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【韓国の路地裏にて】韓国旅行記

※こちら時系列ぐちゃぐちゃで書き殴るスタイルです。





軽い気持ちで挑んだ弾丸旅行は、終始重かった。
何がって、とにかく足が。
肩に食い込む肩紐。背中にのしかかる5キロ超えのパンパンのリュック。

“重い” “休みたい” “歩きたくない”

そんな事を口に出せない位、過密スケジュールだった。ただひたすら、言われるがままに異国の地を歩くしかなかったのだ。
恐らく、有名な場所には全然行ってないと思う。いや、行ったか。1ヶ所くらい。

聖水駅(ソンス駅)を出ると、何だか見慣れたような風景が広がっていた。
“聖水”という日本のイメージを打ち砕くような、何とも言えない路地裏感。ちなみにこの辺り一帯、割と下水臭かったのを覚えている。
しかし、ここに目的地があった。主に私の目的だった。
私が韓国にズブズブ嵌っていく切っ掛けとなった、SUPER JUNIORというグループのメンバーの家族が経営するカフェがあったのだ。なんだ、ミーハーだな。

恐る恐る店内に入ると、路地感たっぷりの外からは想像出来なかったお洒落な空間が。
透明なショーケースには美味しそうなスイーツが並び、その後ろに立つ綺麗な店員さんが我々の注文を待っている。
本当はケーキなんぞを頼みたかったが、友人の「ちょっと!ここ高い!」という小声の情報もあり、アイスアメリカーノを一杯だけ頼んだ。(二人で一杯。かけそばか)

それが驚きの味だった。
友人が先に一口飲むや否や「っ!私これ無理」と言うのだ。
大袈裟な……と、私も一口。なるほど理解した。日本ではなかなか体験出来ないくらいに、酸っぱかった。でもせっかく頼んだので一人で頑張って飲み干した。
異国の地でも、私の中の“もったいないばあさん”は容赦なく発動していた。

私は数年経った今でも、そんなアイスアメリカーノの味が忘れられない。

ついでに言うと、手で持つとぺコンペコンとするくらいの極薄紙コップに入った水も忘れられない。

本当に世界って広いなと思った。

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