色をエアブラシでふんわりと置くと、なんとなく画面が華やかになる気がします。
以上が水彩塗りメイキングです。

ジョバンニ

ちなみに画用紙のテクスチャを一番上に作成し、オーバーレイに変換するとよりアナログの水彩塗りっぽくなります。

今までデジタル塗りは中間色を塗って、光と影を後から描き込む感じだったんですが、水彩塗りはまんまアナログ方式というか、
光るところは塗らない。
・薄い色から塗る。
・着色は水彩ブラシ、誤魔化すとこは滲みブラシ
を使えばなんとなくそれっぽく見えるんじゃないでしょうか…。
最後まで見てくださりありがとうございました。

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