ぼくのはるやすみ 〔後編〕

はるやすみが死んだ
三ヶ月だった。
あのころは今を生きていた
今は頭の中で生き続けている
終わりがあるもの
それは美しい
ぼくのはるやすみが美しい思い出になっているのは
はるやすみと等価交換をしたからだ
はるやすみが終わったのに
景色がなんだか春色に
気分も良くなっていた

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